| 資料(懇)13-2 |
修文案
平成10年4月24日
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はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第一部 総論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第二部 各論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第二章 処分の技術と制度について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第三章 立地地域との共生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第四章 処分地選定プロセス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さいごに −いま、何をしなければならないか−・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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はじめに
高レベル放射性廃棄物処分懇談会(以下、懇談会)は、平成7年9月に設置され、高レベル放射性廃棄物処分(以下、廃棄物処分)について社会的・経済的観点を含めて幅広い議論をすることとされた。懇談会は、今日まで○○回開催した。平成8年12月には懇談会の下に社会的受容性に関する特別会合、サイト選定プロセス・立地地域との共生に関する特別会合を設置し、それぞれ6回開催するとともに、2つの特別会合の合同会合を○回開催した。平成9年8月には報告書案を公表し、平成10年1月までの半年間国民各層の意見を求め、342名から535件の意見が寄せられた。また、意見の募集にあわせて全国5ヶ所において意見交換会を実施し、意見発表者62名、一般傍聴者741名の参加を得た。加えて、電力の大消費地である首都圏の方々と意見を交換する機会を設けた。多くの国民の方々が、熱心にこうした機会に参加され、貴重な意見を頂いたことに感謝する。懇談会としては、これらの意見を踏まえて更に議論を深め、このたび廃棄物処分に向けた基本的考え方について報告書をとりまとめた。
この報告書の目的は、関係機関に対して施策の提言を行うこと、および国民にこの問題の周知を図り議論を深めることにある。
この報告書では、廃棄物処分について議論をする必要性、社会的に受容される前提としての情報公開のあり方、廃棄物処分のための資金確保や実施主体の設立など、信頼性と透明性ある制度の整備、立地地域との共生、そして廃棄物処分地の選定プロセスのあり方などについて検討し、法制度の整備を含めて今後、関係機関が進めるべき具体的な方策の策定に向けた基本的考え方や検討すべき点について提言した。特に、事業資金の確保、実施主体の設立、深地層の研究施設の実現、安全確保の基本的考え方の策定については、早急に着手する必要があり、そのための努力を関係機関に強く要請するものである。
現在、化石燃料の利用に伴って発生するCO2、SOx、NOx の問題が国際的に深刻になっている。高レベル放射性廃棄物処分は原子力活動のなかで難しい問題であるが、これへの対応が遅れることはあってはならず、現に社会に存在する避けては通れない問題である。
廃棄物処分問題に対するわが国の取組みは、すでに具体的な施策が開始されている諸外国に比べて10年ないし20年余り遅れていると言わざるを得ない。先進の国においても社会的な受容なしに進めることはできないことを見れば、わが国においても幅広い国民各層の意見を聞くことが不可欠である。残念なことに、わが国では原子力開発に重要な役割を担ってきた動力炉・核燃料開発事業団(以下、動燃事業団)において最近発生した2つの事故およびその処理をめぐって国民の不信を招く事態が発生した。このような事態が生じる限り、原子力行政に対する国民の理解を求めることは到底不可能である。懇談会は、動燃事業団の抜本的な改革及び原子力政策について国民の信頼を回復する適切な方策が講ぜられることを期待したうえで、廃棄物処分のあり方について本報告書を公表する。
第一部 総論
T.なぜ、いま、高レベル放射性廃棄物処分問題を議論するのか
2)OECD/NEA「長寿命放射性廃棄物の地層処分の環境的及び倫理的基礎」("The Environmental and Ethical Basis of Geological Disposal of Long-lived Radioactive Wastes",OECD,(1995))
2)OECD/NEA「長寿命放射性廃棄物の地層処分の環境的及び倫理的基礎」(前出 3p.)
3)カナダ:A.M.Aikin,et al.,"The Management of Canada's Nuclear Wastes",Minister of Supply
and Services Canada,M23-12/77-7,(1977)
4)核種分離・消滅処理について
「高レベル放射性廃棄物中に含まれる核種の特性、利用目的に応じた分離(核種分離)を行い、有用核種の利用を図るとともに、長寿命核種の短寿命核種又は非放射性核種への核変換(消滅処理)を行うことは、高レベル放射性廃棄物の地層処分の必要性を変えるものではないものの、長寿命核種を除去することにより、高レベル放射性廃棄物の放射能レベルを下げるとともに、その放射能レベルの継続期間を短縮できる効果があり、また、有用核種を分離し資源として利用し得ることから意義深いものであるので、核種分離・消滅処理技術の実用性を見極めるための長期的な研究開発に取り組むこととする。」 (原子力委員会長期計画専門部会第一分科会報告書(平成6年6月))






