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メールマガジン
第96号 原子力委員会メールマガジン 国民との信頼醸成のあり方について

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.96━━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2012年2月24日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 秋庭委員からひとこと 国民との信頼醸成のあり方について
┣ 定例会議情報 原子力産業セミナー2013の結果について
┃        平成24年度原子力関係経費政府予算案の集計結果につい
┃        て
┃        「福島第一原子力発電所事故に係る避難区域等における除
┃        染実証業務」の状況について 等
┣ 部会情報等  第7回原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会
┃        の開催について 等
┣ 事務局だより 陣中食
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.htmlまで、ぜひお寄せください。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

国民との信頼醸成のあり方について
                              秋庭 悦子

 現在、原子力委員会では新大綱策定会議を開催し、策定委員の皆様に活発に
ご議論いただいています。そして、そのご発言をもとに今後の重要課題の整理
をしていますが、その中に「国民との信頼醸成のあり方」が挙げられています。
原子力政策において、国民との信頼関係は常にベースとなるものですが、福島
事故を踏まえて、一層重要な課題となっています。
 昨年11月下旬に、福島事故後の原子力政策と国民とのコミュニケーションの
あり方をテーマにスイスとフランスに出張しました。スイスでは、最終的には
国民投票によって国民の意見が政策決定に反映されますが、フランスでは、公
開討論会と立地地域にある地域情報委員会(Commission Locale d’
Information 以下CLIと略します)が国民の意見を反映する仕組みになってい
ます。
 CLIは、事業者や規制当局など国の関係機関と地域住民との双方向コミュニ
ケーションの役割を担っており、2006年6月の原子力透明化法で原子力施設の
立地地域に設置が義務付けられました。そして、その委員構成、活動内容、財
源、関係各機関の協力についても全て法律に明記されています。構成は、少な
くとも50%が地方議会議員であり、代表は県議会議長が務めることになってい
ます。そして、残りの半数は、労働組合、環境保護団体、有識者となってお
り、財源は政府及び地方自治体です。事業者や規制当局からの情報、定例会や
住民との意見交換会、防災訓練などCLIの全ての活動はホームページや広報誌
などで情報公開されます。
 私はこの出張で、再処理工場のあるラ・アーグのCLIの代表と副代表にお目
にかかりましたが、このCLIは法律ができる以前の1981年から活動しており、
各地のCLIのモデル的な存在です。代表のローランさんは、この地域の県議会
議長であり、かつ町長でもあります。日本と地方行政の組織が異なるので理解
しにくいところでもありますが、フランスでは議員が兼職をすることがよくあ
ることだそうです。お話を伺い始めて、最初にローランさんが「CLIは事業者
や規制当局と地域住民の間に立って、情報を住民にわかり易く伝えることが最
も重要な役割です。」とおっしゃったことが大変印象的でした。ラ・アーグの
CLIは、再処理施設の火災による汚染の情報が間違っていたことをきっかけと
して、事業者とは別に定期的にモニタリング調査をしているそうです。また、
科学者や専門家が多いことが特徴であり、福島事故後、彼らを中心に地震、津
波、全電源喪失の3つのワーキンググループを作って検討しているとのこと。
現在、住民の安心に繋げるために、住民が知りたいと思われる100の質問と回
答を誰でもがわかるような平易な言葉で作成しており、白書として発行する予
定だそうです。
 その後1月半ばに、ローランさんはフランス原子力施設立地関係者と共に福
島視察のために来日され、思いがけず再会できたことは大変嬉しいことでした。
福島視察のご感想を伺ったところ、「地元の人たちが国や東電に対して不満を
持っていることが分かった。時間をかけて国民からの信頼を回復させる必要が
ある。そのためには原子力委員を含めて国の機関は地元に出向き、国民と直接
対話できるような会議を開くべきである。また、恒常的に国民の信頼を維持し
ていくためには、CLIのような機関を作るべきではないか。」との貴重なアド
バイスをいただきました。
 日本でも、すでにCLIをモデルに設置された「柏崎刈羽原子力発電所の透明
性を確保する地域の会」が活動しています。東京電力トラブル隠し事件がきっ
かけになり、2003年5月に発足しました。会の目的は「発電所そのものの賛否
はひとまず置いて、安全運転に係る事業者や行政当局の必要にして十分な情報
提供に基づき、発電所の安全について状況を確認し、地域住民の素朴な視線に
よる監視活動を行うとともに、必要な提言を行うこと」とホームページに記載
されています。フランスのCLIと同様に、会の活動はすべて公開されています
が、異なっているところは法律に基づいていないことと、地方議会議員等が
入っていないことです。また、県、市、村、国(資源エネルギー庁、原子力安
全・保安院)、事業者はオブザーバー、もしくは説明者として出席しており、
財源は新潟県です。
 先日、「地域の会」の運営委員会に出席させていただきました。その時、運
営委員の方々から貴重なご意見をいただきましたが、特に「原子力政策の検討
にあたっては、全て決定してから理解を求めるのではなく、今どのような状況
なのか、何が課題なのかなど情報を都度公表し、国民が共有することが国民参
加の第一歩ではないか。特に立地地域には立地地域ならではの情報の蓄積があ
るのに、なぜ、検討の過程で聞かないのか。」と言われたことは大変重要なご
指摘だと思いました。原子力委員会では新大綱策定会議や原子力発電・核燃料
サイクル技術等検討小委員会などの議事録、資料などすべての情報をホームペ
ージ上に公開していますが、それだけではなく、地域の方たちにわかりやすく
伝えることと、検討の過程でご意見やご質問を伺うことも重要であることを改
めて痛感いたしました。
 福島事故後、国民との信頼醸成のためには形として見える思い切った取組が
必要と思っています。今こそ、柏崎の実践例を踏まえて日本版CLIを全国の立
地地域に設置し、情報公開を強化するとともに、国や自治体、事業者が住民と
双方向でコミュニケーションする場を作ることが重要ではないかと考えていま
す。

●次号は大庭委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●2月14日(火)第6回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホーム
ページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】原子力産業セミナー2013の結果について(社団法人日本原子力産業協
会)
<主なやりとり等>
 社団法人日本原子力産業協会より、平成24年1月28日、2月4日に東京、大阪
でそれぞれ開催された原子力産業セミナー2013について説明がありました。本
セミナーは、主に大学生・大学院生を対象に、原子力産業への理解向上ならび
に、原子力関連企業・機関と学生の採用・就職活動支援を目的とした合同企業
説明会として開催され、今年は東京、大阪合わせて496名の学生の来場があり
ました。
 各委員からは、現在の原子力を取り巻く状況において、学生達の志望動機は
何か等の質問がありました。

【議題2】平成24年度原子力関係経費政府予算案の集計結果について
<主なやりとり等>
 事務局より、平成24年度の原子力関係経費政府予算案ついて説明がありまし
た。次年度の特徴として、一般会計及びエネルギー対策特別会計電源開発促進
勘定と東京電力福島原子力発電所事故に伴う事業に分かれています。

●2月21日(火)第7回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホーム
ページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】「福島第一原子力発電所事故に係る避難区域等における除染実証業
務」の状況について(独立行政法人日本原子力研究開発機構 理事 伊藤洋一
氏)
<主なやりとり等>
 日本原子力研究開発機構伊藤理事より、避難区域等における除染モデル実証
事業及び除染技術実証試験事業の実施状況について説明がありました。
 各委員からは、実証事業を実施する際の地元住民との情報共有はどのように
行われているのか、実証事業を実施する際に土壌などの仮置き場の問題をどの
ように考えているのか、技術実証が行われている取組を実用化する際にどのよ
うな課題が想定されるのか、等の質問がありました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回定例会議は2月28日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
 (1) 独立行政法人日本原子力研究開発機構が達成すべき業務運営に関する目
   標(中期目標)の変更について(諮問)(文部科学省)
 (2) 「原子力の安全を問う」シリーズセミナーの結果について(財団法人エネ
   ルギー総合工学研究所 理事 松井一秋氏)
 (3) 第13回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター会合の開催
   について
 (4) その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞ヶ
関にある合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━
●原子力委員会には、調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されてい
ます。これらの部会や懇談会等は原則として一般に公開しており、どなたでも
傍聴することができます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホーム
ページでご覧いただけます。

●2月16日(木)に第7回原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会を開催
しました。
詳しくはホームページに掲載される議事録をご覧下さい。
<主なやりとり等>
 事務局より、技術的選択肢(第1ステップ)として選択したそれぞれの核燃料
サイクルオプションについて、安全性、経済性等について各専門委員のご意見
を踏まえて比較した結果の説明がありました。次に、政策選択肢(第2ステップ)
を議論する上で重要な課題について、各専門委員からの提出資料とその説明を
踏まえて、自由討議がありました。
 専門委員からは、第1ステップの資料の放射性廃棄物発生量については、高
レベル廃棄物だけではなく、低レベル廃棄物の発生量も含めて示すべき、等の
意見がありました。また、第2ステップの重要課題については、エネルギーセ
キュリティ、使用済燃料の管理、国際化の3つが重要、等の意見がありました。
 各専門委員からのコメントを踏まえて、「核燃料サイクルの技術選択肢及び
評価軸について」の修正を行い、次回、第1ステップのまとめの議論を行うこ
ととなりました。また、第2ステップについては、重要課題をとりあげて、有
識者からのヒアリングを含めて検討を行うこととなりました。
 
●2月17日(金)に第20回研究開発専門部会原子力試験研究検討会を開催しまし
た。詳しくはホームページに掲載される議事録をご覧下さい。
<主なやりとり等>
 平成22年度で終了した先端的基盤研究の研究課題の事後評価のとりまとめが
行われました。まず事務局より概要の説明がありました。続いて、各ワーキン
ググループの主査より、各分野の具体的な評価結果について説明がありました。
 専門委員による議論において、研究費が削減された後に研究課題の目標の見
直しを行わなかったのか、研究成果が実用化されない理由は何か、等の質問が
ありました。評価結果については、今後、原子力委員会に報告される予定です。

●2月23日(木)に第8回原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会を開催
しました。
詳しくはホームページに掲載される議事録をご覧下さい。
<主なやりとり等>
 事務局より、前回会合での議論を踏まえて改訂された「核燃料サイクルの技
術選択肢及び評価軸について」の説明がありました。続いて、鈴木座長より、
「核燃料サイクルの技術選択肢のまとめ(案)」の説明があり、議論が行われま
した。次に、政策選択肢の議論に当たっての重要課題のうち、エネルギー安全
保障について議論がありました。続いて、使用済燃料管理について議論があり
ました。
 専門委員からは、第1ステップのまとめについて、保障措置と核セキュリティ
はそれぞれ別項目としてまとめるべき、等の意見がありました。また、第2ス
テップの重要課題のうち、エネルギーセキュリティについては、ウラン燃料の
価格を自由に決定できないリスクを減らすことが核燃料サイクルを考える際に
重要、使用済燃料の長期貯蔵と中間貯蔵は異なる考え方であり、技術的にも長
期間貯蔵した場合の燃料健全性をどのように担保するのか検討する必要が生じ
る、等の意見がありました。
 各専門委員からのコメントを踏まえて、「核燃料サイクルの技術選択肢及び
評価軸について」と「核燃料サイクルの技術選択肢のまとめ(案)」の修正を行
い、次回新大綱策定会議に報告することとなりました。第2ステップについて
は、引き続き重要課題のヒアリングを含めて検討を行うこととなりました。

●次週の専門部会等開催情報
・第14回新大綱策定会議を開催します。
 開催日時:平成24年2月28日(火) 9時00分〜12時00分
 開催場所:東海大学校友会館 阿蘇・朝日の間
      (東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)
 議題:(1)原子力発電に係る論点整理について
      −放射性廃棄物の処理・処分について−
    (2)原子力発電に係る技術力維持・人材育成について
    (3)核燃料サイクルに関する検討状況について
    (4)その他

・第9回原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会を開催します。
 開催日時:平成24年3月1日(木) 17時00分〜20時00分
 開催場所:東海大学校友会館 望星の間
      (東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)
 議題:(1)政策選択肢を検討するに当たっての重要課題について
    (2)核燃料サイクルの政策選択肢について
    (3)その他

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

陣中食
 
 陣中食とは戦国時代の野戦糧食のことで、足軽が戦の時に携行した食料のこ
とです。広い意味からすれば保存食がこれにあたります。お握りや煎餅も含ま
れますが、地域ごとにその内容は異なるものの、蕎麦粉やきな粉、魚粉などを
団子状に固めて乾燥させた兵糧丸は忍者食として知られています。また、里芋
の茎を縄状に編んで味噌で煮しめて乾燥させた芋がら縄は、普段は縄として利
用しつつ、必要量をちぎって煮立てると味噌汁になるという便利なものです。
その際、鋼製の陣笠は鍋として利用していたようです。梅干しに至っては、傷
口の消毒にまで使われたそうで、実に無駄のない食品です。
 野戦糧食については古今東西で苦労があったようで、ナポレオンは保存食の
開発に懸賞金をかけ、瓶詰め技術が開発される一方、敵方のイギリスで缶詰の
原型が開発されました。
 現在は缶詰のほかにフリーズドライのものもあり、様々なメニューが開発さ
れていますが、味や栄養よりもカロリーが優先されているようです。また、各
国の文化が反映されており、イタリアではワインやデザートが付いているとか。
多国籍軍では自然発生的に交換会が行われ、PKOの一環として自衛隊がカンボ
ジアに派遣された際には、パンやクラッカーに飽きた欧米の支持を得て、自衛
隊のレトルト食品が32ヵ国中で最優秀となったそうです。
 郷土料理には、その地方独特の保存食が登場することがあります。好き嫌い
が分かれるものもありますが、出張先などで試すのも面白いかもしれません。
(仲)

●次号配信は、平成24年3月9日(金)午後の予定です。

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 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
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