KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)について

1.KEDO設置に至る経緯
 1993年   IAEAの査察により北朝鮮の核兵器開発疑惑が高まる
 1993年 3月北朝鮮がNPT脱退を表明
 1994年 6月北朝鮮がIAEAから脱退
 1994年10月米朝間で「合意された枠組み」に合意
 @北朝鮮の黒鉛減速炉の軽水炉への転換(出力約1000MW規模の軽水炉2基の供給及び年間50万トンの重油の供給、黒鉛炉及び関連施設の凍結・解体等)
A両国の政治的・経済的関係の完全な正常化への前進
B非核化された朝鮮半島における平和と安全のための協力
C国際的な核不拡散体制の強化のための協力(北朝鮮がNPTに留まること、IAEA保障措置協定の履行等)
 1995年 3月日米韓がKEDOを設立

2.KEDO設立後の経過
 1995年 6月米朝協議にて「軽水炉の形式」について決定
 1995年12月軽水炉供給プロジェクトに関し、KEDOと北朝鮮の間で「供給の範囲」、「引渡し日程」、「運転・保守」、「原子力安全」「原子力損害賠償責任」等について定めた供給取極を締結
 1996年 3月KEPCO(韓国電力公社)を軽水炉供給の主契約者として選定
 1997年 8月初期建設工事の着工(用地の整地等)
 1997年 9月EUが日米韓とともに理事会メンバーとなる。
現在、理事会メンバーを含む加盟国は次の12ヶ国
 ・日本 ・米国 ・韓国 ・EU ・アルゼンチン ・オーストラリア ・カナダ
 ・チリ ・フィンランド ・インドネシア ・ニュージーランド ・ポーランド

3.KEDOの最近の状況
 ○供給取極に基づき、軽水炉プロジェクトを進めるために必要な各種議定書を、順次交渉・締結。
   締結済 :「特権免除等」、「輸送」、「通信」、「用地等」、「労働力等」、「債務不履行」の6議定書
   締結予定:「品質保証等」、「訓練計画」「引渡し日程」、「原子力損害賠償」等
 ○現在、気象調査、原子力安全確認システムの整備等を実施中。
 ○1997年11月末、軽水炉プロジェクトの全体経費見積額が51.785億ドルに決定。

4.北朝鮮における保障措置の状況
 ○IAEAの重視する過去の原子力活動に関連する情報の保全についてのIAEA−北朝鮮交渉は進展なし。
 ○黒鉛炉の凍結、使用済燃料の封印作業はIAEAにより監視。