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メールマガジン
第85号 原子力委員会メールマガジン おおくまサロン ゆっくりすっぺ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.85━━━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2011年9月16日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 秋庭委員からひとこと おおくまサロン ゆっくりすっぺ
┣ 定例会議情報 水洗浄による放射性セシウム汚染土壌の除染方法について
┃        福島第一原子力発電所事故に伴うCs137の大気降下状況の
┃        試算
┃        「核セキュリティの確保に対する基本的考え方」について
┃        放射線量等分布マップ(線量測定マップ)の作成について
┃        今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング 等
┣ 部会情報等  東京電力(株)福島第一原子力発電所における中長期措置
┃        検討専門部会(第3回) 等
┣ 事務局だより 着任45日を迎えて(決意)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.htmlまで、ぜひお寄せください。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

おおくまサロン ゆっくりすっぺ
                        原子力委員 秋庭 悦子

 東日本大震災から半年が過ぎましたが、改めて亡くなられた方々のご冥福を
お祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げ、
一日でも早い復旧復興をお祈り申し上げます。また、福島第一原子力発電所の
事故で長引く避難生活を余儀なくされている皆様に心よりお見舞い申し上げま
す。

 7月半ば過ぎに、福島第一原子力発電所の収束へのロードマップはステップ1
の目標を達成し、爆発などの危機の可能性が低くなりました。これに伴い、緊
急時避難準備区域など各地で校庭や住宅地の除染作業が急ピッチで進められ、
避難区域解除に向けて明るい兆しが見えてきました。しかし、20キロ圏内の警
戒区域の除染については、これからの課題になっています。一時帰宅は行われ
たものの、線量の高い地域においては、住民が戻れるようになるには年月がか
かると言われており、中でも原子力発電所から3キロ以内の地域は厳しい状態
と報道されています。様々な情報が飛び交っている中で、福島第一原子力発電
所が立地する大熊町、双葉町の皆様はどんなに辛い気持ちでいらっしゃるのか
気になっています。
 4月半ば、桜が満開の会津若松に大熊町の「ふるさと塾」の女性たちを訪ね
て行きました。手を取り合って無事を喜び、避難するときのご苦労を聞かせて
いただきました。「ふるさと塾」は大熊町の伝統文化、自然を次世代に伝える
ために、民話の布芝居や田植え、稲刈り交流会などの活動をしているグループ
です。着の身着のまま避難してきたため、皆で一生懸命に手縫いした大切な布
芝居を持って来られなかったと女性たちは残念がっていました。
 先週末、久しぶりに会津若松に行き、再び「ふるさと塾」の女性に会ってき
ました。「ゆっくり話しましょう」と大熊町保健センターが管理する「おおく
まサロン ゆっくりすっぺ」に案内されました。以前はお蕎麦屋さんだった建
物で、掘りごたつ式の座敷がある素敵なサロンで、名前の通りゆっくりくつろ
げる雰囲気でした。仮設住宅や借り上げなどにバラバラに分かれている町民の
コミュニケーションの場となっているそうです。涼やかな風が通るサロンで手
作りのいなり寿司やお漬物、朝採りのブドウなど心のこもったお弁当をいただ
きながら、時のたつのも忘れて話を伺いました。
 仮設住宅の立地の問題、サテライト教室で勉強している受験生の問題、そし
て、雪の降らない浜通りの人たちが雪深い会津で冬をどのように乗り切れるか
など、様々なご心配を伺いました。4月に来たときには、「とにかく早く戻り
たい。いつ戻れるのか」と要望なさっていましたが、今回は一時帰宅によって
現実を直視した上で、「本当に帰れるのか、いつごろになるのか先が知りた
い。」「町のどこが帰れてどこが帰れないのか線引きをしてほしい」「先が見
えないと就職もできず、暮らしが落ち着かない」など、長く先の見えない避難
生活に苛立ちながら、とにかく少しでも早く方針を明示してほしいと変わって
いました。
 大熊町では6月に町民4,500人に対して「大熊町復興計画町民アンケート」を
実施しました。大熊町への帰還について、戻る判断基準は「放射線量が下がり、
住んでも安全だとの国の指示があったらすぐにでも戻る」は11%にすぎず、
「国の安全との指示が出た上で、水道、電気などの生活基盤がきちんと整備さ
れてから」37%「国の安全宣言が出て、生活基盤が整備され、他の町民の方が
ある程度街へ戻ったら戻る」26%でした。除染するだけでなく、生活に必要な
インフラ整備が必要です。戻るまで待つことができる期間については、「1〜2
年」42%、「3〜5年」20%、「いつまでも待つ」という方は13%でした。今後
の生活設計は「当面は避難先で貯金や仮払補償金等で生活しながら様子を見る」
が53%と圧倒的に多く、「本格的に職を探す」は5%にすぎません。
 後日ふるさと塾の女性からいただいた手紙には、「私たちの大熊町がなくな
るなんて考えたくもないけど、現実はしっかり見据えていかなければならない。
いつまでも避難住民と言われたくない。」と書かれていました。一時帰宅の時
に持ち帰った「布芝居」を会津の子供たちにも見せて民話を語る活動を始めた
いとのこと、前向きな姿勢に感服しました。
 再開する新大綱策定会議では、今後の原子力政策について様々な課題を検討
しなければなりませんが、避難先で苦しんでいる方たちの思いをしっかりと受
け止め、そこからスタートすることが何よりも大切だと思っています。

                                以 上

●次号は大庭委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●9月6日(火)第34回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホーム
ページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】水洗浄による放射性セシウム汚染土壌の除染方法について(東北大学
教授 石井慶造氏)
<主なやりとり等>
 放射性セシウムは粘土に吸着しやすいことから、汚染土壌から粘土を抽出す
ることが有効な除染方法であるとの説明がありました。また、具体的な抽出方
法として、水洗浄が有効であるとの説明がありました。
 委員からは、水洗浄による除染方法が有効であることを自治体などに情報提
供した実績、除染作業に必要なマンパワーなどについて質問がありました。

【議題2】福島第一原子力発電所事故に伴うCs137の大気降下状況の試算−世界
版SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション−(日本原子力研究開発機構
原子力基礎工学研究部門副部門長 茅野政道氏)
<主なやりとり等>
 東日本におけるCs137の広域拡散や地表沈着の計算シミュレーション結果など
について説明がありました。
 委員からは、SPEEDIとWSPEEDIの違い、WSPEEDIの今後の活用方法、海外で実
施された広域拡散モデルとの比較検証の有無などについて質問がありました。

●9月13日(火)第35回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】「核セキュリティの確保に対する基本的考え方」について(財団法
人核物質管理センター専務理事 内藤香氏)
<主なやりとり等>
 原子力防護専門部会にて、IAEA核セキュリティ文書シリーズの最上位文書で
ある核セキュリティ基本文書(案)を参考にして、我が国の「核セキュリティ
の確保に対する基本的考え方」をまとめたとの報告がありました。
 また、原子力防護専門部会からの報告を受け、原子力委員会は、同報告書の
内容を妥当と判断した旨、委員会決定を行いました。
 委員からは、核セキュリティに関する情報公開はどのようにあるべきかなど
の質問がありました。

【議題2】放射線量等分布マップ(線量測定マップ)の作成について(文部科
学省)
<主なやりとり等>
 福島第一原子力発電所から概ね100km圏内の約2,000箇所における土壌中のセ
シウム濃度及び空間線量率を地上で測定した結果と、これまでの航空機モニタ
リングによる測定結果が概ね一致していることが確認されたと報告がありまし
た。
 委員からは、100km圏外でも測定する計画はあるか、測定値の時間的変化を
観察するための計画を立案しているかなどの質問がありました。

【議題3】今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング〜有価証券報告書を用
いた火力・原子力発電のコスト評価について〜(財団法人日本エネルギー経
済研究所主任研究員 松尾雄司氏)
【議題4】今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング〜発電コストの推計〜
(財団法人地球環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー 秋元
圭吾氏)
<主なやりとり等>
 財団法人日本エネルギー経済研究所主任研究員松尾雄司氏及び財団法人地球
環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー秋元圭吾氏から、原子力
発電等のコスト評価結果について説明がありました。
 委員からは、有価証券報告書を用いたコスト評価手法で将来のコスト予測は
可能なのか、立地のための交付金等を発電コストに含めることをどのように考
えるかなどの質問がありました。

【議題5】尾本原子力委員会委員の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 尾本委員より、8月31日から9月3日にかけてタイへ出張した結果について報告
がありました。委員は、バンコクで行われたタイ原子力庁主催によるOAP(Office
 of Atoms for Peace)設立50周年国際会議に出席し、福島第一原子力発電所事
故に関する説明を行うとともに、関係者と意見交換を行いました。

【議題6】近藤原子力委員会委員長、尾本原子力委員会委員の海外出張について
<主なやりとり等>
 近藤委員長、尾本委員の海外出張について説明がありました。
 近藤委員長が9月19日から23日にかけてオーストリアへ出張することについ
て説明がありました。委員長は、ウィーンで開催される第55回国際原子力機関
(IAEA)総会に出席し、IAEAの幹部等原子力関係者との意見交換を行う予定です。
 尾本委員が9月14日から16日にかけて英国へ出張することについて説明があ
りました。委員は、ロンドンで開催される第36回世界原子力協会(WNA:World
 Nuclear Association)シンポジウムに出席し、講演を行うとともに、会合に
出席する原子力関係者と意見交換を行う予定です。また、9月19日から23日に
かけて、近藤委員長とともにオーストリアのウィーンで開催される第55回国際
原子力機関(IAEA)総会に出席し、IAEAの幹部等原子力関係者と意見交換を行
う予定です。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回定例会議は9月20日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・東京電力(株)福島原子力発電所事故による原子力損害賠償の状況について
 (経済産業省、東京電力株式会社)
・我が国のプルトニウム管理状況について
・鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
・その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、
霞ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━
●原子力委員会には、調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されてい
ます。これらの部会や懇談会等は原則として一般に公開しており、どなたでも
傍聴することができます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームペ
ージでご覧いただけます。

●9月5日(月)に原子力防護専門部会(第24回)を開催しました。
詳しくはホームページに掲載される議事録をご覧下さい。
<主なやりとり等>
 IAEA核セキュリティ文書シリーズの最上位文書を踏まえた日本の「核セキュ
リティの確保に対する基本的な考え方(案)」について、事務局よりパブリッ
クコメントにていただいた意見の紹介及び意見への回答説明がなされたのち、
パブリックコメント等を踏まえ修文された「核セキュリティの確保に対する基
本的な考え方(案)」について議論が行われました。これについての議論を踏
まえ、「核セキュリティの確保に対する基本的な考え方」が報告書として取り
まとめられ、原子力委員会へ報告されることとなりました。
 また、事務局より、原子力安全規制に関する組織等の改革の基本方針及び原
子力防護専門部会技術検討ワーキング・グループ(第1回)の報告がありました。

●9月14日(水)に第3回東京電力(株)福島第一原子力発電所における中長期措
置検討専門部会を開催しました。
詳しくはホームページに掲載される議事録をご覧下さい。
<主なやりとり等>
 前回の部会で専門委員から質問があった中長期的措置の実施に係る安全確保
の考え方、同部会で示された技術課題に対する研究開発項目について既存技術
の適用性評価と技術開発の見通し、研究開発についての国際協力のあり方につ
いて議論が行われました。
 専門委員からは、今回の研究開発は福島第一原子力発電所だけに役立つもの
ではなく、日本の技術力の向上、産業競争力の強化、人材育成などを考慮して
国が投資することが重要などの意見がありました。

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

着任45日を迎えて(決意)

 原子力委員会の事務局である原子力政策担当室に着任して、早45日が過ぎま
した。振り返るにはちょっと短い期間ではありますが、あっと言う間に過ぎ去
った45日間を振り返ってみたいと思います。

 私の着任後初めての仕事は、来週開かれるIAEA総会において、我が国の政府
代表が政府代表演説を行ったり、各国の政府代表との会談を行ったりするに当
たって、これらが滞りなく行われるよう準備する「ロジ」という仕事です。
 そもそも「自分の面倒もちゃんとみられない!」と、妻に迷惑をかけている
私が、こんな大事な仕事を任されて良いのだろうかと、不安を抱えた毎日を過
ごして来ました。
 しかし、総会も近づいて来るにつれ、ありがたい事に(?)、そんな心配な
どしている余裕もなくなりました。おかげさまで、先週は昼も夜も食べる時間
がとれない日があり、なんと2日で2キロも痩せました。新しいダイエット方法
を見つけた気がします(笑)

 思えば半年前、福島原子力発電所の事故が起こった時、私は同じ内閣府の原
子力安全委員会事務局で、柏崎刈羽原子力発電所の施設健全性評価を担当して
おりました。中越沖地震には耐えた(注:全ての号機の評価が済んだわけでは
ありません)原子力発電所。地震が起こった当日、私はまさか福島原発がこん
な事になるとは思いませんでした。
 そして事故が起こり、それからは毎日、安全委員会が行う文科省等が実施し
たモニタリングの評価を、事務局として担当しておりました。

 そういった意味で、まさに事故対応に携わって来た一人として、事故後初の
今年のIAEA総会において、我が国が世界に果たすべき責務である事故の説明を
尽くすことについて、その任の一部に携われていることに、感謝の念を抱くと
共に、更に気を引き締めて務めねばならないと感じております。
 来週は、そのIAEA総会。無事大任を果たせられるよう、今日も頑張ります。
 9月14日。通勤車内にて。(反町)

●次号配信は、平成23年9月30日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ
 https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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