第56回原子力委員会定例会議議事録(案)
1.日 時 1999年9月28日(火)10:30〜11:10
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、依田委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
中澤審議官
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀、鈴木、会沢
核燃料課 村田課長
吉舗専門委員
- 4.議 題
- (1)原子力政策円卓会議(第4回)の結果について
(2)日本原燃(株)の六ヶ所再処理工場の工事進捗状況について
(3)原子力委員会専門委員の変更について
(4)その他
- 5.配布資料
- 資料1 原子力政策円卓会議(第4回)の結果について
資料2 日本原燃(株)の六ヶ所再処理工場の工事進捗状況について
資料3 原子力委員会専門委員の変更について(案)
資料4 第55回原子力委員会臨時会議議事録(案)
- 6.審議事項
(1)原子力政策円卓会議(第4回)の結果について
- 標記の件について、原子力調査室より資料1に基づき説明があり、これに対し、
- 原子力に批判的な意見として、自然エネルギーの有効性を主張する発言があったが、議論を通してそれらが現実離れした計算によるものであることが浮き彫りにされ、認識を新たにしてもらったのではないかと思う。
- 天然ウラン資源を有効活用するために、日本が率先して高速増殖炉の技術開発を行うべきというような、未来を視座においた夢を語る発言があったのは印象深かった。
- 原子力発電を推進する側も反対する側も同じようにエネルギー問題を心配しており、お互いに接点があるのだから、いろいろな場で共に論ずる機会があっても良いという意見については同感である。
- 環境影響評価について、国あるいは事業者ばかりが実施するのではなく、地元にも資金を援助し調査を実施してもらい、両者のデータをつきあわせて話し合う場を作ることが有効であるという意見が出された。
- 今回の円卓では、全体として、本質を押さえた建設的な議論が展開されたと思う。
- 円卓会議が公正な議論のできる場に成熟してきたのであれば、議論を聞いた聴衆の考え方が、最初と最後でどのように変化したかなどがわかると原子力委員会として今後どのように努力をしていくべきかの参考になると思う。
(原調室)円卓会議の参加者には、ご意見の募集を行っており、モデレーター会議では報告している。
- ある技術に対し、何のために役立てて、どういうふうに人類に寄与できるかを考えた時に哲学が求められてくる。その意味で政策を行う側は哲学をもつ必要があるという意見には賛成である。
- 原子力に反対の立場をとっている人でも、責任を負う立場になると、その姿勢は変わり得るものであると思うので、広く門戸を広げ、意見を取り入れていく努力が必要であると思う。
- 等の委員の意見及び質疑応答があった。
- (2)日本原燃(株)の六ヶ所再処理工場の工事進捗状況について
- 標記の件について、原子力調査室より資料2に基づき説明があった。これに対し、
- ある新聞報道によると、使用済燃料輸送容器のデータ改ざんという、六ヶ所再処理工場の建設とは直接関係のない理由で工事の進捗が遅れたとの記載があったが、事実関係について確認したい。
(核燃課)新聞報道について確認するが、基本的にそのような事実はない。
- 等の質疑応答があった。
- (3)議事録の確認
- 事務局作成の資料4第55回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
- (4)原子力委員会専門委員の変更について
- 本件については、人事案件であることから非公開で審議することとした上で、原子力調査室より資料3に基づき説明があり、了承された。