放射性同位体について

 

○職 業    : 学生

○年 齢    : 21歳〜25歳

○性 別    : 男性

○御質問の内容 :

ふと、疑問に感じたのですが、鉛の同位対比はウラン、トリウムの崩壊によって常に変動しているとわかりました。それなら、化学辞書などにのっている鉛の同位対比の存在量は誰が何を基準にしたのですか?とても、疑問に思いました。

 

○回 答 :

おっしゃる通り、鉛のような元素については、サンプルによっては同位体組成にばらつきがあり、天然の元素における同位体比(同位体存在度)は必ずしも一定ではありません。辞典等に載っているのは、その代表的な値です。

例えば、「岩波 理化学辞典 第5版」(岩波書店)や「文部省国立天文台編 理科年表」(平成13年 丸善株式会社)等では、国際純正および応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry, IUPAC)の同位体存在度測定に係る分科会(Subcommittee for Isotopic Abundance Measurements, SIAM)の発表した数値を引用しています。

なお、IUPACのウェブページはhttp://www.iupac.org/ です。

また、こちらにコンタクト用のフォームがあります。

http://www.iupac.org/news/contact.html