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第189号 原子力委員会メールマガジン 放射線の利用について−その3

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.189 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2015年12月25日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと
┣ 会議情報
┃  (12月24日)
┃   ・原子力利用の「基本的考え方」について
┃    (国立研究開発法人 科学技術振興機構 事業主幹 鳥井 弘之氏)
┃   ・日・インド原子力協定の現状について(外務省)
┣ 原子力関係行政情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━━ 委員からひとこと ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・

放射線の利用について−その3
                              中西 友子

 健康診断で日常的に使用されるX線は組織を構成している元素によって通り
抜けることができる量が異なる。内臓や筋肉を構成している炭素や水素のよう
な軽い元素よりも骨を構成する金属元素であるカルシウムの方が通り抜けにく
い。そこで、カルシウムを含む骨のところだけX線の強度がより低くなるため、
人体の背後に設置されたX線フィルムはあまり感光されず白い像となる。逆に、
筋肉や内臓部分を通ったX線はあまり減衰しないので、X線フィルムをより感
光させ、その部分は黒くなる。X線は原子核の外側の電子と相互作用を起こす
ので、原子番号が大きな元素になるほど原子核の外側の電子密度が高くなるの
でより相互作用も大きくなり、通り抜けられる量が減ってしまう。軽い元素よ
りも重い元素の方が通りにくいのではっきりした像を作ることができる。ただ、
これはX線の場合である。

 では中性子線を物に照射すると、その物の背後に置かれたX線フィルムには
どのような像が得られるのだろうか。中性子線を照射すると、中性子はその物
を構成する元素の電子ではなく原子核と相互作用を起こし、減衰の程度は水素
などの軽い元素ほど大きく、金属元素のような大きな元素ではあまり減衰しな
い。つまり水素などを含むものの像がはっきりと写ることになる。俗に、重い
元素はX線で、軽い元素は中性子線で見えると言われる所以である。

 いろいろなものに中性子線を照射すると思わぬ像が得られる。金属よりも水
素を含む材質の方がより通り抜けにくいため、例えばごく普通の置き時計をサ
ンプルとして照射すると、金属部分はあまり写らずプラスチック部分の像が
くっきりと写ることになる。ミュージカンという、メガネをかけて人に見立て
た缶の中にオルゴールが入っているものがある。オルゴールからの音楽に合わ
せて胴体がねじれて動く、つまり踊り始めるおもちゃである。この缶のおも
ちゃにX線を照射すると、中のオルゴールの金属部分やワイヤーなどの像が
はっきり写ることは想像できるだろう。しかし中性子線を照射するとプラス
チックのメガネや中に組み入れられたプラスチック材の像がはっきりと写るが
金属の部分はあまり見えない。このことは、人間の目ではガラス箱の中の物が
よく見えるように、X 線では紙の箱の中味が、中性子線では金属の箱の中味が
よく見えると例えることができるという訳である。

 このように中性子線はX線と同様、非破壊状態で中味を見ることができるた
め、非破壊検査には無くてはならない放射線の一つである。中性子線を利用し
た透過像を得る手法は中性子ラジオグラフィと呼ばれかなり古くから様々な分
野で応用が展開されてきた。

 考古学の分野での応用例を次に紹介する。例えば遺跡現場から金属製の筒が
発見されても中に何が入っているのかは開けるまでは判らない。X線では金属
面で減衰してしまうため、中の様子を画像化することは困難である。ただ、も
し中に布や紙でできた巻物などが入っている場合には、中性子線の照射で蓋を
開けずに中の様子を見ることができる。中性子線を照射すると外側の金属の筒
面よりも中の巻物がくっきりと見えるからである。かつて、日本で作られた古
い鉄砲の中性子ラジオグラフィ像を撮ろうと試みたことがあった。鉄砲の技術
は伝来してきたものの、初期の鉄砲の一部には木製ねじが使用されたものが
あったのである。文化財を壊さずそのままの状態で調べることができる中性子
ラジオグラフィでは、鉄砲の金属を通して中の木製ねじの像がはっきり見える
かもしれない。この実験は準備まではできたものの、実際の照射まで至ること
ができなかったが、今でも試みてみたいと思っている中性子ラジオグラフィの
利用法のひとつである。

 次回は中性子線の照射を利用した工業応用にどのようなものがあるのか詳し
く紹介したい。

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
 催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子
 力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●12月24日(木)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】原子力利用の「基本的考え方」について
    (国立研究開発法人 科学技術振興機構 事業主幹 鳥井 弘之氏)
<主なやりとり等>
 原子力利用の「基本的考え方」について、国立研究開発法人科学技術振興機
構 事業主幹鳥井弘之氏より御意見を聴取しました。鳥井氏からは、世界の将
来という視点で考えるエネルギー等について説明がありました。委員からは、
COP21での議論、相互理解を進める上での必要性等について質問や意見があり
ました。

【議題2】日・インド原子力協定の現状について(外務省)
<主なやりとり等>
 外務省より、日・インド原子力協定の現状について、説明がありました。委
員からは、日本がインドへの原子力資機材輸出等の協力を行った場合、日本の
協力を通じたインドの原子力利用において、平和利用がどのように担保されて
いるのかについて質問や意見がありました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内から御確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━━ 原子力関係行政情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・
 原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。
直近で開催された委員会等がある場合には、◆【New】マークを付けておりま
す。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
 URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■資源エネルギー庁
 ┣総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
 ┃┃(http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/21.html )
 ┃┣原子力小委員会
 ┃┃┣自主的安全性向上・技術・人材WG
 ┃┃┣放射性廃棄物WG
 ┃┃┣◆【New】地層処分技術WG
 ┃┃┗原子力事業環境整備検討専門WG
 ┃┗◆【New】電力基本政策小委員会
 ┗総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
  ┃(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/ )
  ┗◆【New】基本政策分科会
   ┣長期エネルギー需給見通し小委員会
   ┣発電コスト検証WG
   ┗電力需給検証小委員会
   (http://www.meti.go.jp/committee/gizi_8/18.html#denryoku_jukyu )

■原子力規制委員会
 ┣合同審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_kakunen/index.html )
 ┣放射線審議会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html )
 ┣国立研究開発法人審議会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html )
 ┣放射線医学総合研究所部会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html )
 ┣日本原子力研究開発機構部会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html )
 ┣原子力規制委員会政策評価懇談会
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html )
 ┣帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム
 ┃(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/kikan_kentou/index.html )
 ┗原子力規制委員会行政事業レビューに係る外部有識者会合
  (https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/gyousei_gaibu/index.html )

■文部科学省
 ┣原子力科学技術委員会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm )
 ┃┣原子力人材育成作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/079/index.htm )
 ┃┣核融合研究作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/056/index.htm )
 ┃┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
 ┃┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm )
 ┃┗研究施設等廃棄物作業部会
 ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/057/index.htm )
 ┗核融合科学技術委員会
  ┃(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm )
  ┗◆【New】原型炉開発総合戦略タスクフォース
   (http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm )

■復興庁
 ┣福島12市町村の将来像に関する有識者検討会
 ┃(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20141226184251.html )
 ┗原子力災害からの福島復興再生協議会
 (http://www.reconstruction.go.jp/topics/000818.html )

■環境省
 ┗東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関す
  る専門家会議
 (https://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html )

■厚生労働省
 ┗薬事・食品衛生審議会(食品衛生分科会放射性物質対策部会)
 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji.html?tid=127896 )

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●次号配信は、平成28年1月15日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:岡 芳明委員長、阿部 信泰委員、中西 友子委員
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ(お寄せ頂いた御意見に対しては、
原則として回答致しませんが、今後の原子力委員会の業務の参考とさせていた
だきます。)
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○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
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