平成13年3月30日
(社)日本電機工業会
西 室 泰 三
ITER計画懇談会報告書(案)についての意見


本日のITER計画懇談会には所用のため欠席させていただくので、報告書(案)について意見を以下に申し述べる。

  1. 今回、取りまとめられた報告書(案)は、昨年7月から続けられて来たITER計画懇談会における議論を的確に反映するとともにITER計画推進に関する懇談会の提言を明らかにしており、本懇談会の報告書としてふさわしいと考える。

  2. 本懇談会では、約3年前に中間報告を取りまとめ、わが国がITER誘致に名乗りを上げるか否かについて結論を出すための課題が提示された。昨年7月に懇談会を再開後、課題に対する検討結果を踏まえて、報告書(案)では、わが国がITER計画の参加国としてITER計画を積極的に推進するだけでなく、設置国となって主体的にITER計画を推進することの意義が非常に大きいことを明らかにしている。今後、国としての総合的な判断を行うことになるが、わが国の誘致活動の現状及び国際協力の観点から、わが国が設置国となれるよう国の前向きな決断を期待する。

  3. 産業界については、ITER参加各国から機器・装置が搬入され、設置国において検査、組立、統合化が図られる必要があることから、研究者との連携の下に大きな役割を担うことになるとしている。産業界が蓄積した設計・製造の技術力を結集することとしたい。

以 上