資料第29-5号

研究評価の実施方法改善(案)

平成11年3月15日
原子力委員会
基盤技術推進専門部会

前回の部会では、11年度に行われた事前・中間評価に対し、概算要求前に実施できたこと、ランク付けされた結果を公表することで予算決定の過程の透明性が増したこと等、一定の評価を得たものの、以下のような問題点指摘・改善要望があった。

 (ア) 評価の統一的な基準を前もって明確にすべきである。
 (イ) もっと予算内容に立ち入った評価が出来ないものか。
 (ウ) 評価用資料の情報が不十分である。

これらの意見を踏まえ、今後の事前・中間評価では以下のような改善処置を執る。

(1)評価の統一基準
 ① ABCの3段階評価とする。
 ② ABCは、評価ワーキンググループの提言として、それぞれ次のような意味を表す。
   A:計画どおり実施すべき課題
   B:計画に一部修正が必要だが、実施が望ましい課題
   C:計画に再検討を要する課題
 ③
ただし、評価をどのような観点で行うかは、各分野の事情に合わせて、各評価ワーキンググループが決める。

(2)予算への提言
 評価ワーキンググループが予算内容についても提言できるように、積算等も資料に含める。また、チェックシートに予算に関する項目を含める。

(3)評価資料の充実
 年次計画を評価資料に加えるとともに、研究機関での評価結果の様式を統一する。