5 設計の進展

5.1 全体設計が収束して来ていることにより、システムあるいは機器レベルにおいての
   性能、安全性及び全体構成についての要求に関する明確な記述を内容とした設計要求
   書に従って、JCT及び産業界の支援を得た各極ホームチームで種々のシステムや機
   器に対する詳細設計が可能となった。また、詳細設計作業の進捗に伴い、運転開始と
   運転計画についても詳細な検討を開始することが可能となった。

 

ITERプラント・レイアウト及びアセンブリ

5.2 中間設計報告書以降の設計の主要な進展は、ITERのプラント全体のレベルに関
   するものである。これには以下のものが含まれる:

  1. トカマク建屋及びトカマク・ピットとその周辺設備のレイアウトの設計は、
    トカマクの周囲及び下部の空間をより有効に利用しうるように再構成され
    た。トカマク・ピットに免震構造を適用する耐震設計が採用可能であるよ
    う変更された。免震構造は、サイト設計仮定条件の0.2gより大きな加速
    度の地震に施設を適応させるものである。放射線遮蔽体で分離されたギャ
    ラリーを設けるとともに、免震機能の境界を渡る貫通物の数を極力少なく
    することによって安全性も向上している。
  2. トカマクの真空容器やマグネット・システムを真空領域内に保持するクラ
    イオスタットの形状は空間利用の向上のために変更された。
  3. 遠隔組立て及び操作の手順並びに関連機器の設計については、ALARAの
    原則と両立する範囲での人手による保守の最大限可能な採用及び平行作業
    ができる隣接セルから遮蔽されたセルを通しての遠隔操作ポートへのアク
    セスを考慮して、最適化された。
  4. トカマクの一次熱交換システムについては、安全性の向上のために、ルー
    プ数や配管の経路及び構成の点でいくつかの設計変更がなされた。

    トカマクとトカマク・ピット内の周辺機器設備を周囲のギャラリーとともに図2(a)
   に示す。免震オプションを図2(b)に示す。

 

次のページへ