原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)の概要

1.概要
 RCAとはIAEAの枠内でアジア・太平洋地域の開発途上国を対象として、原子力科学技術に関する研究開発及び訓練計画を促進調整することを目的とした協力協定。協力分野は、環境保全・工業利用、医学・生物学利用、農業・食品利用、放射線防護、研究炉利用、エネルギー生産の6分野に分類されている。

2.加盟国
 オーストラリア、バングラディシュ、中国、インド、インドネシア、日本、韓国、マレイシア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ヴィエトナム、モンゴル、ミャンマー、ニュージーランド(17カ国)

3.我が国の協力プロジェクトの概要と参加機関
 我が国としては域内先進国の一つとして、開発途上国の重要課題である環境保全・工業利用、医学・生物学利用、放射線防護の3分野について、以下のプロジェクトを中心に協力を実施中。
 ○環境保全・工業利用プロジェクト(日本原子力研究所を中心に実施中)
  ・非破壊検査(超音波利用)
  ・放射線加工(ポリマーに関する放射線化学の応用、天然高分子の放射線加工)
  ・UNDP/IAEA/RCA共同プロジェクト(農業廃棄物利用、電子伝達網の整備と技術支援)
 ○医学・生物学プロジェクト(放射線医学総合研究所を中心に実施中)
  ・核医学(肝疾患診断のための画像化、甲状腺機能亢進症の放射性ヨード投与治療の標準化)
  ・放射線治療の品質管理(放射線治療システム技術向上)
 ○放射線防護プロジェクト(放射線医学総合研究所、日本原子力研究所、動力炉・核燃料開発事業団を中心に実施中)
  ・個人線量計の相互比較
  ・アジア標準人の設定
  ・放射能測定の相互比較