2.センセンブレナー委員長の来日
センセンブレナー米国下院科学委員会委員長が8月中旬に来日し、ITERについて竹山科学技術庁長官等の核融合関係者と会談を行うとともに、日本原子力研究所那珂研究所(JT-60等)を視察した。
来日の目的は、米議会の状況を伝えるとともに、我が国の考え方やITERへの取り組み状況を把握するため。
(1)センセンブレナー委員長のITERに関連する発言の骨子
以下の3つの懸念が議会にあり、これを払拭する必要がある。
① ここ数年、設計についての合意やサイト選定に関する進展がない。
② 科学者間で、トカマク方式が適切かどうかについて議論がある。
③ 低コストITERは自己点火条件を達成できない。
(2)我が方関係者の発言の骨子
以下の3つの観点より、EDA継続の重要性を指摘し、米国の署名を要請。
① 核融合における国際協力の重要性とITERの進展に対する高い評価。
② 建設コストの低減の見通しがあり、将来の建設の実現可能性が高まる。
③ トカマク方式の有望性の評価と、低コストITERの自己点火条件の達成。
3.米国署名へ向けた働きかけ
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