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メールマガジン
第83号 原子力委員会メールマガジン 161日目の思い

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  No.83━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2011年8月19日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 近藤委員長からひとこと 161日目の思い
┣ 定例会議情報 今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング
┃             鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張について
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより 抱負
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.htmlまで、ぜひお寄せください。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
161日目の思い
                              近藤 駿介

 厳しい暑さが続いています。東京電力福島第一原子力発電所の事故により故
郷の福島県を離れておられる皆様にこの暑さの中で引き続き大変なご迷惑をお
かけしておりますこと、改めて誠に申し訳なく存じます。3月11日以来、これ
以上の放射性物質の大規模な放散なかるべしと、各炉の状態を思い浮かべ、余
震と風雨に襲われて起きる万一に対する備えの在り方を考え、事態の改善策を
苦吟・提言する日が続きました。事故収束に向けた取組がステップ1からステ
ップ2に移行してからは、避難された皆様の故郷の回復を何としても実現しな
くてはと、除染の取組の進め方について思いを巡らせる時間が多くなりました
。
 原子力事故が発生した際に、国として最も大事なことは被害を最小限にとど
めることであり、この観点から現時点において最も重要なのが、原子炉状態の
安定化と並んで、避難されておられる方の生活支援と放射線モニタリングの結
果を踏まえた放射線防護の観点からの住民の健康管理、居住環境の管理、社会
活動や産業活動の在り方などについての行政判断を行いつつ、除染活動を進め
ていくことです。8月2日に原子力災害対策本部においてモニタリング調整会
議が開催され、モニタリング活動に参加しておられる多くの組織が共同・協調
する旨決定され、近く、除染活動についてモデル事業の展開を含む基本方針も
決定されますので、これらが精力的に展開されるよう力を尽くしたいと考えて
います。
 併せて重要なことは、損害の修復、産業の回復、コミュニティの回復を含む
被害に対する償いを確実に行うことです。こうした取組を円滑に推進する基盤
となる原子力損害賠償支援機構がようやく整備されることになりました。また
、放射性物質で汚染された廃棄物の処理について法律上責任の所在が明らかに
なっていないため関係省庁が苦労していたところ、議員立法で特別措置法が整
備されることになりました。委員会としてこの法整備を提言しなくては考えて
いたのですが、今後は、この新法を根拠にこの取組が円滑に推進されることに
力を尽くさなければと考えているところです。
 事故原因を解明し、再発防止を図ることも重要です。3.11は、日本海溝を
作り出しているプレート境界において巨大地震が発生し、これに誘起された巨
大な津波が東北地方太平洋岸を襲った結果、死者・行方不明者が約2万人に達
し、沿岸に立地している15基の原子力発電所のうち、東京電力福島第一原子力
発電所の建屋が十数分間にわたって最大5mの深さの海水流につかりました。
その結果、この発電所の各号機は電源と熱の逃がし場を失い、1、2、3号機
の炉心に重大な損傷が発生して格納容器内圧が上昇した結果、12日から15日に
かけて大量の放射性物質を環境に放出しました。
 この事故が米国で1979年に発生したスリーマイル島原子力発電所2号機の事
故と決定的に違うところは、格納容器から漏れた水素が爆発して原子炉建屋上
部が破壊されたこと、よう素、セシウムといった土地汚染をもたらす核分裂生
成物が大量に放散された結果、数か月を経た現在も土地汚染に苦しめられてい
ることです。
 こうした原子炉の過酷事故事象の現象の理解や対策の在り方を研究し、深層
防護を強化する観点から過酷事故管理の取組を導入することや、それらを含め
た安全管理体制に残るリスクをどこまで小さくするべきかを示す原子力安全目
標の制定を提言してきた者として、こうした取組に何が欠けていたか自問を重
ね、その一部はIAEAに対する政府報告に反映していただきました。
 個人的には、21世紀の入り口でエネルギー政策の議論の場において、今世紀
は自然災害の発生頻度が増大し、従来の統計から推測されるところを上回る災
害に遭遇する可能性が高まるので、これに備えることが今後の重要課題だと発
言しながら、足元で、原子力防災計画は原子炉事故が周辺で自然災害が発生し
た状況の下で発生したとしても有効であるよう設計されるべきとの指摘ができ
なかったのはなぜか、原子力に対する情熱と責任感に欠けていたのではないか
、チェルノブイル原発事故による土地汚染の影響についての報告に接していた
のに、原子力安全目標の指標に土地汚染による生活破壊の発生リスクではなく
人の健康影響リスクを使うことを提唱し、その結果、土地汚染の可能性を十分
小さくする観点から過酷事故管理の取組を充実することを提言できなかったこ
とは、災害が起きている情景を想像せよという災害科学の師の教えに忠実でな
かった故かと慚愧に堪えません。この反省を踏まえ、5月のドービルサミット
で総理に「原子力エネルギーについて可能な限り最高水準の安全基準を達成す
ることがわが国の責務だ。」と述べていただいたことを絶えず想起し、この責
務を果たしたいと考えています。

●次号は鈴木委員長代理からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●8月9日(火)第30回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング〜原子力安全規制体制
のあり方〜(財団法人発電設備技術検査協会理事長 佐々木宣彦氏、財団法人
若狭湾エネルギー研究センター専務理事 来馬克美氏)
<主なやりとり等>
 原子力安全規制体制のあり方について佐々木氏と来馬氏からそれぞれ説明が
ありました。佐々木氏は規制組織運営に求められる機能と能力について述べら
れ、特に、人材の育成と確保の重要性や、組織の危機管理能力を高めることの
必要性について述べられました。来馬氏は原子力施設の立地県の立場から原子
力安全規制の改革について述べられ、特に、原子力政策と安全規制行政のバラ
ンスの重要性や組織として現場を重視する必要性について述べられました。
 委員からは、トップマネジメントにおいて必要なことは何か、安全規制体制
の一元化は何故必要と考えるかなどの質問がありました。

●8月16 日(火)第31回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホ
ームページに掲載される議事録をご覧下さい。

【議題1】今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング〜原子力安全規制体制
のあり方〜(特定非営利活動法人原子力資料情報室 共同代表 伴英幸氏)
<主なやりとり等>
 原子力安全規制体制のあり方について説明があり、福島第一原子力発電所事
故の原因についての総合的な検討の必要性や、規制機関の独立に関する必要条
件などについて述べられました。
 委員からは、規制機関の独立とは何からの独立と考えるか、どのような状況
を作れば「原子力ムラ」の解体と言えるのかなどの質問がありました。

【議題2】今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング〜原子力安全規制体制
のあり方〜(公益財団法人原子力安全研究協会 評議員会長 松浦祥次郎氏)
<主なやりとり等>
 原子力安全規制体制のあり方について説明があり、安全規制体制の最大の目
的と任務とは何か、原子力災害への認識を踏まえた規制体制のあるべき姿など
について述べられました。
 委員からは、規制の仕組みのどこに不備があったのか、福島第一原子力発電
所の周辺住民への対応について、東海村JCO臨界事故の教訓が何故活かされな
かったのかなどの質問がありました。

【議題3】鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理より、8月3日から7日にかけて米国へ出張した結果につい
て報告がありました。委員長代理は、カリフォルニア大学バークレー校で開催
された「2011サマースクール、原子力工学と社会学リテラシー;福島原子力発
電所事故を踏まえて」に出席し、「福島から世界へ〜日本の経験から如何に学
ぶか〜」と題した特別講演を行いました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回定例会議は8月23日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に伴う除染活動について(NPO法人
放射線安全フォーラム副理事長 田中俊一氏)
・その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━
●原子力委員会には、調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されてい
ます。これらの部会や懇談会等は原則として一般に公開しており、どなたでも
傍聴することができます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームペ
ージでご覧いただけます。

●8月31日(水)に第2回東京電力(株)福島第一原子力発電所における中長期
措置検討専門部会を開催します。
開催日時:平成23年8月31日(水) 13時00分〜15時00分
開催場所:東海大学校友会館 望星の間
     (東京都千代田区霞が関3−2−5 霞が関ビル35階)
議題:・中長期措置における技術課題への対応について
   ・その他

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
抱負

 4年間の単身赴任生活がようやくおわり、久しぶりの家族との生活となった
。職場も仕事の内容も大きく変わり、3.11の東日本大震災以来、もどかしさ
を感じていた自分にとって新たなスタートを切ることができたような気分であ
る。これまでどちらかというと同じような分野をずっと進んできていたが、こ
の原子力政策担当室では考えなければならないこと、求められることは多岐に
亘り、高い見識を備えた方々の意見を聞く機会も多く、自分の無知を発見して
いく情けなさと楽しさの両方を感じる毎日である。このような経験は入社して
4年目に初めて異動したときに似ている。あの時は厳しい諸先輩の方々に囲ま
れ不安と焦りでいっぱいだった。今回はプレッシャーを感じたのは最初の1週
間だけで、すっかりなじんでしまっている。歳をとったせいだろうか。いやい
やこれは原子力政策担当室の暖かい職場環境によるものだろう。やさしさに甘
えず帯をギュっと引き締めていこう。また、原子力政策にとって今は重要な局
面を迎えており、自分ができることは微力ではあるが日本の未来のために情熱
を持って取り組んでいきたいと思う。
(水谷)

●次号配信は、平成23年9月2日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
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○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
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