資料第15−3号 |
2.場 所 トロント(カナダ)
3.出席者:
日本 : |
素川文部科学省長官官房審議官(日本メンバー代表) 吉川日本原子力研究所顧問(ITER理事会共同議長、運営諮問委員会議長) 中村文部科学省研究開発局核融合開発室長 岸本日本原子力研究所理事 藤原核融合科学研究所所長(技術諮問委員会議長) 安藤外務省在カナダ日本国大使館一等書記官 他 専門家 |
EU : |
フィンチ欧州委員会研究総局上級顧問(EUメンバー代表)
レジェー欧州委員会研究総局核融合課長 キャンベル カナダ天然資源省エネルギー政策部課長 バーナード ITERカナダ会長 他 専門家 |
露 : |
ベリコフ クルチャトフ研究所長(ITER理事会議長、露メンバー代表) ソコロフ原子力省原子力科学技術研究開発局長 フィラトフ エフレモフ科学研究所副所長 他 専門家 |
ITER : | エマールITER所長他 |
○ | ITER所長より工学設計活動の状況報告があった。ITER最終設計報告書をとりまとめたこと、中心ソレノイドコイルに関する工学活動がすばらしい成果をあげたことなどが報告された。また、ITERに関する非公式政府間協議への技術的情報提供を行ったこと、IAEA核融合エネルギー会議(昨年10月)やITER国際産業界会議(昨年11月)へ参加したこと、などが報告された。 |
○ | ITER所長よりITER最終設計報告書ドラフトが提出された。同ドラフトは、昨年1月に提出されたITER概要設計報告書を基礎として、更に設計を進めたものであり、コストを1998年のITERの設計の半分とするとした目標を達成したものとなっている。 |
○ | 藤原技術諮問委員会議長よりITER最終設計報告書ドラフトに対する技術諮問委員会の報告がなされた。報告においては、建設の決定を行う準備が整ったとしている。 |
○ | 今後、各極においてITER最終設計報告書ドラフトをレビューし、所長に対してコメントを送付することとした。 |
○ | 2000年共通基金の執行状況を含む運営諮問委員会の報告を受理した。 |
○ | 本年分の工学設計活動の監査や資産処理など、工学設計活動終了(本年7月)後に行わざる得ない作業のために、アドホックなグループを設置することとした。 |
○ | 次回ITER理事会については、本年7月にIAEA本部(ウィーン)で行うこととした。 |
○ | EDAの成果を対外的に見えるものとしていくことの重要性が指摘されるとともに、ロシアより、5月にモスクワにおいて工学設計活動の終了を祝うための機会を持ちたいとの意向が示された。 |
○ | ITERに関する政府間協議に関連し、EUより、昨年11月の研究相理事会において、法的事項に関し政府間で検討を開始するようマンデートを得ており、できる限り早く政府間協議を開始したい旨発言があった。ロシアは、まもなく政府間協議を開始する準備が整う予定であるとの発言があった。また、EUの専門家としての立場で、カナダ政府職員が出席したが、ITERの誘致の是非とカナダ政府による政府間協議への参加はパッケージであり、現在検討中である旨発言があった。 |
○ | EUより、欧州委員会は先月、研究相理事会及び欧州議会に対し、ITER建設を盛り込んだ第6次フレームワーク計画のドラフトを提出した旨報告があった。 |
○ | ロシアより、ITERに関する国際活動の法的枠組みがない状況が生じる可能性に強く懸念を表明し、工学設計活動が終了する7月以前に調整技術活動が開始されるよう主張した。 |
○ | 3月1日、ITERカナダは、ITER理事会参加者に対し誘致サイトであるクラリントンへの見学会を開催した。また、同日、政府、産業界、労働組合、学校等の関係者約400名を集めた昼食会を開催し、ITERカナダ会長が演説を行うなど、ITERカナダ主導でITERをカナダに誘致するための雰囲気作りを進めている状況であった。 |