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メールマガジン
第206号 原子力委員会メールマガジン 我が国の原子力利用に関する課題の解決策の例

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.206 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2016年9月9日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと
┣ 会議情報
┃   (8月23日)
┃    ・国立大学法人京都大学原子炉実験所の原子炉設置変更承認(研究
┃     用原子炉の変更)について(諮問)(原子力規制委員会)
┃    ・Japan-IAEA joint 原子力エネルギーマネジメントスクールの開
┃     催報告について(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 原
┃     子力人材育成センター長 沢井友次氏、東京大学大学院工学系研
┃     究科原子力専攻 教授 上坂充氏)
┃   (8月30日)
┃    ・関西電力株式会社美浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可
┃     (3号発電用原子炉施設の変更)について(諮問)(原子力規制
┃     委員会)
┃    ・関西電力株式会社高浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3
┃     号及び4号発電用原子炉施設の変更)について(諮問)(原子力
┃     規制委員会)
┣ 原子力関係行政情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

我が国の原子力利用に関する課題の解決策の例
                               岡 芳明

 日本の失われた25年をもたらしている原因と、日本の原子力利用の問題の原
因、原子力政策の課題には共通点が多いと感じる。これらのことを認識した上
で、過去の反省点や日本の特徴なども踏まえて解決策を検討し、講じていかな
いと、今後も繰り返してしまうことにはならないだろうか。反省点などの課題
を踏まえて解決策を考え、実行する必要があるのではないか。課題については
これまでのメールマガジンでも述べてきたので、今回は解決策の例について考
察する。

1.経験者や専門家の意見を聞くことによる課題の発見と解決策の検討
 集団としての意見を聞くのではなく、経験者に個人としての意見を個別に聞
いて、課題を発見し、その解決策を考えることである。
 原子力分野以外の優れた専門家(海外のビジネスや研究開発の経験が豊富な
方など)にも意見を聞いて解決策を考えることが重要である。関係者の自己責
任意識定着の徹底が必要ではないか。

2.外部レビュー
 組織外の関係者、海外の関係者、海外組織によるレビューで課題を指摘して
もらうことである。レビューに際しては、組織の圧力を排除し、独立性を保つ
ことが重要である。国際機関のレビューサービスの利用もできる。企業の取組
では、社外取締役の導入による経営参画を得ている例もある。

3.自ら考え、自ら実施すること
 仕事を行う上では、自ら考え、自ら実施し、経験すること、基本から積み上
げることが重要である。海外流儀の模倣や、一括下請負(丸投げ)、行政がマ
イクロマネジメントをしないようにするためには、データを基に自ら考える習
慣を身に付ける必要がある。そのためには基礎的・俯瞰的知見の体得に加えて、
アクセスが容易な様々な根拠の情報が作成・開示されている必要がある。日頃
からの研修や継続教育なども俯瞰的知見獲得には有効であろう。その際には、
海外の資料などを利用することも考えられる。
 集団意思決定に際しては、個人の責任を意識することが必要であるが、その
ためには、まず自ら考え、俯瞰的知見を身に付けることも必要ではないか。

4.改善活動の奨励・作り込み
 継続的改善を奨励することが大切である。継続的改善を意識しつつ、評価か
ら(自己)改善へ繋げることが重要である。本来、改善に向けられるべき労力
が、評価のための作業、対応で浪費されないようにすることが必要ではないか。
着目すべきはプロダクト(成果物)である。
 「評価においては、計画そのものの妥当性は評価できない」との評価専門家
の意見がある。研究計画作成を鍛える仕組を導入する必要がある。例えば、計
画に時間と手間をかける。EUやドイツでは国と欧州共同体、州と連邦政府の手
続があり計画立案には時間を要するが、これらは計画を鍛える点ではむしろ利
点になっているのではないかと感じることがある。評価はプロダクトを見るだ
けで、次期計画が立案できるかどうかに組み込まれているのではないか。
 責任論ではなくプロアクティブな活動をすることが重要である。例えば、過
去に経験した事故を教訓として、発生日などに過酷事故や臨界安全に関する研
修、セミナーを開催することなどである。一例として、過酷事故に関する研修
のテキスト、教科書、セミナー資料などの作成に努力すべきではないか。

5.根拠情報の作成提供、利害関係者との対話
 根拠に基づくデータや情報は自ら考えるためには必須である。対話による課
題の認識も必要である。例えば、原子力政策は国民の負担、国民への利益還元
の視点でも考える必要がある。

6.ブレインストーミングによる計画立案、解決策の考案
 共通の課題(運営、計画、課題解決策など)についての方策を少数の専門家
で議論しながら考えることが必要である。例えば、研究開発の計画において、
日本では装置・設備の話になりがちであるが、本質的には世界でダントツの研
究開発テーマを作り出すことができるかどうかが重要であり、その能力が日本
全体として問われているのではないか。
 そのためには、ブレインストーミングによって課題を抽出し、解決策を導く
ことが重要であり、繰り返し実施することによって、この仕組みも習熟してい
くことができるのではないか。

7.プラットフォームでの共同作業
 プラットフォームを作り、関係者間で相互に情報共有、連携、人材育成など
を共同作業として行うとよいのではないか。そのためには、産業界、研究開発
機関、大学等が各々の役割分担を踏まえて情報交換し連携することである。こ
れらの成果は、学会、学協会等での情報交換、人材育成等に活用することなど
も考えられる。

8.手順化、マニュアル化
 日本では海外での事例などを模倣することがあるが、関係者間の心地よさを
阻害したくないことから、運用を甘くしがちにすることはないか。その改善の
ためには、レビューの実施などの手順化、マニュアル化による透明性のある運
営管理への作り込みが必要ではないか。世代も変わっていく。「阿吽の呼吸」
に頼れない時代になっているのではないか。

9.ベンチマーキング
 ベンチマーキングの実施に際しては、海外での実施方法・レビュー方法とも
比較、検討することが必要ではないか。

10.人材の国際化・国際経験の蓄積
 若手研究者、技術者等の留学、海外インターンシップの拡大、採用条件とし
ての海外雇用経験や人脈形成の重視が重要である。また、留学生やポスドクの
勧誘も有効な手段である。これによって日本で仕事をする場合、広い意味での
ベンチマーキングができるようになるのではないか。例えば、大学も研究開発
機関もテニュアの採用前に、自ら行先を探し、海外で2年間以上仕事をするこ
とを若手採用の要件にすることなどが考えられる。海外からのインターンシッ
プの受入れ、国際機関や各種国際活動との連携による交流拡大もある。研究開
発は日本人のみで行う時代ではない。優秀な海外研究者の獲得も組織的に行う
必要もあるのではないか。

11.ISO品質マネジメントシステムの参照・利用
 上記の解決策の例の多くは品質管理方策の具体例と考えることができるので
はないか。品質管理全体については国際標準規格としてまとめられている。
 ISO(国際標準化機構)9000シリーズでは、品質マネジメントシステムに関
する規格(ISO9001)(参考1)があり、主に企業経営で利用されている。2015
年の改正では、7つの品質マネジメントの原則として、(1)顧客重視、(2)リー
ダーシップ、(3)人々の積極的参画、(4)プロセスアプローチ、(5)改善、(6)客
観的事実に基づく意思決定、(7)関係性管理、とされている。
 利益追求を目的としない場合においても、この考え方を参考にすることがで
きる。独立行政法人でISO認証を採用しているところもあるとのことである。

参考1
 http://www.iso.org/iso/home/standards/management-standards/iso_9000.htm
※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
 催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子
 力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●8月23日(火)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】国立大学法人京都大学原子炉実験所の原子炉設置変更承認(研究用
原子炉の変更)について(諮問)(原子力規制委員会)
<主なやりとり等>
 国立大学法人京都大学原子炉実験所の原子炉設置変更承認(研究用原子炉の
変更)について(諮問)について、原子力規制庁より説明をいただき、次回以
降の委員会において、答申を行うこととしました。

【議題2】Japan-IAEA joint 原子力エネルギーマネジメントスクールの開催報
告について(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 原子力人材育成セン
ター長 沢井友次氏、東京大学大学院工学系研究科原子力専攻 教授 上坂充氏)
<主なやりとり等>
 Japan-IAEA joint 原子力エネルギーマネジメントスクールの開催報告につ
いて、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構原子力人材育成センター長沢
井友次氏、東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授上坂充氏より、開催内
容等について、説明をいただきました。

●8月30日(火)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】関西電力株式会社美浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3号
発電用原子炉施設の変更)について(諮問)(原子力規制委員会)

【議題2】関西電力株式会社高浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3号
及び4号発電用原子炉施設の変更)について(諮問)(原子力規制委員会)
<主なやりとり等>
 関西電力株式会社美浜発電所の発電用原子炉の設置変更許可(3号発電用原
子炉施設の変更)について(諮問)及び関西電力株式会社高浜発電所の発電用
原子炉の設置変更許可(3号及び4号発電用原子炉施設の変更)について(諮
問)について、原子力規制庁より説明をいただき、次回以降の委員会において、
答申を行うこととしました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内から御確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・
 原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。
直近で開催された委員会等がある場合には、◆【New】マークを付けておりま
す。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■資源エネルギー庁
 ┣総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
 ┃┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/21.html )
 ┃┣原子力小委員会
 ┃┃┣自主的安全性向上・技術・人材WG
 ┃┃┣◆【New】放射性廃棄物WG
 ┃┃┣地層処分技術WG
 ┃┃┗原子力事業環境整備検討専門WG
 ┃┗◆【New】電力基本政策小委員会
 ┗総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
  ┃(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/ )
  ┗基本政策分科会
   ┣長期エネルギー需給見通し小委員会
   ┣発電コスト検証WG
   ┗電力需給検証小委員会
   (http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_jukyu )

■原子力規制委員会
 ┗◆【New】原子力規制委員会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html )
  ┣合同審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kakunen/index.html )
  ┣放射線審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html )
  ┣国立研究開発法人審議会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html )
  ┣量子科学技術研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html )
  ┣日本原子力研究開発機構部会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html )
  ┣原子力規制委員会政策評価懇談会
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html )
  ┣帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム
  ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/kikan_kentou/index.html )
  ┗原子力規制委員会行政事業レビューに係る外部有識者会合
   (https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/gyousei_gaibu/index.html )

■文部科学省
 ┣原子力科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm )
 ┃┣原子力人材育成作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/079/index.htm )
 ┃┣核融合研究作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/056/index.htm )
 ┃┣◆【New】核不拡散・核セキュリティ作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm )
 ┃┗研究施設等廃棄物作業部会
 ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/057/index.htm )
 ┣核融合科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm )
 ┃┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
 ┃ (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm )
 ┗調査研究協力者会議等(研究開発)
  ┗もんじゅの在り方に関する検討会
   (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/019/index.htm)

■復興庁
 ┣福島12市町村の将来像に関する有識者検討会
 ┃(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20141226184251.html )
 ┗原子力災害からの福島復興再生協議会
 (http://www.reconstruction.go.jp/topics/000818.html )

■環境省
 ┗東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関す
  る専門家会議
 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html )

■厚生労働省
 ┗薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会放射性物質対策部会)
 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127896 )

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●次号配信は、平成28年9月30日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:岡 芳明委員長、阿部 信泰委員、中西 友子委員
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ(お寄せ頂いた御意見に対しては、
原則として回答致しませんが、今後の原子力委員会の業務の参考とさせていた
だきます。)
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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