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第76号 原子力委員会メールマガジン 福島第一原発の事故を受けて:世界を俯瞰した政策決定を

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.76━━━━
    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2011年5月13日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 大庭委員からひとこと 福島第一原発の事故を受けて:世界を俯瞰した政
┃                   策決定を
┣ 定例会議情報 原子力協定について
┃                東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関する当面の
┃         対応について(見解)
┃                鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について 等
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより 教訓を次に活かす難しさ
┃          
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.htmlまで、ぜひお寄せください。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
福島第一原発の事故を受けて:世界を俯瞰した政策決定を
                               大庭三枝

 このたびの震災で被災された方々に改めてお悔やみとお見舞い申し上げると
ともに、福島第一原子力発電所の切迫した状況下で避難を余儀なくされている
方々に改めてお見舞い申し上げます。原子力推進政策は安全性確保が前提であ
ると考えてきましたが、この事態が国民の皆様のみならず、国際社会に与える
多大な影響を深く憂慮し、重く受け止めています。
 この事故を受けた原子力委員会としての見解を、第10回及び第14回の定例会
議で示してきました。これらの見解の中で、私の専門である国際関係論の知見
を踏まえ、個人的に特に重要と考えている点についてお話したいと思います。
 まず、事故原因の徹底究明が必要です。事故原因及びその教訓を国民の皆様
に十分に提供するのはもちろん、国際社会にも開示していくことが日本の責務
と認識しています。今後もエネルギー需要の拡大が見込まれる中で、世界にお
ける原子力への期待は消滅しておらず、日本の今後の原子力政策如何に依るこ
となく、多くの国が原発を持ち続けるでしょう。こうした国々と、福島の事故
の情報を共有していくことは非常に重要です。
 この2ヶ月間、原子力のあり方に関する様々な意見が出されています。第14
回定例会議で示した見解において、原子力委員会としても、今後の原子力政策
に関する決定を行うに当たって考慮すべき重要課題の整理を開始する、としま
した。今後のエネルギー政策の策定に関しては、この課題整理とともに、エネ
ルギー安定供給の確保、国際社会全体として地球温暖化対策を進めようとする
中で日本が掲げるべき目標、再生可能エネルギー導入に関する現実的な評価の
3点を考慮すべきと考えています。
 エネルギー安定供給については、低いエネルギー自給率、高い中東依存度、
アジア諸国を中心とした世界のエネルギー需要の急増、投機資金の流入による
市場価格の変動幅の拡大、各国の資源獲得を目指した戦略の展開といった、我
が国の置かれた厳しい状況は、福島の事故以後もまったく変わっておらず、ま
た、日本には電力を外国から輸入できない、という制約もあります。
 地球温暖化対策について鳩山前首相は、2020年までに1990年比で25%のCO2
削減を目指す目標を掲げました。この目標については、エネルギー基本計画等
に関連した様々な議論がありますが、日本及び日本国民が国際社会の中で生き
ていく際の環境整備という観点から、日本の国際的信用の維持は非常に重要で
す。よって我が国の首相が国際的な場で発表した目標の変更には慎重であるべ
きであり、また、地球温暖化対策は日本が主導的な立場で貢献することが必要
です。
 再生可能エネルギーは、今後果たし得る役割や重要性がさらに高まり、技術
革新も進むと考えます。もともと日本のエネルギー政策は、一つのリソースに
頼らず、多様性を確保すべきとしており、私自身もベスト・ミックスの重要性
に言及してきました。しかしながら、少なくとも現時点において、再生可能エ
ネルギーの課題である、安定供給が難しい、という事実も変わっていません。
 グローバリゼーションが進展する中で、ある政府が国民的利益(国益)の増
進を図るためには、国内的な事情や配慮のみで諸政策を決定することは非常に
難しくなっています。事故後の政策決定にあたっては国内状況に加え、日本も
その一部である国際社会の様々な動向の中で、日本国民の利益をいかに確保し
ていくかを考えねばなりません。そのため日本は、ポスト福島の国際社会にお
ける世界のエネルギー安定供給に向けた国際的取組に、より主体的に関与して
いくべきであり、また、国内の今後の原子力発電の位置づけに関わらず、安全
規制を中心とする原子力分野の国際レジームの再構築に今回の事故から得られ
た教訓をもって寄与すべきです。今後の日本のエネルギー安全保障や、原子力
に関わる安全確保は、日本一国のみで実現し得ることではなく、またそれらは、
日本のみならず国際社会全体の利益(国際的公益)でもあるからです。中長期
的なエネルギー政策の方向性を決定する際、上記の事柄について、国際的な動
向も踏まえた冷静な議論を進めるべきだと考えています。

●次号は尾本委員からのひとことの予定です!

━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃5月10日の第14回定例会議分より、議論の様子を可能な限りタイムリーに
┃ご紹介できるよう音声ファイルの配信を始めました。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●4月26日(火)第13回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

・原子力協定について(外務省)
<主なやりとり等>
 外務省より、現在国会に提出中または国会承認済の5か国との二国間原子力
協定に関する説明がありました。
 委員より、福島第一原子力発電所の事故に伴い相手国からの協定の内容等の
見直しの申出があったか、福島第一原子力発電所の事故を受けて相手国で原子
力政策についてどのような議論がなされているかなどの質問がありました。

・鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理より、5月1日から6日にかけてスウェーデンへ出張するこ
とについて説明がありました。アジアにおける原子力ルネッサンスと核拡散の
リスクに関する国際ワークショップに出席し、我が国の原子力政策に関する講
演ならびに福島第一原子力発電所の事故に関する報告等を行う予定です。


 議事終了後、福島第一原子力発電所事故に関する重要事項について、意見交
換を行いました。
 委員より、原子力委員会として今回の事故に関する見解などを出すべきでは
ないか、何からの形で国民的な議論を始めても良いのではないか、原子力委員
会が専門家としての考えをしめすべきではないか、事故調査委員会の速やかな
立ち上げを政府に提言すべきでないかなどの意見がありました。

●5月10日(火)第14回定例会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはホー
ムページに掲載される議事録をご覧下さい。

・東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関する当面の対応について(見
解)
<主なやりとり等>
 原子力委員会は、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関する当面の
対応についての見解として、原子力委員会として関係各所の行う福島第一原子
力発電所の事故への対応で当面配慮すべきと考える5点をまとめるとともに、
今後の原子力政策に関する決定を行うに当たって考慮すべき重要課題の整理を
開始することを表明しました。
 また、関連して、当面配慮すべきと考える5点のうち、「3.事故調査」
「4.安全確認」を早急に実施する必要がある、避難住民の視点に立った
「5.情報提供」が重要といったコメントがありました。
 
・新大綱策定会議の構成員について
<主なやりとり等>
 新大綱策定会議の構成員であった清水委員(電気事業連合会前会長(東京電
力社長))が退任されたことから、新たに八木委員(電気事業連合会会長(関
西電力社長))が構成員に加わることとなりました。

・鈴木原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
<主なやりとり等>
 鈴木委員長代理より、スウェーデンで行われたアジアにおける原子力ルネッ
サンスと核拡散のリスクに関する国際ワークショップへの出張(5月1日〜6
日)の結果について報告がありました。
 加えて、委員長代理から、ワークショップ等での福島第一原子力発電所の事
故に関する海外の論調について報告がありました。委員からは、事故を受けた
国際的な安全基準の考え方についてどのような議論があったのかといった質問
や、他の国際会議でも日本からの情報を体系的に示してほしいとのニーズがあ
るといった紹介がありました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

●次回定例会議は5月17日(火)に開催します。議題は以下のとおりです。
・東日本大震災に関する日本原子力学会の活動について(日本原子力学会)
・今後の原子力政策に関する有識者ヒアリング(京都大学原子炉実験所教授 
山名元氏)
・「福島支援本部」の設置について(日本原子力研究開発機構)
・その他

●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。

━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。

※現在、開催が予定されている部会はありません。

+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

教訓を次に活かす難しさ

 このたびの震災で被災された方々、そして福島第一・第二原子力発電所の事
故により避難されている方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 私は、平成23年3月11日、人生二度目の大きな地震を経験しました。一度目
は、16年前、大学生時代に神戸で経験した兵庫県南部地震(阪神大震災)。そ
して、今回の地震を経験し思ったことがあります。教訓を次に活かすことが難
しいということ。
 私が阪神大震災から得た教訓の一つに、常日頃から緊急時に備え、食料や飲
料、懐中電灯等を常備しておく必要があるということがあります。それに対し
今回はどうだったのか?自分なりに検証してみました。結果は散々。常備して
いた防災バックは物置の奥深くにあり、取り出すのがやっと。そして取り出し
てはみたものの、防災バックの中にある食料や飲料は全て賞味期限切れ、懐中
電灯は電球切れ。確かにモノはあるのですが、使える状態となっていませんで
した。
 いつの日か自分の中で、阪神大震災は遠い過去の出来事になり、災害に対す
る危機意識が欠如し、防災バックとその中身をいつでも使えるようにするため
の準備を怠っていました。あれほど恐ろしい経験をしたはずなのに記憶は形だ
けになっていました。
 今回改めて、一度得た教訓を次に活かすためには、経験したことを時間と共
に色褪せさせないことが大切であり、そしてそのことの難しさを痛感しました。
今は、余震に備え、毎日防災バックと共に床についています。
(東)

●次号配信は、平成23年5月27日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
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