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第174号 原子力委員会メールマガジン エネルギー・ミックスと原子力

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.174 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2015年5月15日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと エネルギー・ミックスと原子力
┣ 会議情報 
┃  (5月13日)
┃   ・原子力損害賠償制度専門部会の設置について
┣ 事務局だより 人生最後の日に何をやりますか
┣ 採用情報
┃   ・政策企画調査官、上席政策調査員又は政策調査員の募集について
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

エネルギー・ミックスと原子力

                              阿部 信泰

 これまで原子力めぐる「常識」について論じてきましたが、今回は一度お休
みして、目下、熱い議論が交わされているエネルギー・ミックスに触れたいと
思います。勿論、日本のエネルギー供給、中でも電力供給のためのエネルギー
源については、担当の資源・エネルギー庁を中心によい議論をしていただきた
いと思いますが、その中で原子力をどう位置付けるかが一つの争点であるだけ
に原子力委員としてもいろいろ考えさせられる点があります。私の周りから
「阿部さん、今その問題に首を突っ込まない方がよい。」という親切なアドバ
イスをいただくこともありますが、あえて禁を破らせていただきます。

 まず、現在、ともするとエネルギー供給の中で地球温暖化の原因になる炭酸
ガスを(あまり)出さない自然エネルギーと原子力の比重を合計××%にして
自然エネルギーを○○%、原子力を△△%という議論がなされていますが、私は、
この両者は本来各々が別個に議論されるべきもので、一方が増えれば他方が減
るという(Trade-offの)関係にはないと思います。

 地球温暖化防止のため自然エネルギー利用をできるだけ広げようというコン
センサスに近いものがあり、それは技術的・経済的に可能な限り拡大すればよ
いので、上限のようなものは設定しない方がよいのではないでしょうか。

 原子力については、依然、国民の間にその安全性について強い不安があり、
将来的に止めるか、大幅に削減すべきだという意見がかなり広く支持されてい
ます。それを反映したのが、エネルギー基本計画の冒頭にあった「原発依存度
を可能な限り低減する」というくだりだったかと思います。したがって、今、
策定されようとしている2030年のエネルギー・ミックスはこの基本目標を具
体化するものだと言えるものでなければならないでしょう。しかし、一方では、
原発を一刻でも早く再開し、安全性が認められたものは制限なしに稼働させよ
うという意見が、電力会社・経済界・政府側に強くあることも事実です。それ
であれば、福島事故によって原発に対する国民の視線が大きく変わったことを
踏まえて、従来のやり方を徐々に復活していくのではなく、安全性を最優先に
した新しい発想で(ニュールック)原子力エネルギーの利用を再開するという
姿勢を示してできるだけ広い国民の理解と支持を得て進めるのが望ましいので
はないでしょうか。大幅に依存度を下げることは「可能ではない」ので矛盾し
ないという説明があるかもしれませんが、それでは半分の人は納得しないかも
しれません。

 現在議論されているのは、今から15年後の2030年にエネルギー・ミックス
をどうするかという問題です。私が報道されている事実関係を基にざっと計算
してみたところ、原子炉の稼働年数を40年にするという現在の規定を適用し
ますと2030年の原子力発電能力はその時に想定される電力消費見通しの20%を
下回ります。逆に20%あるいはそれ以上を達成するためには稼働年数を20年延
長する必要があります。これを認めるかどうかは原子力規制委員会が様々な規
定を詳しく審査して結果を出すわけですが、福島原発事故の苦い経験から得た
重要な教訓として安全審査機関の独立性を尊重して経済性・経営視点などから
妥協を強いてはいけないということがあります。常識的には規制委員会が原発
の稼働20年延長を一切認めず、ゼロということも考えられませんし、全ての原
発が合格で100%稼働延長されるというのも考え難いところです。どの程度にな
るかはこれから規制委員会が独自に安全性を最優先にして判断すべきで、何%を
合格させるべきだという目標を予め設定すべきではないと考えられます。

 同様なことは原発の稼働率についても言えます。数の減った原子炉で目標と
なる電力供給を達成するもう一つの方法は稼働率を上げること、つまり定期検
査の期間を短くすることです。現在の規定では13か月操業した後、原発を停止
して定期検査を受けることになっていますが、この検査期間を短くすれば稼働
率が上げられます。これも規制委員会の独自の努力によって審査の能率を上げ
て、定期検査の期間を短縮できればそれに越したことはありませんが、外部か
ら早くやれと圧力をかけて安全性の検査をないがしろにすることがあってはい
けません。

●次号は中西委員からのひとことです!

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開
催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子力
委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●5月13日(水)の会議の概要は以下のとおりです。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】原子力損害賠償制度専門部会の設置について
<主なやりとり等>
 原子力損害賠償制度の見直しについて、1月27日の第3回原子力委員会で、
原子力損害賠償制度の見直しに関する副大臣等会議での検討状況について報告
を受け、専門的かつ総合的な観点から検討を行うため、原子力委員会に議論を
委ねたい旨、同副大臣等会議により要請がありました。
 これを受け、要請を引き受ける方向で検討することとしておりましたが、今
委員会において、原子力損害賠償制度専門部会の設置を決定しました。

●次回の委員会開催については、以下の開催案内からご確認ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

━・・・━ 事務局だより ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

人生最後の日に何をやりますか

 "If today were the last day of my life, would I want to do what I am 
about to do today?"
(もし今日が人生最後の日なら、自分が今日やると予定していることを本当に
やりたいか?)皆さんご存知、アップルの創業者として有名なスティーブ・
ジョブズが、2005年にスタンフォード大学の卒業式で話したスピーチの一
節です。この後、こう続きます。「毎朝、鏡に向かってこう問いかけ、何日に
もわたって答えがノーなら、何かをかえるべきだと私は悟るんだ。」

 このスピーチをはじめ、ジョブズの逸話を見かける機会は多いです。ジョブ
ズのような人が上司であったら、その激しさにとてもついていけないなと思う
一方、強烈な個性を持った天才に対して素直に魅力を感じます。ジョブズとは
比ぶべくもない平凡な人生を40年以上送っている私、彼の持つ強烈なスパイ
スをわずかでも自分の生活にまぶせないものかなと考えます。客観的には大変
恵まれた家庭環境、職場環境にいるのだろうとは理解しつつ、ストレスの方に
ばかりに意識を集中させ、勝手に自分を苦しめている日々。そんな時、ジョブ
ズのように「今日が人生最後の日」と思うのは無理にしても、「今年(あるい
はあと5年)で自分の人生が終わるとしたら、自分は何をしたいだろうか」と
思ってみて、ちょっと自分の日常を軌道修正してみることにしています。仕事
で大きな変化を起こせるようなら恰好いいのですが、平凡な私の場合、「今年
で自分の人生が終わるのなら、入院した母親の見舞いにできるだけ行っとくか。
」と、その程度です。それでも、一瞬、人生の視点がかわるような気がします。
こうした一瞬を積み重ねていけば結構楽しい人生にならないものでしょうか。

 このジョブズのスピーチ、恵まれていたとはいえない、それどころか、何度
も逆境にまみれた彼の前半生を赤裸々に交えた、結構「しびれる」ものです。
「スタンフォード」と「スティーブ・ジョブズ」でネット検索していただけれ
ば、全文が簡単に見つかりますので、興味のある方は、眺めてみてください。

 ところで、ジョブズと同様な言葉を、彼の偉大なインド独立の父、ガンジー
も残しています。曰く、”Live as if you were to die tomorrow.”(明日、
死を迎えるかのごとく生きなさい。)激しく生きた天才達には、思想の共通性
があるのか、あるいは、ジョブズがどこかでガンジーの言葉に接したのかもし
れません。ただし、ガンジーの言葉には続きがあります。私にとっては、救い
があるというか、むしろ暫くこちらを大事にしなければならないと思っていま
す。” Learn as if you were to live forever.”(永遠に生きるかのごとく
学びなさい。)

(野口)

━・・・━ 採用情報 ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

政策企画調査官、上席政策調査員又は政策調査員の募集について

 今般、原子力委員会の庶務を担い、原子力の研究、開発及び利用に関する調
査、企画、立案等を行っている内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション
担当)組織において、技術動向調査担当、情報発信担当の政策企画調査官、上
席政策調査員、又は、政策調査員として勤務いただく方を募集しております。

 詳細については、以下URLを御覧ください。
 http://www8.cao.go.jp/jinji/saiyo/sonota/20150515_kagi_genshi.pdf

 皆様の御応募をお待ちしております!

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●次号配信は、平成27年5月29日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ
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