核燃料はどのくらい埋蔵量があるのですか

○職 業   :学生

○年 齢   :21歳〜25歳

○性 別   :男性

○御質問の内容:

化石燃料はCO2の排出とともに、より重大な問題は資源の有限性です。原子力はCO2の排出が発電の際、火力発電より少ないことは長所ですが、資源としてはやはり有限です。選択肢としては1.有限な原子力を利用可能な時期まで利用する。2.高速増殖炉を再運転・増築する。でしょうが高速増殖炉は現在行き詰まっているようです。1を選択すると問題になってくるのは資源としての期間です、なので埋蔵量がどのくらいあるのかということ、それから何年くらい運転可能なのかシュミレーションがあれば知りたいです。


○回 答: 

 御質問の「ウラン資源量がどれくらいあるのか、それが何年程度需要を満たしうるのか」ということにつきましては、最新の知見の1つであるOECD/NEA&IAEAの”Uranium 2003”(2004)によると、以下のとおりとされています。
  • 在来型既知資源量※1は約460万トンで、これは2002年の推定世界需要量※2の約85年分に相当します。
  • これに未発見資源量※1を加えると、約1,440万トンで、これは2002年の推定世界需要量※の約270年分に相当します。


※1)
(在来型既知資源量)=(確認資源量)+(推定追加資源−区分Tの量)
(未発見資源量)=(推定追加資源量−区分Uの量)+(期待資源量)

確認資源: その大きさ、品位及び形状が明らかになった既知の鉱床中に存在するウラン資源

推定追加資源−区分I: 主に直接の地質学的事実に基づいて、よく探鉱された鉱床の拡張部か、地質学的連続性は明らかになっているが、鉱床の拡がり、鉱床の特性に関する知見などの特定データが確認資源として分類するには不十分な鉱床中に存在すると推定されるもの

推定追加資源−区分II: 主に間接的な事実に基づき、よく解明された地質トレンド中あるいは既知鉱床に伴う鉱化作用が認められる地域に期待されるウラン資源

期待資源: 主に間接的事実や地質学的外挿に基づき、既存の探鉱技術により発見可能な鉱床中に存在すると考えられているもの

※2)
発電電力量10億kWh当たりの天然ウラン必要量について20.7万トン(ワンススルーの場合。出展:”Trends in the Nuclear Fuel Cycle”(OECD/NEA(2002)))に基づき推定

 詳しくは、以下の資料を御参照下さい。



 なお、原子力委員会では、原子力政策にかかる新たな計画の策定について新計画策定会議で審議中であり、御質問の内容についても、核燃料サイクル政策にかかる審議において議論されました。審議においては、核燃料サイクルによる資源節約性について、「軽水炉(プルサーマル)核燃料サイクルにより、1〜2割程度のウラン資源節約効果がある。さらに、将来、高速増殖炉サイクルに移行できれば、国内に半永久的な核燃料資源が確保できる可能性がある。」とされました。御関心がありましたら、こちらの会議資料等も御覧下さい。