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メールマガジン
第224号 原子力委員会メールマガジン 原子力委員会の役割

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.224 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2017年6月30日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと
┣ 会議情報
┃   (6月20日)
┃    ・関西電力株式会社高浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3
┃     号及び4号発電用原子炉施設の変更)について(答申)
┣ 原子力関係行政情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

原子力委員会の役割
                               岡 芳明

 以前は原子力委員会あるいは委員長として、原子力利用反対と発言すること
を期待する声を時々聞いた。そのたびに根拠法令(原子力基本法と原子力委員
会設置法)にあるように、原子力委員会は原子力利用をするとの前提で仕事を
することが求められていると答えてきた。

 一方、原子力利用にかかわる方々にもいろんな考えの方がおり、一部の原子
力推進派からは、以前の原子力委員会のような司令塔的な役割を期待する声が
聞こえる。しかし、司令搭的な役割を果たしてはいけないと考えている。

 原子力委員会は長い歴史を持っている。それぞれの時代で役目を果たしてき
たが、時とともにその役割が見直されてきた【参考1】。

 司令塔的な役割を果たすことは、東電福島原発事故後に開催された原子力委
員会の在り方見直しのための有識者会議でも否定されている。のみならず、過
去20年間の日本の原子力利用と研究開発が停滞したこと、東電福島原発事故
で国民に多大な迷惑をかけたことの反省を踏まえれば、以前と同じ役割の果た
し方をしていてはいけないことは、歴史が証明していると考えている。以前と
同じやり方をしては、過去20年間より良い状態にはならないことは明らかであ
る。

 原子力委員会は原子力賛成と反対の間に立って、原子力利用をするかどうか
を議論する場ではないと考えている。今年3月31日のメールマガジンで述べた
ように国民の負担と便益の視点で考えるのが、日本の原子力利用をロバスト
(強靭)にするはずである【参考2】。

 日本の原子力の課題は、目先の対策では対応できないもの、担当省庁や個別
の原子力関係組織だけで対策できないものも多い。目先の対策を積み上げるだ
けでは中長期的に破たんする恐れのある課題もある。

 原子力委員会は目先の“しがらみ”にはとらわれずに中長期的な課題を考え、
方向を示す、羅針盤としての役割がある。

 原子力の課題には集団主義や現状維持意識など国民性と深く関連している課
題も多く、本質的な考察と解決策の検討や注意喚起が必要なものも多い。

 日本人は異論を述べるのが苦手である。異論を無視し、短期視野の見かけの
効率重視では、中長期的には失敗する。

 東電福島原発事故は原子力を利用する側と規制側とが一体になった見かけの
効率追求型の原子力利用が破たんしたと考えることもできよう。その後、独立
した規制組織は作られたが、利用側についての弱点の克服は課題として残って
いる。これは担当省庁や原子力関係組織さらにはその構成員全員の課題である
が、原子力委員会の大きい課題でもある。

 日本原子力発電(株)東海第二発電所は外部の意見を聞いて大津波の対策工
事を実施して炉心溶融事故を免れたのに、東電福島原発は被災したことを鑑み
れば、東電福島原発事故の痛烈な教訓として、異論を仕事として根拠に基づき
述べあうことが特に必要である。

 日本人は根拠に基づいて異論を述べあうことが苦手であるが、この国民性の
弱点を克服する努力が、それに起因する様々な課題の認識とともに、安全のみ
ならず原子力利用についても原子力関係者にとって必須であると強く感じる。

 見直しの有識者会議で述べられているように、原子力委員会は原子力利用の
運営・管理の役割を果たすことが必要と考えている。欧米には行政監察院
(GAO, Government Accountability Office)があり、行政の改善を促す役割
を果たしている。原子力委員会は行政監察院ではないので課題を指摘するだけ
では役割を果たせない。原子力利用全体が国民のためにうまくいくように課題
解決法を考え、提案するのがよいと考えている。しかし、提案はするが、産業
界や研究開発機関の代わりに提案を実行するのは、責任の所在をあいまいにす
るので避けるのがよいと考えている。

 大学にいたときに日米原子力学会夏季交換学生を永年にわたって世話した。
平均すると日本の学生の方がはるかに優秀だったのに、なぜ日米で原子力利用
や研究開発で差がつくのだろうと疑問だった。様々な原因で個人の優秀さが日
本では結果に結びつかなかったのではと考えている。

 中央省庁の行政官は優秀である。しかし、産業界や研究開発機関が行政に
頼って仕事をするなら、個人の優秀さや創意工夫を必ずしも活かせない。個人
と民間の能力・活力を最大限発揮できる環境を作ることが必要と考える。

 国への依存は原子力のみならず日本の長い停滞の原因になっていると感じる。
個人と組織がニーズに対して必死で工夫すること、その結果を活かせる環境つ
くりが必要である。個人や組織が国内外のニーズを知る仕組みも必要である。
言うのは簡単だが容易ではない。しかしそうするしか将来世代に良い日本をの
こし、原子力を役立てる方法はないと感じる。

 電力業界が規制に頼って仕事をするのではなく、経営としてリスク管理をす
る自主的安全性向上プログラムが行われているが、原子力利用についても、国
(省庁)に頼りすぎる原子力産業関係者や原子力関係組織の意識改革とともに、
これと似た活動が必要と感じる。名前があまりよくないが、「自主的経営力向
上プログラム」のイメージである。

 原子力委員会は司令搭ではない。原子力産業界や研究開発機関の代弁をしな
いことも重要と考える。原子力委員会は産業界や研究開発機関の考えのすべて
を知ることはできない。彼らの置かれた事業環境は彼らのものであって、彼ら
が直接、原子力規制委員会などの行政庁と意見交換すべきである。原子力委員
会が代弁することはできないし、してはいけないと考える。

 安全問題に限らず、密な情報交換は原子力委員会を含めてすべての原子力関
係機関相互と原子力関係者にとって必須である。

 原子力委員会は内閣府にある。省庁・官民横断的課題、他分野・他省庁と関
連・共通する課題などを扱う必要がある。海外各国の政策などの情報や国際的
視点からの考察も欠かせない。

 課題解決のために、原子力委員会では、根拠情報の作成・提供【参考3】や
産業界・研究開発機関・大学の役割を踏まえた連携【参考4】などを進めるよ
う原子力関係機関に提案している。連携によって情報を交換し・共有し、ニー
ズと知識基盤となる情報を把握し、共同作業する必要がある。

 連携の重要分野としては「軽水炉長期利用・安全」、「過酷事故・防災」、
「廃止措置・放射性廃棄物」を取り上げる。これらは欧米の原子力利用と研究
開発の中心的課題であり、日本の今後の原子力利用でもそう考えられる。これ
らの分野のプラットフォームでの共同作業によって、知識力・技術力の増進、
専門家と国民の理解の広がりと深化、経営力向上などを期待している。これは
原子力利用のライフサイクルにわたるイノベーションの提案でもある。

 研究開発機関の仕事の仕方はボトムアップ型からニーズ対応型に変革の必要
があるのではないか。ボトムアップ型のために狭い専門分野ごとに組織が細分
化されており、ニーズに俯瞰的に組織的に対応することが困難になっているの
ではないか。

 連携によって関係機関の情報交換がなされ、ニーズの把握や知識化された情
報が共有され、仕事の仕方が変わることを期待したい。

参考1 原子力委員会HP 原子力委員会の役割 
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/index.htm
参考2 「新しい原子力政策への道:国民負担と便益の視点」
(原子力委員会メールマガジン第218号(2017年3月31日号))
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/2017-0218.html
参考3 「産業界、研究開発機関、大学の役割を踏まえた連携を」
(原子力委員会メールマガジン第212号(2016年12月9日号))
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/2016-0212.html
参考4 「根拠に基づく情報の作成と提供」
(原子力委員会メールマガジン第199号(2016年5月27日号))
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/2016-0199.html

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
 催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子
 力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●6月20日(火)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】関西電力株式会社高浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3号
及び4号発電用原子炉施設の変更)について(答申)
<主なやりとり等>
 関西電力株式会社高浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3号及び4号
発電用原子炉施設の変更)について、事務局より答申案の説明を行い、案文の
とおり答申を行いました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内から御確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・
 原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。
直近で開催された委員会等がある場合には、◆【New】マークを付けておりま
す。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■首相官邸
 ┣原子力防災会議
 ┃(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku_bousai/ )
 ┣原子力災害対策本部
 ┃(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/ )
 ┗原子力立地会議
  (http://www.kantei.go.jp/jp/singi/index/gensiryoku/ )

■内閣官房
 ┣原子力関係閣僚会議
 ┃(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/ )
 ┣最終処分関係閣僚会議
 ┃(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisyu_syobun_kaigi/ )
 ┗原子力損害賠償制度の見直しに関する副大臣等会議
 (http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_songaibaisho/index.html )

■経済産業省
 ┣東京電力改革・1F問題委員会
 ┗高速炉開発会議
 (http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment.html )

■資源エネルギー庁
 ┣総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
 ┃┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/21.html )
 ┃┣原子力小委員会
 ┃┃┣◆【New】自主的安全性向上・技術・人材WG
 ┃┃┣放射性廃棄物WG
 ┃┃┣地層処分技術WG
 ┃┃┗原子力事業環境整備検討専門WG
 ┃┗電力基本政策小委員会
 ┗総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
  ┃(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/ )
  ┗基本政策分科会
   ┣長期エネルギー需給見通し小委員会
   ┣発電コスト検証WG
   ┣電力需給検証小委員会
   ┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_jukyu )
   ┗電力システム改革貫徹のための政策小委員会
    (http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/kihonseisaku
     /denryoku_system_kaikaku/001_haifu.html)

■原子力規制委員会
 ┗◆【New】原子力規制委員会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html )
  ┣◆【New】合同審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kakunen/index.html )
  ┣放射線審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html )
  ┣国立研究開発法人審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html )
  ┣量子科学技術研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html )
  ┣日本原子力研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html )
  ┣原子力規制委員会政策評価懇談会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html )
  ┣帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/kikan_kentou/index.html )
  ┣原子力規制委員会行政事業レビューに係る外部有識者会合
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/gyousei_gaibu/index.html )
  ┗原子炉安全専門審査会 原子炉火山部会
   (https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kazan/00000002.html )

■文部科学省
 ┣原子力科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm )
 ┃┣原子力人材育成作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/079/index.htm )
 ┃┣核融合研究作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/056/index.htm )
 ┃┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm )
 ┃┗研究施設等廃棄物作業部会
 ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/057/index.htm )
 ┣核融合科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm )
 ┃┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
 ┃ (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm )
 ┗調査研究協力者会議等(研究開発)
  ┗もんじゅの在り方に関する検討会
   (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/019/index.htm)

■復興庁
 ┣福島12市町村の将来像に関する有識者検討会
 ┃(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20141226184251.html )
 ┗原子力災害からの福島復興再生協議会
 (http://www.reconstruction.go.jp/topics/000818.html )

■環境省
 ┗東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関す
  る専門家会議
 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html )

■厚生労働省
 ┗薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会放射性物質対策部会)
 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127896 )

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●次号配信は、平成29年7月14日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:岡 芳明委員長、阿部 信泰委員、中西 友子委員
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ(お寄せ頂いた御意見に対しては、
原則として回答致しませんが、今後の原子力委員会の業務の参考とさせていた
だきます。)
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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