第141回核融合会議　議事要旨（案）

日　時：　平成１３年３月２９日（木）　１３：３０〜１４：２０

場　所：　内閣府　本府　講堂（地下１階）

出席者：

【原子力委員会】藤家委員長、竹内委員
【委員】	井上座長、阿部委員、石野委員、岸本委員、宅間委員、玉野委員、苫米地委員、中井委員、藤原委員、本島委員、吉川委員
【説明者】	下村共同中央チーム副所長、常松ITER開発室室長、若谷ITER/EDA技術部会主査、和田文部科学省原子力課長
【事務局】	青山内閣府参事官

議題：

１．ITER最終設計報告書（案）の国内検討について
２．その他

配布資料：

資料第141-1号	第140回核融合会議議事要旨（案）
資料第141-2号	「ITER最終設計報告書（案）」に対する国内評価報告書（案）

議事概要：

（１）座長よりITER最終設計報告書（案）がＩＴＥＲ／ＥＤＡ技術部会で検討され、「ITER最終設計報告書（案）」に対する国内評価報告書（案）が提出された。本日はこれについて審議する旨説明があった。

（２）第140回核融合会議議事要旨（案）について、承認された。なお議事要旨に記載されたJT-60改修計画に関連し、和田原子力課長より、３月２６日に大学関係者と日本原子力研究所で技術検討会が開催され、今後４月末頃に中間報告を行い、平成１４年度政府概算要求に向けて、とりまとめると聞いている旨、進捗状況の報告があった。

（３）若谷主査より、「ITER最終設計報告書（案）」に対する国内評価報告書（案）について、説明がなされ、了承された。なお、主な質疑応答は以下のとおり。

ＩＴＥＲ／ＥＤＡ技術部会には、当事者である日本原子力研究所や共同中央チームの方が含まれているが、チェック機能がどのように行われたのか確認したい。大きなプロジェクトなので、今後、第三者評価が行われていくのか、との質問があった。これに対して、ＩＴＥＲ／ＥＤＡ技術部会には当事者の方も含まれるが、核融合に対して見識をもった方々の審議ということで、学問的評価をすることを基本にし、客観的な評価であったと考えている。また、第三者評価については、報告書の付帯的提案で、一部にその意味を含んでいる、との回答があった。
Ｐ１０の４行目の「技術部会と同様の主体・・」の同様とはどういった意味か、との質問があった。これに対して、ＩＴＥＲ／ＥＤＡ技術部会でも議論は行われているが、似たような組織ということである、との回答があった。
Ｐ２の１．３ＩＴＥＲの技術目標で、Ｑが５以上で非誘導電流駆動方式による定常運転を目指すとあるが、努力目標という位置付けか、十分可能な目標という位置付けか、との質問があった。これに対して、技術部会としては、将来のリアクターであれば定常運転を目指すという位置付けで、現時点では１００％可能とは言えないが、これからデータの蓄積を行っていくことで可能と考えている、との回答があった。
Ｐ１０の８行目で、「その科学的健全性を・・国際的科学評価」の「科学」という言葉を入れる必要があるのか、との質問があった。これに対して、これは元々の国際提案にあったことから「科学」という表現になったが、ＩＴＥＲの技術のみならず物理工学も含めた広い意味で科学という言葉を用いている、との回答があった。

（４）事務局より３月２７日の原子力委員会において、核融合会議およびＩＴＥＲ計画懇談会を審議が終了するまで存続延期することが決定されたことの紹介があった。

以上