言葉の定義について

○年齢    :61歳〜65歳

○性別    :男性

○職業    :その他の業種

○都道府県名 :愛媛県


○御質問の内容:

福島原発の放射線量の問題について、枝野官房長官が「直ちに健康に影響が出るものではない」との内容の発言をされています。

このよく使われる”直ちに健康に影響・・・”の定義についてお尋ねいたします。

どのようなことを指しいうのか素人の国民に解る言葉でお答えください。

この場合は放射線量及びその核種ごとにお答え願えればありがたく思います。

よろしくお願いいたします。

○回 答:

「大気中の放射性物質は、地表面や建物などに沈着して、環境中にとどまることがあります。この場合、放射性物質の沈着した飲料水や農作物を摂取することにより、放射性物質を体内に取り込む場合があります。放射線に被ばくすると健康に影響を及ぼすことがありますが、その影響の有無と種類は被ばくした量で違います。長期的な影響として、被ばくした放射線量が高いほど数年後から数十年後にがんになる危険性が高まると考えられています。

下の図を御覧下さい。被ばくした放射線量が、例えばおよそ100ミリシーベルト未満では、放射線ががんを引き起こすという科学的な証拠はありません。また100ミリシーベルトの放射線量では、わずかにがんで死亡する人の割合を高めると考えられています。日本人は元々約30%ががんで亡くなっています。仮に1000名の方が100ミリシーベルトの被ばくを受けたとすると、がんで亡くなる方が300名から305名に増加する可能性があります。

放射線による影響は、喫煙や食事などの生活習慣を原因とするがんの危険性の数十分の一と言う低い値で、過度に心配する必要はありません。さらに、原子力発電所周辺の避難地域以外では、普通に生活をしている限り 100ミリシーベルトを超えることは無いと考えられ、普段どおりの生活をしていただいて何ら問題はありません。」(放射線医学総合研究所ホームページより)
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i13

放射線によるがん・白血病の増加