質問です.

○職 業   :学生

○年 齢   :21歳〜25歳

○性 別   :男性

○御質問の内容:

原子力は多くのエネルギーがロスしていると存じているのですが
どのような形でロスしているのでしょうか。


○回 答:

 原子力発電所では核分裂で発生した熱を熱交換器を介して蒸気エネルギーに変え、蒸気タービンを回して発電しています。熱の発生方式以外は火力発電と変わりません。御質問にあるエネルギーロスとは、原子炉で発生したエネルギーと、そこから得られる電気エネルギーの差にあたる利用されないエネルギーをさしておられるとかと思いますが、主たるロスは火力発電と同じようにタービンを回し発電する部分で生じます。それは、熱機関では発生した蒸気のもつエネルギーすべてをタービンでの仕事エネルギーに変えることはできないからです。なお、タービンに供給される蒸気の温度が高ければ高いほど熱効率(発電所で発生させる熱のうち、電気に変えられる熱量の割合)は高くなります。熱効率は石油火力では40%程度、原子力(軽水炉)では35%程度です。

 御質問の内容に関しましては、関係行政庁において提供されるウェブサイトのホームページにて、関連するQAが用意されていますので御参照下さい。

 ○原子力発電と火力発電の上記条件の違い
  http://www.atomnavi.jp/uketsuke/qa06_34_020223-1.html