パキスタンの原子力開発利用の動向



1.原子力研究開発体制

○1955年に原子力委員会(PAEC)を設立して原子力研究に着手。

○イスラマバード郊外にパキスタン原子力科学技術研究所(PINSTEC)を創設。

○核不拡散条約(NPT)未加盟のため、先進国からの協力が得られず、独自技術の確立努力を実施。これに関して、「原子力研究センター」「カラチ原子力工学研究所」の2つの人材訓練センターの設立、国産の設計・エンジニアリング能力開発のための「原子力研究所」の設立、「溶接研究所」「非破壊検査センター」等複数の関連施設の設置を行った。


2.原子力発電に関する動向

(1) 原子力発電所の導入・開発戦略

○独自技術の開発とともに、自国の技術、産業、資金等の限界から、海外からの協力 を希望。

○1992年の総発電電力量は520億kwhで、うち火力が59.6%、水力が約39.6%を占め、原子力は0.8%の4.3億kwh。

○パキスタンはエネルギー資源国で、北部の水力、南部の石炭、中央部の石油・天然ガスと豊富であるが、将来の電力不足に対応するため、1989年に策定された原子力開発計画では2000年までに原子力発電設備を600万kwとするとしている。

(2) 原子力発電所の建設

○現在、運転中1基(CANDU)、建設中1基(PWR)。

○中国の協力により、チャシュマ原子力発電所(PWR、秦山1期(1号機)と同型)を建設中。

(3) 核燃料サイクル

○ウラン探鉱、採掘、精錬、転換、燃料棒の成形加工までフロント・エンドに関して自主技術を持つ。

○1978年より、カンディアンにおいて工場が稼働し、カラチ原発に燃料を供給。


3.研究開発の進展状況

○パキスタン原子力科学研究所(PINSTEC)
1963年には5MWのスイミングプール型原子炉を米国より購入し、原子炉利用を中心として、RI_業、医学、および工学分野での各種研究が進められた。

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