原子力発電は必要か

○年齢    :61歳〜65歳

○性別    :男性

○職業    :無職

○都道府県名 :東京都


○御質問の内容:

原子力委員会の皆様

福島の東電原発の事故の後で私は次のように考えました。

この地震多発地帯の日本において原発は現実的な電力供給の源とは考えられないのではないのか。国民を放射能の恐怖に陥れ、地球的な規模の汚染を拡大している原発は一体何のためにあるのか?という根本的な問題です。事故がひとたび起きれば人間の知恵と技術ではもはや対応できなくなるこの化け物は私たち国民に役に立つのでしょうか。使用済み核燃料の保管、管理も十分になされていません。このように日本では原子力発電を持つ技術や管理方法がないのではないかと思われてなりません。たとえ今回の事故が無事に終息したとしても、それに使う税金は計り知れない無駄使いになるのです。原発は安全であるという貴委員会の考えに何の疑問も持たないように国民は騙されてきたのです。そこで今回の事態を委員の皆様はどのようにお考えでしょうか?国策を遂行しているのであるから自らは何の疑問も持たれないのでしょうか。その点を明確にお答え頂きたいと思います。今回の事故を受けて日本のエネルギー政策を脱原発の方向に向けることが肝要と思いますがお考えをお聞きします。  

○回 答:

原子力基本法において、原子力利用は、安全の確保を旨とし、将来のエネルギー資源を確保し、人類社会の福祉と国民生活の向上に寄与すること等を目指すべきとされています。

これを踏まえ、原子力政策大綱では、原子力の利用は安全の確保を前提に、エネルギー安定供給と地球温暖化対策へ貢献していくこととしています。

これに反する結果をもたらした東京電力福島原子力発電所事故を深刻に受け止め、今後の原子力政策に関する事項を決定していく所存です。
具体的には、事故の原因究明作業を踏まえた原子力発電所の安全確保への取組についての総括、エネルギー政策全体に係る国民的な議論等を踏まえて、適切に対応いたします。