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第33号 原子力委員会メールマガジン 2009年6月26日号

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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2009年6月26日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┣ トピックス  田中委員長代理からひとこと
┃        「境界条件:次世代原子力システム研究開発考」
┣ 定例会議情報 原子力発電推進強化策について など
┣ 部会情報等  政策評価部会(第31回)について など
┣ 読者コーナー
┣ 事務局だより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━・・・━ トピックス 田中委員長代理からひとこと ━・・・━・・・━
「境界条件:次世代原子力システム研究開発考」

「境界条件」は物事の有様を決める上で重要である。例えば、原子炉内での中
性子のふるまいを拡散方程式で表す場合は、境界条件を与えることによって物
理的な有様が一意的に決められる。
それでは、原子力政策の境界条件は何か。様々な境界条件が考えられるが、そ
の最たるものの一つは「天然ウラン資源量」である。さらに、やや異質である
が「恒久的なエネルギー源としての原子力」という思いも境界条件になってい
るようである。天然ウラン資源は石油と同じ程度しかないという境界条件、し
かし、高速増殖炉を使えば数千年の資源量になる、核融合炉になれば永遠のエ
ネルギーが確保できるという壮大なロマンが、半世紀余りにわたって高速増殖
炉システム技術や核融合炉技術への大規模な開発投資を支え続けている。
しかし、これらの境界条件は自明の理ではなさそうである。昨年、公刊された
OECD/NEAのOutlook‐2008に拠れば、原発の最大増設シナリオ、2050年の軽水
炉の規模が世界で現在の3倍強の1400基程度になり、ワンススルーで核燃料を
消費しても、今世紀はウラン資源が原子力発電のボトルネックにはならないこ
と、通常の陸上ウラン資源の他に、リン鉱石に含まれるウラン鉱石資源には更
に200年分のウランが含まれていることが示されている。
高速増殖炉についてはどうだろうか。原子力委員会は、高速増殖炉サイクル技
術に対して、安全性、経済性、環境影響(廃棄物の低減)、資源の利用効率、
核拡散抵抗性、及び軽水炉と高速炉の共生の6項目を具備すべき要件として提
示している。また、最近の国際的な議論は、次世代の原子力システムに対して
核拡散抵抗性の高い技術であることを強く要求している。我が国では、次世代
技術として、マイナーアクチノイド(MA)核種をウランやプルトニウムと分離せ
ずに利用する均質型の高速増殖炉サイクルシステムの開発が進められている。
しかし、最近行われた原子力委員会の分離・変換技術検討会では、このシステ
ムが安全性をはじめ、技術的成立性があるかどうかを判断するための基礎的デ
ータや設計コードの精度評価が不十分であるという指摘がなされている。この
ことは、核拡散抵抗性や廃棄物の低減の条件を満足する高速増殖炉サイクルシ
ステムは、時間を決めてお金をつぎ込めば達成できるほど簡単な技術でなく、
技術開発には冷徹な境界条件があることの証である。
世界は大規模な原子力発電所の新設、増設に向かいつつある。その圧倒的大部
分は第3世代か、3.5世代の軽水炉であり、その寿命は60年〜80年である。幸い
なことに、原子力発電の最大増設ケースでも、天然ウランの不足は孫子の代ま
では心配ないという。天然ウラン資源の枯渇が少なくとも100年はないとする
と、数百年、数千年先のエネルギー源を急いで開発しなければならないという
思考の境界条件も暫し取り払ってよさそうである。
地球温暖化問題とエネルギー問題を乗り切るためには、最低でも100年は確実
に役立つ軽水炉技術を最大に活用することに重きをおくことは当然の判断であ
る。将来を見た研究開発の芽は大切に育てる必要はあるが、100年の余裕があ
れば拙速である必要はない。加えて、今日の国の財政を考慮すると、この先の
原子力研究開発に充当できる予算は窮屈になるばかりである。次世代の原子力
システムのR&Dの進め方については、原子力を取り巻く境界条件を再点検し、
Optimumな方策を再考すべき時期がきているのではないかと思う昨今である。

●次号は松田委員からのひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●6月16日(火)第22回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉施設の
変更)について(諮問)(原子力安全・保安院)
<主なやりとり等>
東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(3号原子炉施設の変
更)について、原子力安全・保安院より説明がありました。委員より、燃焼度
についての質問などがありました。

・六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画の見直し及びプルサ
ーマル計画の見直しについて(電気事業連合会)
<主なやりとり等>
六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画の見直し及びプルサー
マル計画の見直しについて、電気事業連合会より説明がありました。委員より
今後の具体的なプランについての質問や、国際的な信用を得られる状況を維持
することが必要との指摘などがありました。

・近藤原子力委員会委員長の海外出張について
<主なやりとり等>
近藤原子力委員会委員長が6月19日〜23日の間でロシア(モスクワ)を訪
問し、日豪イニシアティブ第3回「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」に
出席すると共に、ロシア国営原子力企業「ロスアトム」のキリンコ社長と意見
交換を行う予定であることを事務局より説明しました。


●6月23日(火)第23回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・原子力発電推進強化策について(資源エネルギー庁)
<主なやりとり等>
総合エネルギー調査会の原子力部会などの審議を踏まえ、6月18日に資源エ
ネルギー庁が公表した原子力発電推進強化策について、資源エネルギー庁より
説明がありました。委員より、従来型の問題と新しいタイプの問題を見極めな
がら取組むことが必要との指摘や、特に重要な点について質問などがありまし
た。

・国際戦略検討小委員会の報告書について(資源エネルギー庁)
<主なやりとり等>
国際戦略検討小委員会の報告書について、資源エネルギー庁より説明がありま
した。委員より、マルチの関係とバイの関係の考え方についての質問や、国際
的な役割を果たしていくということが大切であるとの指摘などがありました。

・放射性廃棄物処分技術ワーキンググループ中間取りまとめについて(資源エ
ネルギー庁)
<主なやりとり等>
放射性廃棄物処分技術ワーキンググループ中間取りまとめについて、資源エネ
ルギー庁より説明がありました。委員より、これまでの取組の成果やその評価
についての質問や、議論を深めることが必要とのコメントなどがありました。


●次回は6月30日(火)に開催します。
 ・核物質防護規制に関する実施状況の報告について(原子力安全・保安院、
 文部科学省、国土交通省)
 ・日本原燃株式会社濃縮・埋設事業所における核燃料物質の加工の事業の変
 更許可について(諮問)(原子力安全・保安院)
 ・独立行政法人日本原子力研究開発機構が達成すべき業務運営に関する目標
 (中期目標)の変更について(諮問)(文部科学省)
 ・第4回ITER理事会の開催結果について(文部科学省)
 ・市民参加懇談会の開催報告及び廃止について
 ・近藤原子力委員会委員長の海外出張報告について


●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━
●6月19日(金)の研究開発専門部会 第11回の概要は以下のとおりでし
た。
<議題>
・専門部会報告書(案)について
<主なやりとり等>
原子力研究開発に関する取組の評価について専門部会の報告書案を示しました。
報告書案は、国内外で原子力への期待が高まる中、研究開発分野において我が
国では所期の目標通り進捗していない取組もあることを指摘した上で、原子力
委員会がそれらの課題の解決に主導的に取り組み、原子力研究開発活動全体を
俯瞰した政策を明示する必要があること等について提言しております。委員か
らは、原子力研究開発における国の役割、基礎的・基盤的研究の定義、導入部
分と結論部分のみで概略が理解できるような分かり易い文章作り等の観点から
ご意見を頂きました。

●6月25日(木)の政策評価部会 第31回「エネルギー利用」(第6回)
の概要は以下のとおりでした。
<議題>
・報告書(案)に頂いた御意見への対応について
<主なやりとり等>
5月19日から6月8日の期間に実施しました報告書(案)に対する意見募集
で頂いたご意見への対応案及びその対応案を踏まえた報告書の修正案について
事務局より説明しました。直接的に報告書(案)と関係しない、プルサーマル
などの原子力政策に対する反対等のご意見への対応方法等についての議論がな
されました。そのようなご意見に対しては、事実関係をご理解頂くために必要
な情報等を追記するなどの対応を加えることとなりました。部会で出されたコ
メントの反映を部会長預かりとして了承されました。

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。


━・・・━━ 読者コーナー ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●皆さまからのお便りをお待ちしています!このメールマガジンや、原子力委
員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.html
まで、ぜひお寄せください。なお、お寄せいただいたご意見・ご感想などは、
個人情報を除きこのメールマガジンに掲載させていただくことがあります。
また質問につきましては、そのすべてには回答できない場合がありますので、
ご了承をお願いいたします。


+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

先日、日立製作所の日立事業所などを見学する機会をいただきました。
タービンや炉に使われる構造物、制御盤などの大きな機器に圧倒され、モジュ
ール工法の説明を聞いた時はスケールの大きさに驚きました。また、人材の活
用や育成への取り組みなど、従業員に対する姿勢にも感心するところが多くあ
り、たいへん勉強になりました。やはり、話を聞くことと実際に見ることの違
いは大きいなと思っています。

この他にも、見学の中で印象に残っていることがあります。
それは、御説明いただいた方のお話が、とても分かりやすかったということで
す。説明者はその道のプロですから、専門的な説明をするのは容易なことでし
ょう。しかし、噛み砕いて分かりやすい説明をするのは容易なことでは無いと
思います。その中で、私の基本的な質問に対しても、丁寧に分かりやすい説明
をいただいたことをとても感謝しております。

さて、分かりやすい説明という観点で自分を振り返ってみたところ、不安なこ
とが出てきました。はたして、自分が担当している委員会係の業務を分かりや
すく説明することができるでしょうか。委員会係歴2ヶ月、まだまだ修行中で
す。(丸山)

●次号配信は、平成21年7月10日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
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○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
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