資料(専)24−4

北米研究機関による第2次取りまとめ第2ドラフトに関する

レビューワークショップの概要

核燃料サイクル開発機構

1.背景
 本ワークショップは,核燃料サイクル開発機構(以下,サイクル機構)が進めている国際共同研究の枠組を利用して,海外の専門家により第2ドラフトの内容の技術的な信頼性に関するレビューを受けることを目的として開催したものである。

2.開催期間および場所
3.参加者
 ワークショップには以下の研究機関から,カナダの環境影響報告書(EIS)や米国の廃棄物隔離パイロットプラント(WIPP)およびユッカマウンテンプロジェクトにおいて第2次取りまとめと同様の報告書を作成した経験を有する専門家が参加した。

カナダ原子力公社(AECL)
ロスアラモス国立研究所(LANL)
ローレンスバークレー国立研究所(LBNL)
ローレンスリバモア国立研究所(LLNL)
パシフィックノースウェスト国立研究所(PNNL)
サンディア国立研究所(SNL)
カリフォルニア大学バークレー校(UCB)
(他に,LBNLの推薦により性能評価の専門家としてDukeEnvironmental&Engineeringの研究者が参加)

 また,地層処分研究開発協議会検討部会のメンバーとして,電気事業連合会および,電力中央研究所の専門家が出席した。サイクル機構の専門家を含め合計27名が参加した(日本から9名,北米から18名)。

4.レビューの結果
 レビューは,「全般(第2次取りまとめの背景と主要な特徴)」,「地質環境」,「地層処分の工学技術」,「安全評価」という大きく4つの項目に分けて進められ,それぞれの項目についてサイクル機構から説明を行った後,内容について議論が行われた。
参加者からのコメントは,
_不明な点を明らかにするための質問(以下,質問)(Questionsforclarifications)
_賛辞(Compliments)
_懸念(Concerns)
_提案(Suggestions)
 という4つの視点で整理され,参考(専)24-1に示す議事録にまとめられている。また参考(専)24-1には,説明に用いたOHPのコピーも付してある。

 上記4つの項目に対するコメントの数と内容例及び対応状況を表1に示す。コメントの多くは「質問」であり,これらについてはワークショップの場で適宜回答を行うことによって解消された。「賛辞」については,基本的に第2次取りまとめのアプローチや方法論,結果等について信頼性が確認できたという点で自信につながるものであった。
 第2次取りまとめに関する技術的信頼性をより高めていくうえで,「懸念」と「提案」は重要であり,特に「懸念」として指摘された事項については,直ちに検討を行い,既に一部を第2ドラフトの作成に反映した。第2ドラフトまでに反映していないものについては現在,引続き検討を進めている。