- 1.当面検討すべき事項
(1)加速器検討会においては、以下の事項について検討することが考えられる。
@加速器分野における我が国全体の現状の把握
我が国全体を視野に入れつつ、長期的視野に立った加速器開発・利用の進め方について議論を行うため、加速器分野における我が国全体の現状の把握を行う。また、個々の加速器を議論するにとどまらず、我が国としての加速器分野のあり方を長期的に検討する仕組みを検討し提案する。
A利用分野のニーズを踏まえた加速器開発・利用
加速器を作る側と使う側の議論の場を設ける。
B加速器利用に係る人材育成
教育・人材開発、競争的資金の拡充、相互乗り入れや連携の促進、情報発信、国際協力等の横断的課題について検討する。
- (2)すなわち、加速器分野に関しては、大型放射光施設(SPring-8)、重粒子線がん治療装置(HIMAC)、大強度陽子加速器、RIビームファクトリーといった大型加速器計画が進行中。次代の加速器計画を検討するに先立って、まずはこれらの着実な推進及び評価が必要。
さらに、次代の計画を検討するに当たっては、技術目標といった観点からのみでなく、利用分野のニーズに関する充分な検討も必要。
また、大学等における加速器研究を視野に入れ原子力委員会としてどこまで取り扱うべきかということについての議論も必要と考えられる。
(3)また、加速器にとどまらない検討事項として、教育・人材開発、競争的資金の拡充、相互乗り入れや連携の促進、情報発信、国際協力等の重要な課題がある。これらは横断的課題として研究開発専門部会あるいはその他の部会で取り上げることも考えられる。ただし、加速器分野特有の課題抽出は、本検討会において議論することも重要。
従って、これらを踏まえつつ、当面、
@ 利用目的等を踏まえた、原子力委員会として取り扱う範囲
A 我が国における加速器の開発・利用のあり方
といったことについて検討を行うことが適当ではないか。
<当面の検討事項>
@大型加速器計画のフォローアップ
A中小型加速器の利用促進方策の検討
B長期的な視点に立った加速器開発・利用の進め方の検討
2.検討の進め方
(1)大型加速器計画のフォローアップ
@ 長計で取り上げた大型加速器のチェックアンドレビューに関しては、実施主体、所管官庁の自己評価を踏まえつつ、本検討会が主体となって実施する。 A 建設中の大型加速器 (大強度陽子加速器やRIビームファクトリー) に関しては、適時適切な進捗状況の把握に努める。 B 大学等の加速器 (現在議論されている大きなものとしては中型放射光施設がある) や高エネルギー化を目指す加速器に関しては、所管官庁における十分な議論が必要。 C すべての議論は、全国的な視野に立って行うのみならず、国際社会の中の分担や競争も十分に考慮しながら実施する。 (2)中小型加速器の利用促進方策の検討
医療用加速器等の中小型加速器については、設置状態や利用状態を整理し、将来像に関する検討を行う。これらのデータを基に、中小型加速器の利用促進方策の検討を行う。
(3)長期的視野に立った加速器開発・利用の進め方
当面は上記(1)、(2)に記述した項目の議論を中心とし、時期を見て、全日本を視野に入れつつ、長期的視野に立った加速器開発・利用の進め方について議論を行う。また、個々の加速器を議論するにとどまらず、我が国としての加速器分野のあり方を長期的に検討する仕組みを検討し提案する。
3.スケジュール
(平成13年度)
3月頃目途に大型加速器計画のフォローアップを開始
(平成14年度以降)
- 大型加速器計画のフォローアップ
中小型加速器の利用促進方策の検討
加速器開発・利用の進め方
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