2.場 所 中央合同庁舎第4号館 4階 共用第2特別会議室
3.出席者
| 資料革第3−1号 | 「革新炉検討会(第2回)議事録(案)」 |
| 資料革第3−2号 | 「高速増殖炉サイクルの実用化戦略調査研究」 |
| 資料革第3−3−1号 | 「高温高性能軽水冷却原子力プラント(東京大学)」 |
| 資料革第3−3−2号 | 「革新炉システムの開発のあり方について (核燃料サイクル開発機構)」 |
| 資料革第3−3−3号 | 「ターゲットから見た原子力(東京工業大学)」 |
| 資料革第3−4号 | 「革新的原子力技術(革新炉)について(論点整理メモ)」 |
(早田委員) 安全確保と防災のところで、原子力安全委員会の名前が見えないが、それはどういうお考えか。先ほどの燃料サイクルのポートフォリオと、相澤委員のポートフォリオについては、私も同じようなものを考えたが、ワンススルーという仕分けがどのぐらい重要かというのは考えどころではないかと思う。また、高温ガス炉がワンススルーとなっているが、再処理リサイクルを考えているものもあるので、これについては色々議論があるのではないかと思う。
(榊原参事官)資料革第3−4号の(別添)は、既存の資料を活用させて頂いた。あくまで高速炉と革新炉の対比の視点で見て頂きたい。
(鈴木委員)ポートフォリオの議論になっている様だが、そもそもこのポートフォリオは何のために今議論しているのか。井上委員の資料で、加速器駆動原子炉というのがあるが、この炉は、私が知っている範囲では、ターゲット炉心を高速炉にするか、あるいはマイナーアクチニドの濃度を非常に高くしたということで、確かに特徴はあるが、ここに書くようなサイクルとしての特徴があるかどうかが私にはよく理解できない。
(井上委員)いわゆる革新炉というのは、これまでの検討会でも提案されているが、基本的に、例えばその燃料は今どうなっているのか、どのような技術でどのようなシナリオを描いているのかがなかなか見えないところがあり、それで燃料サイクルの面から現状提案されている技術を見るとこの辺りになるのではないかということ。炉を考えるときには必ずサイクルも一緒に考えて頂きたいということから、これを一つのヒントにして頂きたい。
加速器駆動変換炉の話に関しては、これは右の方に、上に行けば行くほど、いわゆるマイナーアクチニドや核分裂生成物もどんどん考えていくということ。
それから、先ほどご意見のあった高温ガス炉燃料の再処理をどうするかについてはご意見があると思うが、現状、私が大体技術的なことで把握している限りにおいては、直接処分するのが一番可能性が高いのではないか。これは問題提起であって、ぜひ議論頂きたいところである。
(佐々木委員)こういったポートフォリオそのものは、各人の立場や技術的な側面で色々出てくるとは思う。色々な理解という意味では、こういったポートフォリオを作ること自身は非常に有効だとは思うが、いずれの場合も、どうやって実現していくかといったポリシーなり戦略に裏打ちされている、またはそれを付けたような状態でこういうものがないと、単に技術的なものの追求の形で終わってしまって、最後は類型化で終わりという形になるので、ぜひその点は勘案して頂きたい。
(相澤委員)先ほど事務局の方から紹介がなかったが、この事務局が説明した資料の4頁の下の方、2.の、「社会的受容の側面(ニーズ)」と書いてある部分で、(1)では特徴として下のものを挙げていて、それを「技術的要件に分解することも考えられる」と、"も考えられる"と書いてあるのはちょっと書き過ぎかと思う。技術的な視点だけで全部整理されるわけではないことは、いろいろな方がおっしゃっている話であって、そういう意味では、もし(1)を技術的要件という形で整理にするのであれば、もう少し社会学的な側面の検討を(2)か何かに起こすなり、全体として抜けがない様な、総合的な側面をここに配置した方がいいと思う。
(小川委員) 1点確認だが、革新炉に対する期待、目指すべき目標についての話が鈴木委員の方からもあったが、例えば、今このままウランを使っていけば、2070年に無くなってしまう。一つの対策として高速炉がある。それはごもっともだが、もし現状技術でそれを解決できるなら、それが一番いい。もちろん、今そうはならないから、高速増殖炉といったものが提案されて、そこに革新的技術、革新的な機能を研究開発する必要があると思う。
(榊原参事官)今日は論点整理メモの説明を省略させていただき、恐縮であるが、実は事務局の方で考えているのは、今、小川委員が発言されたところに尽きるわけであり、1頁目の3.のところにコンセプトブックを今後まとめていきたいという話をさせて頂いている。その中の最初の1行目、革新炉とはどういうものを革新炉と考えるかというところが一番重要なところかと考えており、この議論を是非委員の間でもお願いしたいと思っている。先ほど鈴木委員から、どういう趣旨でポートフォリオを用意したのかとご質問あったこととも関係するのではないかと思うが、こういう全体のマッピングをした上にどのようなものがどこに並ぶかという話もあるかと思うが、一つは、時間軸で切って、どの程度までのものを考えるか、あるいはどのような展望を持って考えるかということの議論の一助になるのかなと考えている。
(関本委員)資料革第3−4号の(別添)を見ると、今開発利用されている項目を、何か並べただけという感じがする。開発利用をやることのベースがはっきり見えてこない。特に革新的原子炉というのは書いてあるが、もういろいろなところで革新的原子炉が出てきている。こういう並べ方を見たときに、革新的原子炉というのは一体どういうことなのかなという感じがする。
あと、革新性について、何を目指しての革新性かというチャートが一つ要るのではなかろうか。つまり、廃棄物なのか。例えば、高速炉の場合にも、最近はアクチニドや超寿命FPの消滅ということが強調されているが、従来はウランの枯渇といったものが重視されていたわけであり、それが今どのような状況にあり、理解されているかということがある。また、ここで入れられていない、例えば自動車産業など他の産業においては水素エネルギー等が入ってきている。これらをどのように扱うのかといった、チャートのようなものがあってしかるべきかなという感じがするが如何か。
(山下委員)革新炉の位置付けは、いろいろご議論があったかと思うが、一つの視点として今日提案されている社会的受容性というのは非常に重要なポイントだと思う。ある意味で、社会的受容性と革新性は相反するものでないか、という気すら実はする。社会的受容性を考えると、我々が既に培った技術をベースにするというのが一番受入れ易いのではないか。ただし、そのままではいろいろ課題があるのもまた事実だと思う。原子力の先々に解決しなければならない課題は、経済性を初め、サイクルを含め、いろいろ課題がある。その突破口として、革新性が必要だと理解している。
(平井委員)相澤委員が説明されたポートフォリオについて、これも先ほど井上委員がお話しになられた資料の性格と同じようなことを質問するが、この絵の意図は、長計にどのように書いてあるかというのを開発期間や電源利用や多目的利用という座標の上に置いたということなのでしょうか。タイトルを見ると「革新炉とサイクル機構のFBR研究との関係」ということで、革新炉とサイクル機構のFBR研究とを対峙させたような言い方ですが、これだとサイクル機構のFBR研究というのは革新炉とは別物だという感じがする。また、緑色で囲ったJNCで行っている研究は、恐らく他の橙色や青色で書いてあるものともリンクもしていると思うので、タイトルが「関係」というのであれば、そのあたりの関係付けが必要。これはただ長計での位置付けを示したものであればこれでいいが、「関係」という以上、何か相互間のリレーションが示されたらいいと思うが如何か。
(相澤委員)私の資料の51頁にある図は、今日私がプレゼンテーションするのは実用化戦略調査研究ということなので、こういうタイトルをつけている。ただ、中身に関しては、革新炉サイクルというものを広く捉えると、どのように定義されるかというのは今後よりクリアになると思う。今何人かの方が意見を述べられた中にも幅があるが、その中でねらっている革新炉の一つの目標は、実用化戦略の検討の中でねらっているもののある部分とオーバーラップするということをここで述べている。しかしながら、完全に内包されるとか、1対1になるというものではないということから、このような形であろうということを述べている。
また、他の水色、赤というものが実際問題どういう位置関係にあるかということに関しては、これまで各委員の方からご説明頂いた資料を私なりにまとめてお示ししたということである。
(早田委員)「"革新炉サイクル"(長計)」と書いてあるのは、この黄色い領域を意味していると思ってよいか。また、右上の「原子力長計」と四角で書いてあるのは、全体が長計という意味で書いてあるのかどうか。
(相澤委員)前者についてはその通りである。「原子力長計」と書いてあるのは、必ずしもここに書いてある固有名詞が全部長計に載っているとも限らない。要するに、これまでこの検討会で聞いたことと、それから原子力長計でどんな位置付けにしているかということの両方を勘案して、このポートフォリオを作ってみたという趣旨。
(岡座長)今日の議論を踏まえて、次回の検討会までに事務局でまたメモを作成し、次回はコンセプトブックの骨子案も含めてご議論して頂きたいと思っている。