1.原子力委員会の取り組みについて(平成14年1月〜)
| ・ 1月 | 市民参加懇談会inかりわ、刈羽村にて同村有志と共同で開催 |
| ・ 2月 | 第3回市民参加懇談会企画メンバー会合開催 |
| ・ 4月 | 第19回原子力政策青森賢人会議へ竹内原子力委員出席 |
| ・ 5月 | 第20回原子力委員会定例会にて、プルトニウム利用について議論 |
| ・ 6月 | 第4回市民参加懇談会企画メンバー会合開催 |
| ・ 6月 | 福島県知事あて、プルサーマル政策に関する意見交換を求める書簡を発出 |
| ・ 7月 | 市民参加懇談会in東京開催 |
| ・ 8月 | 福島県知事と意見交換を実施 |
| ・ 8月 | 福島県知事あて、更なる対話を求める書簡(別添1)発出。併せて福島県知事の「国のエネルギー政策への疑問点」に対しての当方の考え方(別添2)を福島県に回答 |
2.最近の主な動きについて(平成14年1月〜)
(1)政府の取組み
| ・ 1月 | プルサーマル連絡協議会開催 |
| ・ 3月 | 政府、「石油代替エネルギーの供給目標について」決定。2010年度の原子力エネルギーの導入目標として、年間発電電力量で4186億kWh、核燃料サイクルの国内における確立に取組むこととされている。 |
| ・ 3月 | 政府、「地球温暖化対策推進大綱」決定 |
| ・ 6月 | エネルギー政策基本法第154国会で可決 |
(2)行政庁の取組み
@経済産業省
| ・ 2月 | 「エネルギーにほん・国民会議in東京」を都知事、青森県知事、新潟県知事、経済大臣の出席のもと開催(総合コーディネーター 木元教子氏) |
| ・ 2月 | 青森県六ヶ所村で、MOX燃料加工工場等について説明会開催 |
| ・ 2月〜6月 | 新潟県柏崎市、福井県敦賀市、福島県富岡町に地域担当官事務所を開設 |
| ・ 6月 | 福島県副知事あて、エネルギー政策検討会出席及び国の考え方を説明する機会を求める書簡を発出 |
A文部科学省
| ・ 4月 | 都道府県が行う原子力、エネルギーに関する教育の取組みを支援する交付金制度を創設 |
(3)民間の動向
| ・ 6月 | 東京電力が福島第一原子力発電所3号機の定期検査計画書を、経済産業省に提出(期間は、7月18日〜11月22日)。MOX燃料装荷については、福島県のエネルギー政策検討会等における検討状況等を踏まえ、判断する旨記載。 |
| ・ 7月 | 関西電力の高浜発電所から、データねつ造に係るMOX燃料が英国BNFLへ返還するため輸送船が出航。 |
| ・ 7月 | 東京電力が柏崎刈羽原子力発電所3号機の定期検査計画書を、経済産業省に提出(期間は、8月10日〜10月22日)。MOX燃料装荷については、地元の理解に引き続き努力し、その状況を踏まえた上で、判断する旨記載。 |
(4)地方自治体の動向
@新潟県
| ・ 2月 | 新潟県知事、柏崎市長、刈羽村長により三者会談を開催。昨年7月以降の情勢等について意見交換 |
| ・ 6月 | 刈羽村議会は、柏崎刈羽原子力発電所が、刈羽村の発展に重要な役割があるとの認識のもと、村の直面する重要課題について、村長が、適切な行政判断を行うこと、とする決議を採択 |
| ・ 7月 | 刈羽村長、住民対話集会を20カ所で計画。現在、17カ所で実施済 |
A福島県
| ・ 6月 | 双葉地方エネルギー政策推進協議会が、プルサーマル計画の推進等を内容とする要望書を、福島県知事に提出 |
| ・ 6月 | 県議会にて、国からの意見交換要請への対応を問われ、原子力政策の決定プロセス等について、エネルギー政策検討会の場で意見交換を行うべく、調整したい旨の意向を表明 |
| ・ 8月 | 知事、原子力委員と原子力政策に関する意見交換を実施 |
B青森県
| ・ 4月 | MOX燃料加工施設に係る安全性チェック・検討会報告書を県議会に説明 |
| ・ 4月 | 第19回原子力政策青森賢人会議開催。MOX燃料加工工場、原子力政策に関する基本的・根本的事項等について議論 |


「エネルギー政策における疑問点」に
対しての基本的な考え方
はじめに
原子力政策は、国民の方々の支持を受けて進めるものであることは言うまでもありません。そのためには、原子力政策に責任を有する原子力委員会が、国民各界各層の意見を伺い、これを政策に反映するとともに、政策の考え方を説明する責務を有していると考えております。
以上の考えのもと、平成14年8月5日に原子力委員会は、佐藤福島県知事との意見交換を行いました。当日は、佐藤知事より原子力政策に対する様々なお考えを直接伺うことができ、大変有意義な意見交換であったと認識しております。ただ残念ながら、提示されました疑問点につきましては、会議時間の制約があり、十分にご説明することができませんでした。
このため、当委員会は福島県に対しまして、中間報告等をまとめられる前に、当方の見解を述べさせていただき、議論を交わすことのできる機会を設けていただけるよう求めているところです。
また、これを待つことなく、先の意見交換の場で佐藤知事が提示されました14項目の疑問点に対して、原子力委員会としてお答え申し上げるべく、基本的な考え方を明らかにすることに致しました。詳細につきましては、直接お目にかかって、お話し合いをさせていただきたいと考えております。
本資料が、福島県知事をはじめ、国民の皆様の原子力政策に対するご理解と、皆様とのお話し合いに向けての一助となればと思い、公表しました。
| (1)情報公開は十分におこなわれているのか。 |
T.原子力政策の決定プロセスについて
| (2)政策に広く国民の声が十分に反映されているのか。 |
T.原子力政策の決定プロセスについて
| (3)原子力政策の評価が適切になされているのか。 |
T.原子力政策の決定プロセスについて
| (4)どこで原子力政策が決定されるのか。 |
U.エネルギー政策における原子力発電の位置付けについて
| (1)原子力推進の理由は国民に対して説得力をもつのか。 |
U.エネルギー政策における原子力発電の位置付けについて
| (2)電力自由化の中で原子力発電をどのように位置付けていくのか。 |
V.核燃料サイクルについて
| (1)資源の節約、ひいては安定供給につながるのか。 |
V.核燃料サイクルについて
| (2)経済性に問題はないのか。 |
V.核燃料サイクルについて
| (3)プルトニウムバランスはとられているのか。 |
V.核燃料サイクルについて
| (4)高速増殖炉の実現可能性はどうなのか。 |
| (5)再処理は、放射性廃棄物の量を大幅に削減できるのか。 |
V.核燃料サイクルについて
| (6)使用済みMOX燃料の処理はどうするのか。 |
W.電源地域の将来について
| (1)廃炉にする場合のプロセスの明確化が必要ではないか。 |
現行制度では、廃炉を行う場合、原子炉等規制法、電気事業法に基づく届出が規制上必要となっております。 廃炉する場合は、地域との共生の観点からも、また、そのプロセスを明確にするためにも、原子炉設置者がその責任において、事前に立地地域の関係する方々へ十分な説明を行い、地域社会の理解と支援をいただいて、誠意を持って施策を進めることが重要と考えております。
W.電源地域の将来について
| (2)自律的な地域への円滑な移行ができるのか。 |
おわりに
今回、佐藤福島県知事からご提示をいただいた14項目の疑問点に対して、原子力委員会としてお答えをする形で、基本的な考えを述べさせていただきました。
既に、8月5日の意見交換の中でお示ししましたように、原子力委員会といたしましては、我が国の現在、そして将来を見通した原子力政策の選択肢として、核燃料サイクルに関しては、エネルギーセキュリティ等の観点から、最も合理性を有するものと判断いたしております。
この政策の実施に当たりましては、地域行政との調和を図りながら、我が国全体としての整合性を確保することが必要であり、また望ましいと考えております。
しかしながら、現実的問題として、使用済燃料の再処理を行うという事業が、原子力発電所における使用済燃料対策をも同時に担っていることから、現時点でプルサーマルを凍結した場合、原子力発電立地県におきまして、使用済燃料対策問題を惹起し、原子力発電の運用に支障をきたすのではないかと懸念しております。
原子力委員会といたしましては、このような問題について具体的な政策手段に基づいた責任ある政策論が必要であると考えておりまして、佐藤知事とのお話し合いの中で、原子力政策の議論を深め、今後の日本の原子力政策を確認し合いたいと考えております。
また、多くの国民の皆様の原子力についてのお考えも、ぜひ、お聞かせいただきたいと願っております。