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第169号 原子力委員会メールマガジン 身のまわりの放射性元素について(その5)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.169 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2015年2月27日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと 身のまわりの放射性元素について(その5)
┣ 会議情報 
┃  (2月24日)
┃   ・特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律に基づく特定放射性廃棄
┃    物の最終処分に関する基本方針について(諮問)(経済産業省)
┃   ・第16回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター
┃    会合の開催について
┃  (2月25日)
┃   ・原子力利用の「基本的考え方」について(独立行政法人科学技術振
┃    興機構研究開発戦略センター センター長 吉川弘之氏)
┃  (2月26日)
┃   ・原子力利用の「基本的考え方」について
┃    (政策研究大学院大学学長 白石隆氏)
┣ 事務局だより FNCA
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

身のまわりの放射性元素について(その5)

                              中西 友子

 私達が住んでいる地球では、空の高いところで希薄になった空気中の窒素や
酸素と宇宙線が衝突して常に様々な粒子が生成されるが、それらの一部は放射
性核種として地上に降りてくる。前回はその中のひとつであるトリチウムにつ
いて述べたが、今回は炭素14について紹介したい。

 炭素14は宇宙線により生成した中性子が窒素と相互作用して生成するが、そ
の半減期は、12年であるトリチウムよりはるかに長く、5730年である。この炭
素14も核反応により常に生成されているため、二酸化炭素ガスを構成する元素
として、空気中に一定量含まれている。地球上の炭素元素の大部分は安定核種
である炭素12であるが、そこに約1兆分の1だけ宇宙線で作り出される放射性
の炭素14が含まれることになる。そのため、地球上の生き物すべてが体内に取
り込む炭素もその約1兆分の1は放射性の炭素14で構成されている。例えば動
物が空気を吸い込むとその中に含まれる二酸化炭素の約1兆分の1は放射性の
炭素14であるため、体内で合成されるタンパク質などの化合物中の炭素にもそ
の約1兆分の1は炭素14が含まれることになる。

 樹木についても同様である。樹木中の安定な核種である炭素12と放射性の炭
素14の比は、樹木が生きている間は一定であるが、もし加工などのため伐採さ
れてしまうと、樹木はもう呼吸や養分吸収はできないので、新しく炭素を含む
化合物を体内に取り込むことは無くなる。そこで時間が経過すると、既に樹木
体内に取り込まれている炭素元素を構成する炭素12と炭素14の比が異なってく
る。つまり時間と共に放射性の炭素14のみが崩壊して減少していくことになる。
例えば炭素14の半減期である5730年が経過したとすると、炭素14の量だけが
半分となり、結果として安定で崩壊しない炭素12に対する比は伐採時の1/2と
なる。そこで、遺跡から木片が出土したとするとその炭素を分析して、放射性
炭素の量がどの位減少したかが判れば、半減期から逆算してどの位前にその樹
木が伐採されたかが計算できる。この放射性炭素を利用した年代測定法を開発
した米国の化学者、ウィラード・フランク・リビーは、1960年にノーベル化学
賞を受賞した。日本で古代のハスとして知られている大賀ハスの年代もこの方
法により調べられ、その結果、約2000年前のものであると結論された。

 このような放射性炭素年代測定法は、現在、考古学の分野で広く用いられて
いる。この1兆分の1の差である炭素12と炭素14を精度よく測定できる装置
として、1970年頃から開発されてきた加速器質量分析計がこの手法の発展に大
きく寄与している。試料をイオン化(炭素の負イオンを生成)して加速し、磁
場を通過させると軽い炭素12の方が炭素14よりも曲がり方が大きいことから、
両者を区別することができ、炭素の同位体比が測定されるのである。この方法
は感度が非常に高く、僅か数十mgの試料があれば数万年前までの年代を測定
することができる。

 私達の身のまわりにはまだまだ宇宙線により様々な放射性核種が生成してい
る。次回はこれらを測定することにより何が判るのか、さらに踏み込んで紹介
したい。

●次号は岡委員長からのひとことです!

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎8号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけ
ます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●2月24日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律に基づく特定放射性廃棄
物の最終処分に関する基本方針について(諮問)(経済産業省)
<主なやりとり等>
 経済産業省より、2月19日付けで行った、特定放射性廃棄物の最終処分に
関する法律に基づく「特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針」の諮問
について説明があり、委員からは、方針改定の趣旨、これまでの議論の経緯等
について質問がありました。

【議題2】第16回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター会
合の開催について
<主なやりとり等>
 3月4日(水)から3月5日(木)にかけて、三田共用会議所(東京都港区)
において、第16回アジア原子力協力フォーラムコーディネーター会合を開催す
る予定です。
 12カ国が参加してプロジェクトの活動報告、評価及び今後の計画ついて議論
を行う予定です。

●2月25日(水)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】原子力利用の「基本的考え方」について(独立行政法人科学技術振
興機構 研究開発戦略センター センター長 吉川弘之氏)
<主なやりとり等>
 原子力委員会で議論を進めている原子力利用の「基本的考え方」の策定に向
けて、独立行政法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター センター長 吉
川弘之氏より、御意見を聴取しました。吉川氏からは、科学者が、政策決定に
どのような形で関わるべきか等の御意見についての説明があり、委員からは、
科学者及び行政による、専門家ではない方々に対する原子力に関する説明のあ
り方及び、一般教養としての原子力教育のあり方等について質問がありました。

●2月26日(木)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】原子力利用の「基本的考え方」について(政策研究大学院大学学長 
白石隆氏)
<主なやりとり等>
 原子力委員会で議論を進めている原子力利用の「基本的考え方」の策定に向
けて、政策研究大学院大学学長 白石隆氏より、御意見を聴取しました。白石
氏からは、原子力に係る政策決定のあり方等の御意見についての説明があり、
委員からは、原子力に係る政策決定にあたっては、国民負担のシナリオを示す
ことも大事であること等の意見がありました。

●次回は3月3日(火)に会議を開催する予定です。詳しくは、以下の開催案内
を御覧ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

FNCA

 アジア原子力協力フォーラム(FNCA)という会議が3月に予定されています。
我が国が主導して、積極的な地域のパートナーシップを通して、原子力技術の
平和的で安全な利用を進め、社会・経済的発展を促進することを目指す会合で
す。今回はコーディネーター会合という会議で、FNCAで行われている原子力安
全強化、放射線利用開発、研究炉開発、原子力基盤強化の4分野に関する10の
プロジェクトについて話し合いが行われます。3月の下旬には当HPやFNCAの
HP( http://www.fnca.mext.go.jp/index.html )で結果がご報告できるかと
思います。是非ご覧ください。

(河野)

●次号配信は、平成27年3月13日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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○このメールアドレスは発信専用のため、御返信いただけません。
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