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第138号 原子力委員会メールマガジン
パグウォッシュ会議と「トラック2」外交:対立を超えた対話の重要性

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.138 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2013年11月8日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと パグウォッシュ会議と「トラック2」外交:対立を
┃          超えた対話の重要性
┣ 会議情報  (10月29日)
┃       ・日本原子力研究開発機構の改革計画について
┃       ・電源三法交付金制度の展望
┃       ・鈴木委員長代理の海外出張報告について
┃       ・近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について
┃       (11月8日)
┃       ・国際原子力エネルギー協力フレームワーク(IFNEC)
┃        第4回執行委員会会合結果について
┃       ・原子力発電所の廃炉に係る料金会計制度の見直しについて
┃       ・鈴木委員長代理の海外出張について
┣ 事務局だより MAKERSの宇宙
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

パグウォッシュ会議と「トラック2」外交:対立を超えた対話の重要性
                             鈴木 達治郎

 11月1日〜5日にかけて、トルコ・イスタンブールにて開催された第60
回世界パグウォッシュ大会に、個人の資格で出席してきました。
パグウォッシュ会議は戦争と核兵器の廃絶を目指す科学者集団ですが、今年も、
200人を超える専門家がイスタンブールに集まり、早朝から夜遅くまで熱の
入った議論を続けました。
 なかでも印象的だったのは、イランとトルコ、イスラエルとパレスチナ、イ
ンドとパキスタン、といった現実の国際政治では対立関係にある国の専門家や
政治家が同じテーブルについて意見を交換する、というパネル討論が続いた事
でした。とくに、イランとトルコの外務大臣が参加したパネルでは、両国が中
東における大量破壊兵器を廃絶すべく協力の意思表示をしあう、という画期的
な外交成果ももたらしたことで、ニュースにもなりました。
 このような、「対立を超えた」対話の場を設け、政府高官や専門家が非公式
な立場で率直な意見交換を通じ、その後の外交に活かそう、という試みがまさ
にパグウォッシュ会議の伝統でもあるのです。これは、いまでは「トラック
2」といって、多くの国が外交手法として実践しているやり方です。
パグウォッシュ会議は、1957年に米国とソ連の科学者が中心となって、そ
れぞれの国の立場を超えて核廃絶のために何ができるかを、カナダ・ノバスコ
シア州のパグウォッシュ村で議論したことが始まりでした。これは1954年
のビキニ水爆実験と第五福竜丸乗組員の被爆をきっかけに、翌1955年に
ノーベル賞科学者達が発表した「ラッセル・アインシュタイン宣言」に感銘を
受けたカナダのビジネスマンが、科学者をパグウォッシュ村の別荘に招待して
実現したものです。日本からも湯川秀樹博士等が参加しました。
パグウォッシュ会議は、冷戦中もほぼ毎年大会を開催し、核実験禁止条約、核
兵器不拡散条約(NPT)、米ソの核軍縮協定成立等に貢献し、1995年に創
設者のひとりであるロートブラット博士と共に、ノーベル平和賞を受賞してい
ます。
 今回の世界大会では、テーマも「対話、軍縮、地域とグローバルな安全保
障」とされている通り、対立を超えた対話を実践する場として多くの課題が設
定されていました。原子力についても「原子力安全」「福島コロキアム」の2
つのセッションが組まれていました。ここで、「脱原発」や「原発推進」の二
項対立を超えて、安全性の向上や被災者の人権保護等について有意義な意見交
換が行われました。
 さて、翻って、日本における原子力政策の議論はどうでしょうか?元首相や
有名人が「脱原発」を訴えた演説で注目を集める一方、再稼働と増設を主張す
る「推進派」が、相変わらず対立したままで、重要な原子力政策課題について
の議論が一向に進んでいません。
 こういう時こそ、「対立を超えた対話の場」が必要だと思います。政府や国
会での議論のみならず、「トラック2」外交のように、非政府の機関がそのよ
うな場を設定して、政策関係者や専門家、市民代表が議論をすることもあり得
ると思います。対立した主張を続けているだけでは成果は生まれてきません。
 いま重要なのは、「脱」か「推進」か、で対立を続けることではなく、将来
の原子力政策がどうなろうと必要な政策課題(例えば安全確保や、廃炉に向け
ての人材確保問題、使用済み燃料貯蔵や廃棄物問題)に国を挙げて取り組むこ
とだと思います。もちろん、福島第一原発事故の対応が最優先課題であること
は言うまでもありません。そこには「被災者の人権を守る」という基本を徹底
して追求する事が何よりも大事だと思います。また、3・11の教訓を踏まえ
て「これまでの原子力政策には戻らない」という認識を共有し、新しい原子力
政策構築に向けて議論を始めることが必要だと思います。
 今後も個人的にパグウォッシュ会議での活動を続けていく所存ですが、今回
の世界大会ではそのルーツの精神である「対立を超えた対話」の必要性をまさ
に痛感してまいりました。

以上

●次号は秋庭委員からのひとことです!

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイトで御覧いただけます。

●10月29日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】日本原子力研究開発機構の改革計画について
<主なやりとり等>
 独立行政法人日本原子力研究開発機構山野理事より、日本原子力研究開発機
構におけるトップマネジメントの強化、安全統括部の機能強化等、安全確保・
安全文化の醸成等の機構改革について説明があり、委員からは、今後の改革の
チェック体制や地元自治体や住民、国民への説明等について質問がありました。

【議題2】電源三法交付金制度の展望
<主なやりとり等>
 福井県立大学地域経済研究所井上氏より、電源三法交付金の機能の変遷、今
後の交付金のあり方の考え等について説明があり、委員からは、交付金以外で
の産業振興・地域振興等について質問がありました。

【議題3】鈴木委員長代理の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理より、ハンガリー日本エネルギーセミナー出席のための海外
出張について、東欧における原子力政策や地域の信頼醸成等の報告がありまし
た。

【議題4】近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 近藤原子力委員会委員長より、アラブ首長国連邦で開催された第6回国際原
子力エネルギー協力フレームワーク(IFNEC)運営グループ会合及び第4
回IFNEC執行委員会会合(閣僚級会合)出席のための海外出張について報
告がありました。

●11月8日(金)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】国際原子力エネルギー協力フレームワーク(IFNEC)第4回執
行委員会会合結果について
<主なやりとり等>
 会議に出席した中野官房審議官より、10月24日にアブダビ(UAE)で開催
された国際原子力エネルギー協力フレームワーク(IFNEC)・執行委員会会合に
ついて、執行委員会会合で採択された共同声明文の内容を中心とした会合結果
についての説明がありました。

【議題2】原子力発電所の廃炉に係る料金・会計制度の見直しについて
<主なやりとり等>
 経済産業省より、廃炉に係る料金・会計制度の改正について説明があり、委
員からは、設備の償却期間の考え方、電気料金への影響等について質問があり
ました。

【議題3】鈴木委員長代理の海外出張について
<主なやりとり等>
 事務局より、鈴木委員長代理のオーストラリアへの海外出張について説明が
ありました。

※資料等は以下のURLで御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は11月15日(金)に会議を開催する予定です。詳しくは、以下の開催案内
を御覧ください。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

MAKERSの宇宙

 先日、お台場の日本科学未来館で開催されたMAKER FAIREに行って来た。大
規模なDIYの展示発表会で、企業や大学の研究室から個人まで、いろいろな人
の取り組みが見られるのが面白い。
 いわゆるDIYらしい電子工作や、最近ものづくりで話題になっている3Dプ
リンタ、実際に人が装着して動けるメカニカルスーツのような大がかりなもの
まで展示の内容もバラエティーに富んでいる。
 中でも目を引いたのは、宇宙関係の取り組みが盛んなことだ。それも、学生
主導のプロジェクトによるハイブリッドロケット開発、大学の研究室の取り
組んでいる軌道エレベータ競技会、Googleによる月面探査の賞金レースチャ
レンジに参加している月面探査機の開発チームなど、個人が主体のプロジェク
トであることが興味深い。
 アメリカでは、スペースXやヴァージン・ギャラクティックといったスペー
スベンチャーがここ10年で次々と立ち上げられ、日本でも、あのホリエモンこ
と、堀江貴文氏の創業した会社がロケット開発に取り組んでいると聞く。
 草創期の宇宙開発は、ツィオルコフスキーやゴダード、オーベルトといった
個々の研究者の情熱に支えられてきた。国による一大プロジェクトとしてとし
ての発展期を経、宇宙開発が、今度は産業やホビーとして、再び個人の手に
戻って来たというところだろうか。
(氏原)

●次号配信は、平成25年11月22日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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