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メールマガジン
第111号 原子力委員会メールマガジン 高レベル放射性廃棄物の処分について

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.111 ━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2012年10月5日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 秋庭委員からひとこと 高レベル放射性廃棄物の処分について
┣ 定例会議情報 平成25年度原子力関係経費概算要求ヒアリング
┃        革新的エネルギー・環境戦略について
┃        国際原子力機関(IAEA)第56回総会の結果概要について
┃        近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について
┃        新大綱策定会議の廃止等について
┃        原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会の廃止に
┃        ついて
┃        原子力防護専門部会の廃止について
┃        近藤原子力委員会委員長の海外出張について 等
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより 気持ちも新たに
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

高レベル放射性廃棄物の処分について
                              秋庭 悦子

 原子力委員会は、2010年9月に日本学術会議に「高レベル放射性廃棄物の処
分に関する取組み」についてご審議をお願いいたしましたが、本年9月11日に
大西会長より近藤委員長に報告書が手渡されました。2年の長期に渡って審議
し、貴重な提言をまとめていただいたことに厚くお礼申し上げます。
 いただいた提言については、原子力委員会としてしっかりと検討して見解を
公表する予定ですが、このメルマガでは、委員就任以前にこの問題について一
般の消費者と一緒に考える場をつくり、情報提供する活動に関わってきた個人
的な立場から感想を述べさせていただきます。
 資源エネルギー庁や原子力発電環境整備機構(NUMO)では、5年前から高レ
ベル放射性廃棄物の処分について考えるワークショップを開催しています。国
民一人一人が便利に使った電気の後始末について、ディスカッションなどを通
じてしっかり考え、理解することが目的です。全国各地で開催し、参加者から
地域に情報が広がっていくことを期待するものです。しかし、処分問題を考え
る前に、まず高レベル放射性廃棄物は何かについてはっきりと知っている人は
それほど多くいるわけではありません。「どこから出てくるのか」「いつから
あるのか」「今、どこにあるのか」「どのくらいあるのか」「誰がどうするの
か」など、基本的な情報を提供することから始める必要がありました。時には
「このような廃棄物が出る原子力の利用をなぜ始めたのか」という問題で紛糾
し、議論が高レベル放射性廃棄物まで行きつかない場合もありました。地層処
分についての情報提供では、地震や地下水などの安全性に関する不安もありま
すが、地下深く10万年も埋めることに対して、ほとんどの参加者が10万年とい
う時間の長さや、300メートルも深い地下を想像することができない状況でし
た。そのため、「地表で管理したほうが安心ではないか」と考える人も多くい
ました。
 このような経験から考えると、今回、日本学術会議から提言いただいた6項
目は、まさに原子力委員会からお願いした「高レベル放射性廃棄物の処分に関
する取組みについての国民に対する説明や情報提供のあり方」について、大変
重要な示唆をいただいたと受け止めています。まず、これまでの処分問題の取
扱いについては、「これまでわが国は、原子力発電をめぐる大局的政策につい
ての広範な社会的合意形成に十分取組まないまま、高レベル放射性廃棄物の最
終処分地の選定という個別の争点についての合意形成を求めるという、手続き
的に逆転した形の取組みを行ってきた」とご指摘いただきました。現在の原子
力発電に対する社会的意義については、福島第一原子力発電所の事故以来のマ
スコミ報道や、今年の夏に行われた国民的な議論を通じて民意形成が図られた
結果、9月14日に政府から発表された「革新的エネルギー・環境戦略」におい
て、「原発に依存しない社会を目指す」という方向性が打ち出され、従来の原
子力政策が180度転換することとなりました。しかしながら、この戦略の下に
おいても、高レベル放射性廃棄物は既に存在し、最終処分地選定はより一層大
きな課題になっています。また、「従来の政策枠組みをいったん白紙に戻すく
らいの覚悟を持って、見直しをすることが必要」とのご指摘については、既に
法律に基づいてNUMOが設置され、最終処分地の公募を行っていますが、今一度、
従来の取組を評価し、社会状況の変化があっても不十分なことはないか検討す
ることが必要、とご指摘いただいたものと思っています。
 次に、今回の提言の柱ともなっている総量管理、暫定保管、更には科学・技
術的能力の限界などについては、今後、日本学術会議のような自律性のある科
学者集団による専門的な審議が継続して行われるものと期待していますが、そ
れらの審議内容はぜひ、国民に分かりやすく伝えていただきたいと願っていま
す。
 また、国民の合意形成についても、「様々な課題について意見交換を重ねる、
多数の「個別的な討論の場」が形成されていくことが望ましい」や「討論過程
を独立の第三者が公正に管理する場の設置が重要」といった提案がされており
ますが、重要なことは、電気の便益を受けた国民一人一人が自分事として考え
て、納得できるように丁寧に合意形成を目指すことだと思っております。今般
のエネルギー選択肢の決定においても、様々な手法による国民的な議論が実施
され、特に討議型世論調査など新しい手法が取り入れられました。高レベル放
射性廃棄物の合意形成についても、コンセンサス会議などのコミュニケーショ
ン型の合意形成の手法を取り入れることも考えても良いのではないでしょうか。
また、このような討論の場を誰が設計し、実施するのかによって、国民は信頼
できるかどうか判断することになると思われます。欧米のような中立的なTA
(Technology Assessment)機関が実施することも考えられると思います。
 提言の最後に、「長期的な取組みとして、学校教育の中で次世代を担う若者
の間でも認識を高めていく努力」が求められていますが、何世代にもわたって
処分するためには、次世代にこそ、この高レベル放射性廃棄物の処分について
考える教育をする必要があります。しかし、現状では、社会科の教科書に原子
力発電のデメリットとして「放射性廃棄物の問題があります」と記載されてい
るだけで、その問題をどのように受け止め、考えねばならないか何も記載され
ていません。スウェーデンの高レベル放射性廃棄物の処分地として決定したエ
ストハンマルを訪問したとき、処分事業を次世代に語り継ぐために、高校生の
授業でこの問題を取り上げ、まず、各自がインターネットなどで調べ、そして
ディスカッションやディベートなどを通じて自分の言葉で考えるという方針で
授業を進めていると聞きました。
 次世代の子供たちが高レベル放射性廃棄物処分の問題について、しっかり考
えられるような環境にすることこそが、私たちの世代の役目であり、合意形成
の基礎となるのではないでしょうか。

●次号は大庭委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●9月25日(火)第42回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホーム
ページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】平成25年度原子力関係経費概算要求ヒアリング(文部科学省、経済産
業省、原子力委員会)
<主なやりとり等>
 経済産業省、文部科学省及び内閣府より、各府省における平成25年度原子力
関係予算概算要求について説明がありました。
 委員からは、経済産業省に対して、原発ゼロに向けた新たな人材育成事業が
必要ではないか、発電していないにも関わらず電源立地地域対策交付金が減少
していないのは何故か、等の質問がありました。
 また、文部科学省に対しては、日本原子力研究開発機構(JAEA)が保有する
施設の廃止措置にかかる予算の増加が基礎研究費を圧迫するのではないか、等
の質問がありました。

【議題2】革新的エネルギー・環境戦略について(内閣官房)
<主なやりとり等>
 内閣官房国家戦略室より、平成24年9月14日にエネルギー・環境会議で決定
した「革新的エネルギー・環境戦略」について説明がありました。
 委員からは、核燃料サイクル政策について技術等検討小委の報告書がどのよ
うに反映されたのか、原子力委員会の今後の在り方及び原子力政策の継続性を
どのように考えるのか、今後原子力政策を進めていくに当たって法的に保証さ
れた組織体制をどのように整備するのか、等の質問がありました。

●10月2日(火)第43回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホーム
ページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】国際原子力機関(IAEA)第56回総会の結果概要について(外務省)
<主なやりとり等>
 外務省より、9月17日から21日にオーストリアのウィーンで開催されたIAEA
第56回総会の結果概要について報告がありました。
 委員からは、先進国における原子力発電に対する関心の動向はどうなってい
るのか、福島原発事故を教訓として原子力安全に取り組むコンセンサス決定は
どのような資料・議論を土台としたのか、等の質問がありました。

【議題2】近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 近藤委員長より、IAEA総会期間における関係国・機関の代表者等との意見交
換の概要、特に諸外国がエネルギー・環境戦略発表の報道を受けてどのような
点に関心を持っていたか、について報告がありました。
 委員からは、「余剰プルトニウムを持たない」という原子力委員会の方針に
ついて各代表者はどの程度認識しているのか、人材や新技術の確保について各
代表者から協力の提案はあったのか、等の質問がありました。

【議題3】平成25年度原子力関係経費概算要求ヒアリング(外務省)
<主なやりとり等>
 外務省より、各府省における平成25年度原子力関係予算概算要求について説
明がありました。

【議題4】新大綱策定会議の廃止等について
<主なやりとり等>
 新大綱策定会議の廃止等について議論が行われ、その結果、新大綱策定会議
における審議を中止するとともに、同会議を廃止することが決定されました。
 委員からは、新大綱策定会議のこれまでの議論を無駄にせずに、過去の審議
内容も考慮して重要課題について原子力委員会として政策提言を行っていくべ
き、こうした議論に実効性を持たせるため、エネルギー・環境会議は、原子力
委員会の廃止・改編について早急に結論を出していただきたい、等の意見が述
べられました。

【議題5】原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会の廃止について
 原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会を廃止することとされまし
た。

【議題6】原子力防護専門部会の廃止について
 原子力防護専門部会を廃止することとされました。

【議題7】近藤原子力委員会委員長の海外出張について
 事務局より、近藤委員長が10月8日から12日までモロッコのマラケシュへ出
張する旨の説明がありました。委員長は、第5回国際原子力エネルギー協力フ
レームワーク(IFNEC)運営グループ会合及び第3回IFNEC執行委員会会合に出
席し、各国の原子力関係者と意見交換を行う予定です。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回は10月9日(火)に定例会を開催します。議題は以下のとおりです。
 (1) 東京電力(株)福島第一原子力発電所における中長期措置に関する提言
   のとりまとめ方針等について
 (2) 鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張について
 (3) その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、
霞ヶ関にある合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催
案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━
●原子力委員会には、調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されてい
ます。これらの部会や懇談会等は原則として一般に公開しており、どなたでも
傍聴することができます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホーム
ページでご覧いただけます。

●専門部会等の開催はありませんでした。

●次週の専門部会等開催情報
・次週は専門部会等の開催は予定されていません。

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

気持ちも新たに

 ここ最近急に涼しくなってきたが、まだ残暑の厳しい9月に原子力委員会の
事務局に異動してきた。私は趣味でサッカーやフットサルを続けているのだが、
夏場は厳しい暑さのため「過酷な我慢大会」に近いものがあった。食欲の秋、
読書の秋、スポーツの秋と、何をするにも快適な気候となり、これからが楽し
みである。
 話は変わるが、先日、国家公務員を目指す学生さん、役所に入ったばかりの
新人と、それぞれ話をする機会があった。学生さんは「公務員になってこれを
したい」、新人は「まだ分からないことも多いが、全力で頑張っている」と、
やる気に溢れていた。自分自身、「何のために公務員を目指したのか」、「公
務員になって何をしたいと考えたか」、改めて振り返るとてもよい機会となっ
た。
 さて、「革新的エネルギー・環境戦略」が取りまとめられ、原子力委員会の
在り方についても、今後、検討されることになった。また、新大綱策定会議の
廃止等について、原子力委員会において決定された。原子力政策を策定する場
が大きく変わろうとしているが、気持ちも新たに初心に帰って、これからの業
務に取り組んでいきたい。
(森島)

●次号配信は、平成24年10月19日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○メルマガへのご意見・ご感想はこちらへ
 https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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