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第127号 原子力委員会メールマガジン リスクコミュニケーションについて

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.127 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2013年5月24日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと リスクコミュニケーションについて
┣ 会議情報   福島第一原子力発電所事故に係る大気・海洋環境動態研
┃        究の現状について
┃        平成25年度原子力研究、開発及び利用に関する計画に
┃        ついて
┣ 事務局だより 眠り猫
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・

リスクコミュニケーションについて
                              秋庭 悦子

 4月22日(月)の臨時会は、「福島県におけるリスクコミュニケーションの
課題」をテーマに、福島県在住の方々から御意見をいただきました。様々なお
立場の5人の方から現状と課題、御要望などお話しいただき、今後、どのよう
なリスクコミュニケーションが必要なのか、それに対して国としてどのように
支援すべきなのかなどについて意見交換させていただきました。
 「かーちゃんの力・プロジェクト協議会」代表の渡邊とみ子さんは、飯舘村
から福島市に避難されていますが、飯舘村でつながりのあった仲間達を一人ず
つ訪ね歩き、現在は12名でお弁当や漬物、お菓子などの製造販売をなさってい
ます。「飯舘村にいつ帰れるかわからないが、福島で生きて、育んで、つない
でいくことが大切。そこに生きていたかーちゃんの歴史を子供たちに残してい
きたい」と前向きに活動なさっています。しかし、心を込めて作ったお弁当も、
毎日3〜4個が放射能検査の検体となることに複雑な心境とのこと。自分たち自
身が安全な食品を求める消費者であり、かつ安全な食品をつくる生産者でもあ
り、何とも言えず気持ちの揺れが大きいと悩みを率直に話されました。
 福島県小児科医会理事で福島市内で小児科を開業なさっている市川陽子さん
は、福島市内各地の学習センターで「放射線と子どもの健康」をテーマに講演
し、昨年度までに50〜60回も講演会を開催しました。講演会を開始した頃は、
放射線に関する誤解をしている方々も多く、「何が本当なのか知りたい」とい
う参加者の気持ちが伝わってきたそうですが、最近はむしろ「今後、福島で暮
らしていくための知恵や工夫」などの質問が多く寄せられるようになったとの
こと。また、座談会形式にしたところ、参加者同士が自らの体験や思いを語る
ことで、お互いに助け合い励ましあえるという連帯感も生まれてきたと伺い、
状況を見極めて情報の伝え方や内容を考える必要があると感じました。今後、
「安全」と「安心」のはざまをどう埋めていくのかが課題であり、個々の状況
によっては情報提供よりも相手の心情に配慮する工夫が必要であるとのこと。
しかし、きめ細やかに対応するメンタルケアの人材が不足しており、組織同士
の連携や支援者側の情報交換が必要と御指摘いただきました。この点について
国や自治体がバックアップする必要を感じました。
 リスクコミュニケーターの活動の在り方について「たむらと子どもたちの未
来を考える会」副代表の半谷輝己さんからお話しいただきました。半谷さんは
「地域メディエータ―」という名称でリスクコミュニケーション活動をなさっ
ていますが、メディエータ―は、その土地の言葉で話し、その土地のことをよ
くわかっている地域の住民であることが大切であるとのこと。そして、「相手
がどういう状況でどういう話をしなければいけないのか、きっちり分析して組
み立てていくことが大事であり、寄り添うという感覚が必要。」とおっしゃい
ました。半谷さんはベテランの塾講師であり、講演内容も納得が得られるよう
に様々な工夫をしながら活動なさっていますが、半面、専門家ではないために
誤解やテーマの制約、活動費用の不足もあり、限界もあるとのこと。地域で実
際にリスクコミュニケーションの担い手として活動なさっているからこその具
体的な課題について伺わせていただきました。
 今後、長期に渡ってリスクコミュニケーションが必要となりますが、このよ
うな活動が個人の熱意に頼っていることが問題です。国や自治体が連携してコ
ミュニケーターを派遣する制度や費用、また人材養成などについて支援できる
仕組みを作る必要があります。
 先日、消費者庁が「食品と放射能に関する消費者理解増進のための施策の方
針」を発表し、その中でリスクコミュニケーションの専門家を2,000人程度養
成する研修を行い、子育て世代向けのミニ集会を促進することを発表しました。
地域の栄養士さんや保健師さん、保育士さんなどを対象にDVDや資料の使い方
などを知っていただき、また、その後のフォローアップ講座も開催して、地域
の声も吸い上げる仕組みだそうです。講座を受講された方々が地域で活動する
時にも、専門家のフォローや費用面での支援など、制度が持続可能となるよう
な支援も是非、考えていただきたいと思っています。
 福島民報社いわき支社長の安田信二さんから「今、福島県でいろいろな会合
を取材していても政府の姿が見えない」と御批判をいただきました。また、大
熊町教育委員会教育長の武内敏英さんからは「『子供=未来』と位置付けて、
原子力行政を進めていただきたい」と御要望いただきました。原子力委員会と
して、このような御意見をしっかりと受け止め、今後も福島県の方々との対話
を続けていきたいと思っています。

●次号は近藤委員長からのひとことです!

━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイトで御覧いただけます。

●5月16日(木)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイトに
掲載される議事録を御覧ください。

【議題1】福島第一原子力発電所事故に係る大気・海洋環境動態研究の現状に
ついて(独立行政法人日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究部門長 茅
野政道氏)
<主なやりとり等>
 茅野氏から、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の、大
気放出量の推定、大気拡散・沈着プロセス及び海洋放出・海洋拡散状況のシ
ミュレーション等について御意見を述べていただきました。
 委員からは、結果を緊急避難の際に生かすにはどのような手順を考えておけ
ばよいのか、被ばく量の評価に役立つのか、研究体制で必要となっている点は
あるか等の質問がありました。

【追加議題】平成25年度原子力研究、開発及び利用に関する計画について
<主なやりとり等>
 事務局より、「平成25年度原子力研究、開発及び利用に関する計画(案)」に
基づき、原子力関係経費の概要等について説明があり、同計画に対する原子力
委員会の決定(案)が審議され、同計画(案)を原子力委員会の決定とすることと
しました。

※資料等は以下のURLで御覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回開催は日時、場所が確定次第、原子力委員会ホームページでお知らせい
たします。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

眠り猫

 「可愛くないな・・江戸時代の猫はこんな感じだったのかな」。日光東照宮
の奥社の入口の小さな門の上で寝ている左甚五郎作「眠り猫」を見た第一印象
である。左甚五郎のファンとしては、少々がっかり。
 日光東照宮の建設コンセプトは「平和」。「眠り猫」は、奥社を護る猫も眠
るほどの平和を象徴しているとガイドさんのお話。帰り道、宝物館に立ち寄っ
たところ、「眠り猫」の修復作業に使うため厳密に写し取った「眠り猫」の大
きな絵を見ることができた。
 見た瞬間「この猫は、眠ってなんかいない! 肩が盛り上がって、緊張感がみ
なぎり、いつでも跳びかかれる体勢をとっている!」と直感した。考えてみれ
ば、奥社を護る者が、眠れる訳がない。「そう言えば、レオナルド・ダ・ヴィ
ンチの「受胎告知」でも、マリア様の右手の指を、書見台に押し付けているよ
うに反らせて描き、大天使ガブリエルから『神の子を宿しましたよ』と告げら
れた時のマリア様の緊張感を表現している。左甚五郎も、きっとダ・ヴィンチ
の表現の域に達していたに違いない」と大いに納得した。
 13年前、原子力防災専門官を拝命して間もない頃の話である。防災に携わる
ものとして、左甚五郎から、なにか教えられたような気がした。時は経ち、い
ま原子力は大きな岐路にあるが、原子力分野の一人として、皆様の暮らしの
「平和」を護るため、より一層の緊張感をもって原子力安全の確保に微力なが
ら取り組んでいきたいと思っています。
(西村)

●次号配信は、平成25年6月7日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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