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第233号 原子力委員会メールマガジン カザフスタン共和国の国立原子力研究センターとセミパラチンスク核実験場跡地

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.233 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2017年11月17日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと
┣ 会議情報
┃  (11月14日)
┃   ・東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所の発電用
┃    原子炉の設置変更許可(6号及び7号原子炉施設の変更)について
┃    (答申)
┃   ・岡原子力委員会委員長の海外出張報告について
┣ 原子力関係行政情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

カザフスタン共和国の国立原子力研究センターとセミパラチンスク核実験場跡
地
                               岡 芳明

 原子力委員会が日本と参加国で毎年交互に開催しているアジア原子力協力フ
ォーラム(FNCA)の閣僚級会合が、カザフスタンの首都アスタナで開催さ
れたので出張し、クルチャトフ市にある国立原子力研究センターを訪問した。

 FNCAは参加各国がそれぞれの費用でプロジェクトを行い、情報交換しつ
つ、協力を進める点に特徴があり、今回で第18回と長い歴史がある。会議で
は各国の原子力利用、研究炉や放射線利用などのFNCAプロジェクトの報告
等がなされ、今後の活動テーマを議論した。優秀なプロジェクトに対する表彰
を今回から開始した。

 カザフスタン共和国は中央アジアに位置し、旧ソ連邦の崩壊によって199
1年に独立した国で、国土は日本の7倍、人口は約1,800万人で、地下資源
が多いことで知られている。アスタナやクルチャトフ市のあるカザフスタン北
部は、見渡す限り大草原が広がるステップ気候の地帯である。

 国立原子力研究センター(NNC)は旧ソ連時代の研究施設を引き継ぐとと
もに、広大なセミパラチンスク核実験場(テストサイト)の跡地も管理してい
る。NNCの原子力研究展示館のほかに、セミパラチンスクテストサイト博物
館があり、ここで行われた原爆、水爆実験が展示やビデオで説明されている。
1949年に最初の原爆実験、1955年には最初の水爆実験が行われている。
核爆発を利用した土木工事の実験も1965年に行われた。核実験は1962
年までは大気中(地表を含む)で、その後は地下(トンネルあるいはボアホー
ルを掘って)で行われた。核実験は合計450回を超えた。最後の実験は19
89年に行われた。

 テストサイトがカザフスタンに返還されたのちは、非核化やリスク低減、環
境回復の活動が進められた。テストサイトの歴史や様々な放射線量測定結果を
含む現状が報告書にまとめられている(参考1)。その内容を詳しく紹介する
紙面の余裕はないが、核実験とその影響、環境回復等についてまとめた貴重な
資料である。この報告書そのものはNNCのホームページに掲載予定とのこと
だが、3巻の英文書が出版されている(参考2)。

 大気中核実験が行われた爆心地(グラウンドゼロ)の一つを訪問した。地上
30mでの爆発だったとのことで、爆発によってできたクレーターに水がたま
って小さい池が出来ていた。アルファ核種による汚染があるとのことで、グラ
ウンドゼロ付近を歩く時はマスクと靴カバーをつけさせられた。空間線量率は
特に高くはなく、バックグラウンドと同じだった。爆発でできたガラス質の溶
融物の小さいかけらを見つけて計測すると数倍の線量率を示した。グラウンド
ゼロ以外ではマスクと靴カバーは必要なかった。テストサイト内には空間線量
率の高いところがスポット的に存在するとのことだった。

 広大なセミパラチンスクテストサイト内にある、2か所の旧ソ連時代からの
研究炉と実験施設群を見学した。一つはバイカル1と呼ばれる地区で、もうひ
とつは大気中核実験の行われたサイトの近くのIGR研究炉を中心とする施設
である。

 バイカル1には1960年代に建設されたIVG-1M研究炉があり、ミサイルの
原子力推進用に水素などを原子炉で急激に加熱する実験が行われたとのことだ
った。研究炉施設は地下に造られ、建屋上部が地上出ているだけだった。旧ソ
連時代にカスピ海沿岸のアクタウ市で運転されたナトリム冷却高速炉BN35
0の使用済燃料が、バイカル1サイトに運ばれ、多数の貯蔵キャスクに入れら
れて屋外に保管されていた。IVG-1M研究炉の周りには研究施設が点在しており、
炉心溶融事故時の溶融物と原子炉容器や床との相互作用の実験装置を見学した。
材料研究所では東電福島事故関連の実験が日本との協力により行われている。

 IGR研究炉は黒鉛減速のパルス炉【短時間に高い出力をパルス状に発生す
る研究炉】で、燃料の破損実験に供されている。運転中は炉心中央の照射孔か
らの漏えい放射線があるため、運転建屋は50メートルほど離れた場所に建て
られていた。ここも研究炉の上部が地表に出ている以外は、半地下式の施設で
あることはバイカル1と同じで、長い地下トンネルで各施設がつながっていた。
IGRでは日本のナトリウム冷却高速炉の炉心溶融事故時の再臨界防止の仕組
みを試験する燃料集合体の溶融実験(EAGLE実験)が行われた。

 EAGLE実験はIGRでの実験のみならず、電気加熱によりウラン燃料集
合体を溶融させて流出凝固を確認する実験も行われており、この施設はクルチ
ャトフの町に近い放射線安全環境研究所内にある。

 核融合研究ではトカマク型実験装置をロシアによる設計協力で作っており見
学した。間もなく正式稼働の予定とのことであった。

 カザフスタンでの過酷事故(原子炉燃料が溶融する事故)に関する日本の実
験は1990年代に原子力発電技術機構(NUPEC)が原子炉圧力容器外のデブリ
冷却特性を調べる試験(COTELS実験)を始めたのが最初で、現在までいくつか
の実験が行われている。多量のウランを扱える点などに特徴がある。なぜ日本
で実験しないのだろうと疑問に思っていたが、いろいろ考えさせられることの
多い見学だった。NNCの総裁はじめ幹部は皆、友好的であり、国と研究所の
発展に尽くす強い意志と努力が印象的であった。

 カザフスタンは発展途上にあり、2050年には世界30位以内の国になる
ことを目指して世界各国と連携を図っている。アスタナでは今年9月まで「未
来のエネルギー」というテーマで万博が開催されていた。カザフスタンは資源
国で、ウランの生産量が、最近世界一になっている。中国が多量に輸入してい
るとのことである。国際原子力機関(IAEA)の低濃縮ウランバンクをカザフス
タンに設立し、ウラン濃縮技術の拡散防止に貢献している。中央アジア核不拡
散構想を周辺国と進めており、国連安保理事会の非常任理事国入りを果たして
いる。

参考1 “Semipalatinsk test site, present state” National Nuclear 
Center of the Republic of Kazakhstan, Institute of Radiation Safety and 
Ecology, 2016
参考2.https://yadi.sk/i/0cFHUoaK3N3PGG
https://yadi.sk/i/nZpqxTIG3N3PYV
https://yadi.sk/i/JEmZ7jlb3N3PbC

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
 催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子
 力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●11月14日(火)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイ
トに掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所の発電用原
子炉の設置変更許可(6号及び7号原子炉施設の変更)について(答申)
<主なやりとり等>
 東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所の発電用原子炉の
設置変更許可(6号及び7号原子炉施設の変更)について(答申)について、
事務局より答申案の説明を行った後、委員から意見等があり、次回、委員会に
て再度議論を行うこととなりました。

【議題2】岡原子力委員会委員長の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 英国原子力関係者との意見交換及びロンドンで開催された第6回日英原子力
年次対話への出席のための海外出張について、岡原子力委員会委員長より説明
し、その後、質疑を行いました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内から御確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・
 原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。
直近で開催された委員会等がある場合には、◆【New】マークを付けておりま
す。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■首相官邸
 ┣原子力防災会議
 ┃(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku_bousai/ )
 ┣原子力災害対策本部
 ┃(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/ )
 ┗原子力立地会議
  (http://www.kantei.go.jp/jp/singi/index/gensiryoku/ )

■内閣官房
 ┣原子力関係閣僚会議
 ┃(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/ )
 ┣最終処分関係閣僚会議
 ┃(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisyu_syobun_kaigi/ )
 ┗原子力損害賠償制度の見直しに関する副大臣等会議
 (http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_songaibaisho/index.html )

■経済産業省
 ┣東京電力改革・1F問題委員会
 ┗高速炉開発会議
 (http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment.html )
  ┗高速炉開発会議 戦略WG

■資源エネルギー庁
 ┣総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
 ┃┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/21.html )
 ┃┣原子力小委員会
 ┃┃┣自主的安全性向上・技術・人材WG
 ┃┃┣放射性廃棄物WG
 ┃┃┣地層処分技術WG
 ┃┃┗原子力事業環境整備検討専門WG
 ┃┗電力基本政策小委員会
 ┣総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
 ┃┃(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/ )
 ┃┗基本政策分科会
 ┃ ┣長期エネルギー需給見通し小委員会
 ┃ ┣発電コスト検証WG
 ┃ ┣電力需給検証小委員会
 ┃ ┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_jukyu )
 ┃ ┗電力システム改革貫徹のための政策小委員会
 ┃  (http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihonseisaku
 ┃   /denryoku_system_kaikaku/001_haifu.html)
 ┗◆【New】エネルギー情勢懇談会
 (http://www.enecho.meti.go.jp/committee/studygroup/#ene_situation)

■原子力規制委員会
 ┗◆【New】原子力規制委員会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html )
  ┣合同審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kakunen/index.html )
  ┣◆【New】放射線審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html )
  ┣国立研究開発法人審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html )
  ┣量子科学技術研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html )
  ┣日本原子力研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html )
  ┣原子力規制委員会政策評価懇談会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html )
  ┣帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/kikan_kentou/index.html )
  ┣原子力規制委員会行政事業レビューに係る外部有識者会合
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/gyousei_gaibu/index.html )
  ┗原子炉安全専門審査会 原子炉火山部会
   (https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kazan/00000002.html )

■文部科学省
 ┣原子力科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm )
 ┃┣原子力人材育成作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/079/index.htm )
 ┃┣核融合研究作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/056/index.htm )
 ┃┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm )
 ┃┗研究施設等廃棄物作業部会
 ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/057/index.htm )
 ┣核融合科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm )
 ┃┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
 ┃ (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm )
 ┗調査研究協力者会議等(研究開発)
  ┗もんじゅの在り方に関する検討会
   (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/019/index.htm)

■復興庁
 ┣福島12市町村の将来像に関する有識者検討会
 ┃(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20141226184251.html )
 ┗原子力災害からの福島復興再生協議会
 (http://www.reconstruction.go.jp/topics/000818.html )

■環境省
 ┗東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関す
  る専門家会議
 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html )

■厚生労働省
 ┗薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会放射性物質対策部会)
 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127896 )

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●次号配信は、平成29年12月8日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:岡 芳明委員長、阿部 信泰委員、中西 友子委員
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ(お寄せ頂いた御意見に対しては、
原則として回答致しませんが、今後の原子力委員会の業務の参考とさせていた
だきます。)
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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