これからの安全対策について

○年齢    :46歳〜50歳

○性別    :男性

○職業    :会社員

○都道府県名 :徳島県


○御質問の内容:

今回の事故は想定外かと思いますが、冷却水の系統は一つだけなんでしょうか?

単純にですが、外部からもせめて給水が可能な系統はあったのでしょうか?

これからは、船舶などによる緊急時非常発電装置がいるのでは?

海岸線に造られた発電所なので、今回のような事故の場合、外部からの発電設備が必要になってくるので、船舶に高圧発電設備があれば、津波などの危険がないかぎり有効なのではと素人考えで思います。

地上が悲惨な状況では、なかなか配線できんでしょうからね。

放水でなく、なにか、外部から緊急時の配管があれば、直接送れるのにと、これも、素人考えですが。

なにせ、非常事態の対応策なので、今までの常識外の対応策の検討が必要かと思います。

○回 答:

 原子力発電プラントには複数の冷却系統が設置されています。また、緊急事態が発生した際には、外部からの給水が可能な系統も設置されています。
 停電時に備えた発電設備としては、非常用ディーゼル発電機や蓄電池が配備されていますが、今回の事故では津波により使用できない状態となってしまいました。

 現在、その他の原子力発電所については、平成23年6月の経済産業省の指示に基づいて、各電気事業者がシビアアクシデントに対応した安全確保のための措置を実施しています。詳細は、経済産業省の以下のウェブサイト「他の原子力発電所におけるシビアアクシデントへの対応に関する措置の実施について」を御参照下さい。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/other.html

 また、東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故原因等については、以下の東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会 最終報告書を御参照下さい。
http://icanps.go.jp/post-2.html

 なお、今後の安全対策については、原子力規制委員会が新たに作成する指針等に基づいた対応が行われ、確認が行われていくと考えます。