原産の対ロ(旧ソ連)協力について
平成9年6月13日
日本原子力産業会議
1.経緯
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- 発端は、1973年6月の訪ソ原子力視察団(団長:土光敏夫原産副会長・東芝会長)の派遣、1974年1月のソ連原子力利用国家委員会(GKAE)代表団(団長:モロホフGKAE第1議長)の来日、1975年1月の原子力安全・環境問題専門家視察団(団長:内田秀雄東京大学教授)の派遣に遡る。
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- この間、ソ連側から2国間協定の締結や原子力機器輸入の提案があり、原産では、関連企業からなる日本企業連合を組織して対応したが、ソ連側が機器購入代金として濃縮役務提供方式に固執したため、商談は取り止めとなった。
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- しかし、ソ連の原子力事情の把握と可能な分野での日ソ協力の重要性から、原産とGKAEとの間で、1977年11月東京で、平和利用協力協定を締結(有沢原産会長とペトロシャンツGKAE議長)。
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- 原産では、対ソ協力の進め方について審議するために、日ソ原子力協力連絡委員を設置して、1978年2月第1回委員会を開催。
2.ロシア原子力省(MINATOM)との協力
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- 上記GKAEとの協力は、その後、ソ連原子力省、ソ連原子力産業省、ロシア原子力省に引き継がれて現在にいたる。
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- 代表者会議等の開催:協力の進め方や協力内容について協議・合意。(約10回)
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- 技術セミナーの開催(約50回)
軽水炉燃料、軽水炉設計、耐震・安全、RI・放射線利用、高速増殖炉、PA、原子炉熱利用、高温ガス炉、使用済燃料輸送貯蔵、原子力船、放射性廃棄物、核融合等
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- 要人や専門家の来日・訪ロ(約15回)
−訪ソ原子力安全調査団派遣(1988年、チェルノブイリ原子力発電所視察他)
−ミハイロフ大臣の来日・懇談(1993年10月)
−原産年次大会への参加 (1996年4月、エルマコフ原子炉開発総局長,
1997年4月、ミハイロフ大臣)
−訪ロ原子力視察団派遣(1997年9月の予定)
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- 極東原子力発電所計画関連調査(7回)
ハバロフスク/ウラジオストック国際会議に参加団を派遣し、関連調査を実施
3.クルチャトフ研究所
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- 1993年4月、原産(森専務理事)とクルチャトフ研究所(ベリホフ理事長)との間で協力覚え書を結ぶ。専門家等の派遣や研究協力の紹介など実施。
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- クルチャトフ研究所やMINATOM傘下の研究機関の先進的な科学技術・材料等の紹介のため科学技術セミナーを開催(平成7年4月以降、同8年1月、11月)
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- 特別テーマ(ロシアの高速炉開発、発電炉燃料、放射性廃棄物管理)に関する調査依頼。
4.国際科学技術センター(ISTC)
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- ISTC活動支援の一環として、モスクワのISTC事務局に職員を派遣するとともに、ロシアの科学者による研究、技術セミナーの開催に協力。
5.その他
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- ジャーナリスト交流:原子力関係ジャーナリスト訪ソ団(1988年9月)、ソ連新エネルギー取材団(1990年9〜10月)を派遣。(4回)
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- ソ連原子力学会:学会主催の年次大会への発表者推薦や行事の紹介(数回)
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- チャリャビンスク関係:放射線影響疫学調査協力、州政府代表団受入れ(4回)
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- 科学アカデミー(フロロフ副総裁一行来日、ベリホフ副総裁来日)、カザフスタン(セミパラチンスク原爆症医療調査)、ベラルーシ(汚染対策代表団来日)。
以 上