第55回原子力委員会臨時会議議事録(案)
1.日 時 1999年9月24日(金)10:30~11:20
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
中澤審議官
政策課 天野課長、大島
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀
原子力安全局
核燃料規制課 吉村安全審査管理官、後藤
文部省
学術国際局
研究機関課 上月研究調整官、丸山
吉舗専門委員
4.議 題
(1)三菱原子燃料株式会社における核燃料物質の加工の事業の変更の許可について(諮問)
(2)平成12年度国立大学等における原子力研究関連概算要求の概要について
(3)第43回IAEA総会について
(4)その他
5.配布資料
資料1-1 三菱原子燃料株式会社における核燃料物質の加工の事業の変更の許可について(諮問)
資料1-2 三菱原子燃料株式会社における核燃料物質の加工事業の変更許可申請の概要
資料2 平成12年度国立大学等における原子力研究関連概算要求の概要
資料3 第43回IAEA総会について
資料4 第54回原子力委員会臨時会議議事録(案)
- 6.審議事項
- (1)三菱原子燃料株式会社における核燃料物質の加工の事業の変更の許可について(諮問)
- 平成11年9月13日付け11安(核規)第446号をもって内閣総理大臣より諮問のあった標記の件について、核燃料規制課より資料1-1及び資料1-2に基づき説明があった。これに対し、
- 設備を変更することに伴い、人員体制も変わるのか。
(核燃料規制課)変わらない。
- どの程度の高燃焼度化が可能になるのか。
(核燃料規制課)後日、報告したい。
- 加工工程の第1、2ラインとも利用するのか。
(核燃料規制課)その通り。
- 加工工程において、水蒸気を利用する理由は。
(核燃料規制課)粉末が細かくなるので、粉末が集合した結晶の粒径を大きくすることができる。結晶の粒径が大きくなるので、焼結の温度を高くしなければならない。
- 今回の変更許可に限らず申請の内容の記述ぶりに関し、事業者が国に対して約束する内容として適当か。合理化すべきことがないかを整理して欲しい。
等の委員の意見及び質疑応答があり、本件については、引き続き審議をすることとなった。
注)本申請に係る変更については以下のとおり
① | 製造するウラン粉末特性のコントロール性の向上を図り、高燃焼度化のためのペレット結晶粒径増大にも対応可能とするため、化学処理施設について、水蒸気による加水分解法を追加する。 |
② | 燃料の高燃焼度化に係るペレット結晶粒径の増大化に備えるため、成型施設の連続焼結炉について、熱的制限値を変更する。 |
③ | 組立施設について、燃料集合体組立装置の個数を変更する。 |
- (2)平成12年度国立大学等における原子力研究関連概算要求の概要について
- 標記の件について、文部省より資料2に基づき説明があった。これに対し、
- 大学における研究炉のあり方、廃炉、放射性廃棄物の考え方について、整理する必要がある。
(文部省)学術審議会でも研究炉の在り方について議論している。
- 大学における放射性廃棄物の扱いは、大学に任せるべきか、バックエンド専門部会等において検討していきたい。
- 大学における原子炉を利用した研究の目的を明確にして欲しい。研究の自由は当然あるが、責任もあると思う。厳しい安全規制の中で、大学が原子炉を持った方が良いのか、大学の考えを伺いたい。
(文部省)科学技術庁とも連絡しながら大学における研究の役割について検討していきたい。日本原子力研究所や核燃料サイクル開発機構との共同研究という方式も有効である。
- 省庁再編に伴い科学技術庁と文部省が一体になるので、よく連携して欲しい。
- 私立大学や、民間企業でも原子炉を維持するのは資金的に難しくなっているのではないか。
- 原子力委員会は、原子力を核融合、加速器、レーザー等幅広くとらえている。文部省は、これらに繋がる幅広い基礎研究に関連する予算を見ているので、接点を広げていってほしい。
等の委員の意見及び質疑応答があった。
- (3)第43回IAEA総会について
- 標記の件について、政策課より資料3に基づき説明があった。
- (4)議事録の確認
- 事務局作成の資料4第54回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。