美浜の事故について

○職 業   :会社員

○年 齢   :31歳~35歳

○性 別   :男性

○御質問の内容:

この前、新聞で読んだのですが、美浜の蒸気漏れ事故について、責任は、関電や三菱だけにあるような感じの報告書があったのですが、何か、国の責任はそっちのけで、事業者の責任だけが強調されているように感じました。
確かに関電側の責任は重いものだと思います。しかし定検の最終確認には国は関与していないのでしょうか、営業運転の許可を出すのは、関電ではなく国の機関が出すのではないのですか?もしそうなら関電だけの責任だけ、三菱だけの責任だけというのは、おかしいのではないかと思います。国側としては、どうゆう見解をもっているのか教えて欲しいと思っています。


○回 答: 

 関西電力株式会社美浜発電所3号機二次系配管破損事故については、国においては、平成17年3月30日に原子力安全・保安院が、平成17年4月28日に原子力安全委員会がそれぞれ報告書をとりまとめているところです。(下記参照)
 それぞれの報告書において、これらの組織は自らの責務について
「今回の事故は、我が国の原子力発電所で例をみない重大な結果となった。この事実を忘れることなく、原子力安全規制のあり方を絶えず謙虚に省みていくことが、保安院に求められた責務であると認識する。また、原子力との「共生」を指向する立地地域の住民、自治体が今回の事故で受けた困難にも十分配慮し、その要請に真摯に耳を傾けることも重要である。このような認識に基づき、保安院は、今後とも、国民との対話と安全規制の不断の検証を重ねつつ、検査の充実、原子力保安検査官の資質の向上を始めとする安全規制の継続的改善を図り、原子力安全への信頼の確保・維持に努めていくよう、決意を新たにするものである。」、「今回の事故を踏まえた事業者及び規制行政庁の再発防止対策やその他の安全確保の取組を真に効果的なものにするためには、その取組が着実に実行されることが重要であることはいうまでもない。このため、原子力安全委員会としても、これらの取組について継続的にフォローアップを行う必要がある。」と結言しているところです。
 これらの報告書の内容については、下記担当までお問い合わせください。

①原子力安全・保安院
「関西電力株式会社美浜発電所3号機二次系配管破損事故について(最終報告書)」
(平成17年3月30日)
 URL http://www.meti.go.jp/report/data/g50330cj.html
    (担当:原子力安全・保安院 企画調整課 他 電話:03-3501-1568)
②原子力安全委員会
「関西電力株式会社美浜発電所3号機2次系配管事故最終報告について」(平成17年4月28日)
 URL  http://www.nsc.go.jp/anzen/sonota/kettei/20050428.pdf
    (担当:原子力安全委員会総務課 電話:03-3581-9919)