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メールマガジン
第190号 原子力委員会メールマガジン 安全性と日本人の長所・欠点

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.190 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2016年1月15日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと
┣ 会議情報
┃  (12月25日)
┃   ・原子力利用の「基本的考え方」について
┃    (長崎大学 核兵器廃絶研究センター(RECNA)
┃    センター長・教授 鈴木 達治郎氏)
┃  (1月7日)
┃   ・北朝鮮の核実験について(声明)
┃  (1月12日)
┃   ・新たな環境下における使用済燃料の再処理等に関する総合資源エネ
┃    ルギー調査会原子力事業環境整備専門WGでの検討状況について
┃    (資源エネルギー庁)
┣ 原子力関係行政情報
┣ 就任挨拶
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━━ 委員からひとこと ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・

安全性と日本人の長所・欠点
                               岡 芳明

 日本の原子力は「小さなトラブルでも事業者があやまらないと次に進めない」
と言われている。自動車の不具合がリコールして修理されるように、欧米では
原子力でも、小さなトラブルは事業者が改善して修復する。殊さら、メディア
も騒ぎ立てたりはしない。

 「日本では次に進めないので、改善よりも責任追求が優先される。その結果
改善が効果的に進まない」との意見がある。「小さいトラブル対応に事業者が
精力を使い果たして、過酷事故など、国民に影響がある重要な安全問題への対
応がおろそかになった」と聞いたことがある。米国の原子力規制委員会は原子
力発電所の小さい事故・トラブルをHPに掲載して公表するが、ことさらメ
ディアに周知はしない。

 日本では原子力発電所や研究用原子炉の停止期間が諸外国に比べて極めて長
くなり、結果として国民負担の増大や機会の損失を招いている。このような国
は日本だけではないか。

 日本人の細かい点まで注意を払う点(長所でもある)と国民の国への依存心
がその原因ではないか。安全を効果的に向上させ、原子力利用との両立を図り、
国民負担や機会損失を減らすためには、少なくとも行政は、安全確保における
重要度の知見にもとづいて、対応を重点化する必要がある。

 安全における品質保証問題の扱い・運用が日米で相違している。品質管理は
運営の問題で、品質保証はその一部である。日本の中では品質保証を時として
ペーパーワークと捉えていることがある。点検漏れや記録忘れのない記録を最
初から作ることは難しい。記録や点検漏れがあっても故障率に大きい影響があ
るものではない。まして、過酷事故につながる確率は低いのではないか。

 米国では記録や点検漏れは事業者が修正し報告する。記録のミスではなく、
仕事の結果であるトラブル頻度などの成績に注目して改善を促す。日本では様
式としての完璧さを求めるあまり、細部追求に走りがちである。行政が細部し
か見えておらず、日本人のこうした弱点に気が付かない場合は、大局的な安全
がおろそかになる恐れがある。

 事業者も行政も、人と時間は有限である。東電福島事故の背景となる要因と
して、こうした細部追求が行われた結果、その対応に事業者・行政とも精力を
割かれ、結果的に過酷事故の検討がおろそかになったとの意見がある。

 様式美の追及は日本文化の長所であるが、この場合は欠点になっている。問
題は日本人の特性である細部追求の性向により、より重要な安全性向上が、今
後もおろそかになる恐れがある点である。

 品質保証が規制に取り入れられた背景として、約15年前の東電の炉内構造
物(シュラウド)のひびわれ問題がある。過酷事故は生じないと言っていたの
と同様に、炉内構造物についても、その機能に影響しない大きさのひび割れを
認めず、製造時の性能を供用期間中にも求めていた歴史が日本の原子力にはあ
る。

 リスクに基づく安全重要度の把握と、その程度に応じた、重点化した安全行
政の運用を、日本人の長所は欠点でもあることをふまえて確立する必要がある。

 再稼働に向けた審査を担当できる人材不足も、リスクに基づく安全規制の運
用によって軽減できる。内蔵放射性物質量が発電炉と桁違いに少ない研究炉が、
日本では長期間停止するという問題も解決できるのではないか。

 米国ではスリーマイル島(TMI)原子力発電所の事故後、記録つくりばかり
との苦情を米国原子力学会でよく聞いた。その後、事業者と米国原子力規制委
員会(USNRC)の努力により改善されている。

 米国の安全規制ではリスクにもとづき成績を反映した規制
(Risk informed performance based regulation)の標語があるが、技術的な
瑕疵そのものを問題にするのではなく、改善が進んで成績が向上したかを監視、
評価し、必要な場合には措置をとる。成績が良いと検査頻度が下がるといった
インセンティブもある。安全の重要度に応じた規制も行われている。

 米国では事業者や議会からの意見や改善の仕組みが、規制と利用とのバラン
スをとっている。重要な規則制定時の、米国原子力規制委員会事務局と委員会
による2段階審査も規制の決定の頑健性と透明性の向上に役立っている。

 米国では事業者の安全性向上活動とUSNRCの努力の結果、重大なトラブルの
頻度は大幅に低下し、発電所の稼働率は向上した。結果的に安全と原子力発電
による安価な電力供給の恩恵を国民が享受している。安全性の向上と経済性の
向上がともに達成されている。

 日本文化の長所は欠点にもなる。この点に気が付いて、修正し、原子力発電
の安全な利用を図るのは、安全の実質的向上や国民負担の合理化のために必要
で、世界に対する日本の責務でもある。

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
 催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子
 力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●12月25日(金)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】原子力利用の「基本的考え方」について
(長崎大学 核兵器廃絶研究センター(RECNA) センター長・教授 鈴木
達治郎氏)
<主なやりとり等>
 原子力利用の「基本的考え方」について、長崎大学核兵器廃絶研究センター
(RECNA)センター長・教授鈴木達治郎氏より御意見を聴取しました。鈴
木氏からは、核燃料サイクルとプルトニウム問題等について説明がありました。
委員からは、プルトニウムの管理や国際関係等について質問や意見がありまし
た。

●1月7日(木)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】北朝鮮の核実験について(声明)
<主なやりとり等>
 北朝鮮の核実験について(声明)(案)を審議し、(声明)として決定しま
した。

●1月12日(火)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】新たな環境下における使用済燃料の再処理等に関する総合資源エネ
ルギー調査会原子力事業環境整備専門WGでの検討状況について(資源エネル
ギー庁)
<主なやりとり等>
 新たな環境下における使用済燃料の再処理等に関する総合資源エネルギー調
査会原子力事業環境整備専門WGでの検討状況について、資源エネルギー庁よ
り説明がありました。委員からは、使用済燃料の再処理、新しい認可法人等に
ついて質問や意見がありました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内から御確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・
 原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。
直近で開催された委員会等がある場合には、◆【New】マークを付けておりま
す。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■資源エネルギー庁
 ┣総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
 ┃┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/21.html )
 ┃┣原子力小委員会
 ┃┃┣自主的安全性向上・技術・人材WG
 ┃┃┣放射性廃棄物WG
 ┃┃┣地層処分技術WG
 ┃┃┗原子力事業環境整備検討専門WG
 ┃┗電力基本政策小委員会
 ┗総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
  ┃(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/ )
  ┗基本政策分科会
   ┣長期エネルギー需給見通し小委員会
   ┣発電コスト検証WG
   ┗電力需給検証小委員会
   (http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_jukyu )

■原子力規制委員会
 ┣合同審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kakunen/index.html )
 ┣放射線審議会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html )
 ┣国立研究開発法人審議会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html )
 ┣放射線医学総合研究所部会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html )
 ┣日本原子力研究開発機構部会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html )
 ┣原子力規制委員会政策評価懇談会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html )
 ┣帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/kikan_kentou/index.html )
 ┗原子力規制委員会行政事業レビューに係る外部有識者会合
  (https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/gyousei_gaibu/index.html )

■文部科学省
 ┣原子力科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm )
 ┃┣原子力人材育成作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/079/index.htm )
 ┃┣核融合研究作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/056/index.htm )
 ┃┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm )
 ┃┗研究施設等廃棄物作業部会
 ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/057/index.htm )
 ┣核融合科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm )
 ┃┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
 ┃ (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm )
 ┗調査研究協力者会議等(研究開発)
  ┗◆【New】もんじゅの在り方に関する検討会
   (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/019/index.htm)

■復興庁
 ┣福島12市町村の将来像に関する有識者検討会
 ┃(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20141226184251.html )
 ┗原子力災害からの福島復興再生協議会
 (http://www.reconstruction.go.jp/topics/000818.html )

■環境省
 ┗東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関す
  る専門家会議
 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html )

■厚生労働省
 ┗薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会放射性物質対策部会)
 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127896 )

━・・・━━ 就任挨拶 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・

 12月14日付けで、広報部門担当として採用されました中村です。
 前職は、多様な工業用、消費者向け製品を扱うアメリカ本社の企業に30年
以上にわたり勤務し、主にマーケティング部門を中心にビジネスの世界で様々
な経験をしてまいりました。
 原子力に関してはこれまでは経験がなく、これから基礎から学んでいくこと
になりますが、個人的には、久しぶりにフレッシュなスタート地点に立ってい
る気分でちょっとわくわくした毎日を過ごしております。
 同様に、また、福島事故以降の曲がり角にある我が国の原子力行政への多様
な意見に日々接するたびに、深く考えさせられる毎日となっており、視野を広
く、この分野の知識を吸収していきたいと思います。
 事務局組織の“縁の下のサポート役”を自任し、皆様のご期待に沿えますよ
う努力してまいりますのでよろしくお願い申しあげます。
(中村)

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●次号配信は、平成28年1月29日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:岡 芳明委員長、阿部 信泰委員、中西 友子委員
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ(お寄せ頂いた御意見に対しては、
原則として回答致しませんが、今後の原子力委員会の業務の参考とさせていた
だきます。)
 https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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