参考資料1


EUの核融合計画の将来に関するCCFP(EU核融合計画調整委員会)
の答申について(1997年9月16日、ブラッセル)




(背景)
○EUの次期(第5次)研究開発フレームワークを検討する上で、検討すべきとされた5つの中長期的シナリオについて、EU委員会の諮問を受け、CCFP(EUの核融合計画調整員会)において検討し、9月16日、EU委員会へ答申を行ったもの。


(答申の概要)
○答申では、5つのシナリオ
   1.EUの核融合計画の断念
   2.科学としての核融合研究の実施
   3.ITER/EDAの補充及び潜在的ITER建設への準備
   4a.EU以外でのITERの建設の開始
   4b.EU内でのITERの建設の開始
   5.EUとしてのITER的な炉の建設の推進
 についての検討の結果として、
   ・ITER参加極の核融合計画の状況を考慮すると、ITER/EDAの延長で実施されるシナリオ3が当面最良であり、次期フレームワーク計画の事務局案とも整合するものであるとしている。
  なお、
   ・シナリオ1については、強く反対、
   ・シナリオ2については、ヨーロッパ核融合研究の散逸とその効率の著しい低下を招き、おそらく核融合開発の崩壊を招く、
   ・シナリオ4については、実施のための条件が全て整っていないので、現時点での議論は不要、
   ・シナリオ5については、ITERの建設が不可能となった時にのみ考慮すべき、
  としている。