資料(専)11-5 |
・ 低レベル放射性廃棄物(βγ核種濃度の高いもの)分科会 ・ 低レベル放射性廃棄物のうちβγ核種濃度の高い廃棄物分科会 |
高レベル放射性廃棄物│再処理施設において使用済燃料から分離されるもの −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− │TRU核種を含む│再処理施設及びMOX燃料加工施設から発生するもの 低│放射性廃棄物 │ レ├────────┼──────────────────────── ベ│発電所廃棄物 │原子力発電所等から発生するもの ル├────────┼──────────────────────── 放│ウラン廃棄物 │ウラン燃料加工施設及びウラン濃縮施設等から発生す 射│ │るもの 性├────────┼──────────────────────── 廃│研究所等廃棄物 │核燃料物質使用施設、試験研究炉を設置した施設等か 棄│ │ら発生するもの 物├────────┼──────────────────────── │RI廃棄物 │放射性同位元素等の使用施設等より発生するもの |
低レベル放射性廃棄物の区分│ 放射能濃度における分類 ─────────────┼───────────────────── │・全アルファ核種の放射能濃度が区分目安値 │ (約1ギガベクレル/トン)より低いものと TRU核種を含む放射性廃棄│ 高いものに区分 物 │ - アルファ核種の放射能濃度が区分目安値 │ よりも低く、かつベータ・ガンマ核種の放 │ 射能濃度も比較的低いもの │ - 放射能濃度の極めて低い廃棄物 ─────────────┼───────────────────── 発電所廃棄物 │・放射能レベルの比較的高いもの 研究所等廃棄物 │・放射能レベルの比較的低いもの RI廃棄物 │・放射能レベルが極めて低い廃棄物 ─────────────┼───────────────────── ウラン廃棄物 │・ウラン濃度が比較的低い廃棄物 │・ウラン濃度が比較的高い廃棄物 |
廃棄物の種類 │Safety Series No.54(1981)│IAEA-TEC DOC-447(1988) ──────────┼─────────────┼───────────── 低レベル放射性廃棄物│放射性核種の含有量が低く、│放射性核種含有量が少ないた │ハンドリング、輸送時には遮│めに、普通の取扱いと輸送に │蔽の必要がない。 │は遮蔽を必要としない廃棄物 ──────────┼─────────────┼───────────── 中レベル放射性廃棄物│放射性核種の含有量は多いが│高レベル放射性廃棄物よりは │ハンドリング、輸送時に遮蔽│放射能及び発熱が低いが、ハ │が必要であるが熱の影響を考│ンドリングや輸送においては │慮しなくて良い。 │遮蔽が必要な放射性廃棄物。 │ │この用語は、一般に高レベル │ │でも低レベルでも定義できな │ │い全ての廃棄物を呼ぶ際に用 │ │いられる。 |
国 名 │ 廃 棄 物 区 分 ──────┼─────────────────────────────── イギリス │低レベル:βγ核種濃度12GBq/t以下、αは4GBq/t以下 │中レベル:低レベルの濃度を超え、処分に際して発熱性を考慮しなく │ てよい廃棄物 │高レベル:処分に際して発熱の考慮が必要 ──────┼─────────────────────────────── ベルギー │カテゴリーA:半減期30年以下のβγ核種が主要なもの │ 原子力発電所、再処理施設、研究施設の運転・解体時に発生 │カテゴリーB:半減期30年以上のβγ核種及びα核種を含むもの │ 再処理及び解体に伴う廃棄物であり、地層処分対象 ──────┼─────────────────────────────── フランス │カテゴリーA:半減期30年以下のβγ核種が主要なもの │ (α≦0.37GBq/t) │カテゴリーB:半減期30年以上の放射性核種を多量に含む放射性廃棄物 │ (TRU廃棄物等) ──────┼─────────────────────────────── スペイン │レベル1:全α核種濃度<0.185GBq/t │ 半減期5年以上のβγ核種濃度<74GBq/t │ 3Hを除く半減期5年未満のβγ核種濃度<18.5GBq/t │ 3H<7.4GBq/t │レベル2:全α核種濃度<3.7GBq/t │ Co-60 <370GBq/t │ Sr-90 <370GBq/t │ Cs-137<370GBq/t ──────┼─────────────────────────────── フィンランド│低レベル:特別な遮蔽を必要とせず、発電所で処理できる放射能レベ │ ルの低い廃棄物。放射能量は、1GBq/tを超えない。 │中レベル:低レベル,高レベルに属さない廃棄物 │高レベル:輸送及び処理に特別な遮蔽を必要とする、放射能レベルの │ 高い廃棄物。放射能は少なくとも、1017Bq/t以上。 ──────┼─────────────────────────────── ドイツ │s1:≦4GBq/m3 s2:>4〜40GBq/m3 s3:>40〜400GBq/m3 │s4:>400〜4000GBq/m3 s5:>4000〜40000GBq/m3 │低レベル:s1、s2、s3(αは0.4GBq/m3に制限) │中レベル:s4、s5 (αは0.4GBq/m3に制限) ──────┼─────────────────────────────── スウェーデン│処分場施設を SFR1、SFR2、SFR3、SFL2、SFL3、SFL4、SFL5 に分けて │処分を行う。 │ SFR:主に原子力発電所で発生する低中レベルの放射性廃棄物 │ SFL:長寿命放射性核種の放射性廃棄物 ──────┼─────────────────────────────── 米国 │短寿命核種によって決められる分類においては、 │137Csの例 クラスA:1Ci/m3未満、クラスB:1〜44Ci/m3、 │ クラスC:44〜4600Ci/m3 |
│ 放射能濃度の高い | TRU核種を含む │ 低レベル放射性廃棄物 | 放射性廃棄物 国 名 ├−−−−−−−−−−−−−−−−−−|−−−−−−−−−−−−−−−−−− │炉内構造物 イオン交換樹脂 線源 | ハル・エンドピース 濃縮廃液 ──────┼──────────────────|──────────────── イギリス │中レベル 中レベル 中レベル 中レベル 中レベル │ │ ベルギー │カテゴリーA カテゴリーA カテゴリーA カテゴリーB カテゴリーB │ │ フランス │カテゴリーA カテゴリーA カテゴリーA カテゴリーB カテゴリーB │ │ スペイン │レベル2 レベル2 レベル2 │ │ フィンランド│中レベル 中レベル 中レベル 中レベル 中レベル │ │ ドイツ │s5 s5 s5 発熱性として s5 │ 別途分類 │ スウェーデン│未定 SFR │ │ スイス │低中レベル 低中レベル 低中レベル 長半減期 長半減期 │ 中レベル 中レベル │ 米国 │クラスC クラスC クラスC 商用TRU 商用TRU │ |
名称の付け方 │ 考 察 │評価 ────────────┼──────────────────────┼── 廃棄物となるものの名称 │・今後発生する多種多様な廃棄物について対応 │ × 例)炉内構造物廃棄物 │ させることは困難。 │ など │・当該廃棄物は、炉内構造物のみならず、運転中│ │ に発生する制御棒等も多く発生しており、必ず│ │ しも代表的な名称とはいえない。 │ ────────────┼──────────────────────┼── 処分概念の名称 │・処分概念については、今後検討するものである│ × 例)浅地中処分廃棄物 │ ため、処分概念を前面に出した名称は付けられ│ など │ ない。 │ ────────────┼──────────────────────┼── 分類番号等による名称 │・米国等で用いられているが、単純な記号化では│ △ 例)クラスA、B、C │ 廃棄物の内容がわからないため、一般の理解が│ 第1種、第2種など│ 得にくくなる。 │ │・政令等での区分は、本方式の方がわかりやすい。│ ────────────┼──────────────────────┼── レベル別名称 │・現行の放射性廃棄物の名称を引継ぎつつ、今後│ ○ 例)低レベル放射性 │ 発生する廃棄物にも対応することが可能 │ 廃棄物など │ │ |