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メールマガジン
第18号 原子力委員会メールマガジン 2008年10月31日号
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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2008年10月31日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┣ トピックス  松田委員からひとこと 「電気のごみ仲間・・・山形の旅」
┣ 定例会議情報 IAEA第52回総会の結果概要 など
┣ 部会情報等  核融合専門部会報告書(案)へのご意見を募集中!
┃        核融合専門部会ご意見を聴く会(11/7@つくば)参加者募集中!       
┣ 読者コーナー
┣ 事務局だより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※核融合専門部会報告書(案)に対するご意見を募集中です。皆様からの率直
なご意見をお待ちしております。

━・・・━ トピックス 松田委員よりひとこと ━・・・━・・・━

「電気のごみ仲間・・・山形の旅」

10月26日、日曜日朝9時東京駅発の新幹線に乗り、山形へ向かいました。仙台
を過ぎた頃から車窓の風景は、美しい錦秋の色に染まっていきます。東京はま
だ木々の緑が濃いのですが、陸奥まで来ると、辺りは秋の真っ只中です。今日
は、山形県ごみゼロやまがた推進会議が主催する「もったいないやまがた780大
会」(3R推進シンポジウム)の開催日です。私はその講演会の講師に招かれまし
た。山形県内でごみゼロ運動の活動をしている女性の皆さんが、県行政へ企画
を提案して、その講師に私を推薦してくださったことを、県の課長さんから伺
いました。原子力委員という公職に就いても、是非来て下さいとお招きを受け
るのは本当にうれしいことです。

私の最近の講演テーマの中で、人気があるのは「電気のごみの物語」というタイ
トルです。しかし、今回の県のごみゼロ大会では、電気のごみを主題にするこ
とは出来ません。開催案内には、「エネルギーを無駄にしないヨーロッパの取
り組み事例や廃棄物処理の日本の現状、今後の取り組みについて話していただ
きます」とあります。そこで、県の担当者と打ち合わせて、海外の事例はスウ
ェーデンの首都ストックホルム市のハンマービショット地区の取り組み事例を
紹介することにしました。

「このハンマービショット地区では、住民は、ごみを家庭内で20種類に分類、
資源に活用しています。資源に活用できないごみは焼却して発電し、またその
余熱を地域暖房に活用しています。この地区の建物は、全て建築時から屋根や
壁面にソーラーパネルを張りめぐらせ、太陽光発電を設置しています。さらに、
雨水を活用し、バイオマスを利用し、下水道の熱も地域暖房に活用しています。
このように、出来るだけCO2を出さないまちづくりを実現させ、現在2万50
00人がこのシステムで暮らしています。ハンマービショット地区は未来都市で
す。」(取材写真に会場からため息がもれます。)

しかし、スウェーデンのエネルギーの基盤を支えているのは、水力発電と原子
力発電。電力の46%が原子力発電です。スウェーデンでは原子力発電から出る
放射性廃棄物の処分は、来年2009年には最終処分場の選定が決まる状況に来て
います。(パワーポイントでオスカーシャムにあるエスポ地層研究所の研究坑
道を見ていただきながら地層処分のお話をします)。それに比べて、日本では、
まだどこにもそのあてがありません。生活ごみの隣にある電気のごみについて
も、「どうしよう・・・」と気づいてほしいと伝えることができました。

電気のごみの話題は1時間の講演時間の中で10分くらいでしたが、参加された
方たちには、新鮮な興味を持っていただけたようです。生活系ごみと電気のご
みとをつなげることが出来たと思います。

続いて行われた事例発表では山形県内のごみ減量の具体的な組みが紹介されま
した。大学生が卒論をかねて学内の資源回収システムを構築していく事例など
大変励まされました。みんなごみのことに真剣に取り組んでくれているから、
電気のごみのこともすぐにわかってくれるのだと思います。

会を終えて外に出ると、すでに夕暮れで空気はひんやりと引き締まり秋の深ま
りを感じました。でも心はうれしさで満たされていました。電気のごみ仲間の
輪は、確実に広がっていることを感じた山形の旅でした。

○松田委員の紹介
 松田美夜子(まつだ みやこ)
  元富士常葉大学環境防災学部教授
  2007年(平成19年)1月より原子力委員会委員(常勤)
  紹介のページはこちら ↓
       http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/iin/matsuda.htm

●次号は広瀬委員からひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●10月21日(火)第43回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・国際原子力機関(IAEA)第52回総会の結果概要について
<主なやりとり等>
外務省担当者より、9月29日から10月4日まで、ウィーンにおいて開催さ
れたIAEA第52回総会の結果概要について報告がありました。委員より、
「コンセンサスで採択」と「賛成多数で採択」の違い、日本の主張はどの程度
反映されたのか等について質問がありました。

・中国電力株式会社島根原子力発電所の原子炉の設置変更(2号原子炉施設の
変更)について(答申)
<主なやりとり等>
2月26日に開催された第10回定例会において諮問をうけていた島根原子力
発電所の原子炉の設置変更について、「妥当と認める」との答申を決定しまし
た。委員より、平和利用についての日本の取組をもっと広報すべきとの意見が
ありました。


●10月28日(火)第44回定例会議の概要は以下のとおりでした。
・「2100年原子力ビジョン」において(独立行政法人日本原子力研究開発
機構)
<主なやりとり等>
日本原子力研究開発機構の担当者より、「2100年原子力ビジョン」につい
て説明がありました。委員より、厳しい現状認識を踏まえたストーリーとすべ
き等との指摘や、ビジョンの策定・発表に至るプロセスについての意見等があ
りました。

・OECD/原子力機関(NEA)のNuclear Energy Outlook 2008 について
・田中原子力委員会委員長代理の海外出張報告について
<主なやりとり等>
事務局より、OECE/NEA設立50周年式典(10月16日@パリ)にお
いて公表された「Nuclear Energy Outlook 2008」についての説明を行い、また、
海外出張の結果概要について報告を行いました。


●次回は11月4日(火)に開催します。議題は以下の予定です。
 ・第16回環太平洋原子力会議(16PBNC)について(日本原子力学会・日本原
 子力産業協会)
 ・エネルギーに関する意識調査について(日本原子力産業協会)


●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞
ヶ関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や
配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されていま
す。これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴でき
ます。開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけ
ます。


●原子力委員会 核融合専門部会報告書(案)に対する意見を募集中です(平
成20年11月20日(木)まで)。皆様からの率直なご意見をお待ちしてお
ります。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kakuyugo2/bosyu/081021/bosyu081021.htm
 
 
●「原子力委員会核融合専門部会 ご意見を聴く会」への参加者を募集してい
ます!
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kakuyugo2/yotei/kikukai081021/index.htm
  日時:11月7日(金) 13:30〜17:00 (開場13:00)
  場所:つくば国際会議場 大会議室102 
     (茨城県つくば市竹園2−20ー3)
  プログラム:
  (1)開催趣旨説明
  (2)第1部:ご意見発表者との意見交換等
     @ご意見の聴取
     A部会構成員との意見交換
  (3)第2部:会場に参加された方々からご意見を頂く
 参加・応募方法:以下URLを御参照の上、メール、FAXまたは郵送にて御応募く
 ださい(締め切りは11月4日(火)17時です)。御参加のお申し込みと合
 わせて、「核融合研究開発に関する政策評価」についてのご意見を御応募いた
 だくこともできます(「ご意見を聴く会」への御参加申込のみでも結構です)。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kakuyugo2/yotei/kikukai081021/youkou.pdf
 備考:「ご意見を聴く会」とは、政策評価の作業の一環として、国民の皆様の
 ご意見を聞かせていただくための会合です。
  

━・・・━━ 読者コーナー ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━

●皆さまからのお便りをお待ちしています!このメールマガジンや、原子力委
員会の活動に関するご意見・ご感想等を、melmaga-iken@aec.go.jp まで、ぜ
ひお寄せください。なお、お寄せいただいたご意見・ご感想などは、個人情報
を除きこのメールマガジンに掲載させていただくことがあります。また質問に
つきましては、そのすべてには回答できない場合がありますので、ご了承をお
願いいたします。


+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

原子力委員会はホームページにあるように崇高な使命感と責任感を実現するべ
く鋭意運営されています。私は今夏この職場に赴任してきましたが原子力委員
の方々は雲の上の方であり遠い存在と思っていました。厳しい方々では?と想
像していましたが、実際、目の前でお話を聴いたりしていると意外と気さくで
明るい方々で安心しました。職場の雰囲気も委員の方々の影響もあり和気藹々
と進められています。

現在、原子力委員会のホームページに記載があるように、「核融合専門部会」
のご意見を聴く会が11月7日(金)につくば国際会議場で開催されます。
「核融合」て何?と思われる方から専門的な知識をお持ちの方奮ってご応募下
さい。

●次号配信は11月14日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
 mailto: melmaga-iken@aec.go.jp
○配信希望、アドレス変更、配信停止などはこちらへ
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/index.htm
○原子力委員会ホームページ  http://www.aec.go.jp/
○このメールアドレスは発信専用のため、ご返信いただけません。
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