第41回原子力委員会臨時会議議事録(案)
1.日 時 1999年7月9日(金)10:30〜12:00
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
政策課 天野課長
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀
研究技術課 川原田課長、木村、大井
理化学研究所
小林理事長、小川理事、宮林理事
谷畑主任、矢野主任、石原主任、永嶺主任、尾野企画部長、
武山参事、徳岡、桂、伊達、
吉舗専門委員
4.議題
- (1)平成12年度原子力関係予算ヒアリングについて(理化学研究所)
(2)その他
- 5.配布資料
資料1-1 | 平成12年度原子力関係予算概算要求説明要旨
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資料1-2 | 原子力関係事業の進捗状況
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資料1-3 | 平成12年度研究計画の概要
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資料2-1 | 第39回原子力委員会定例会議議事録(案)
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資料2-2 | 第40回原子力委員会定例会議議事録(案) |
- 6.審議事項
(1)平成12年度原子力関係予算ヒアリングについて(理化学研究所)
- 標記の件について、理化学研究所より資料1-1、資料1-2及び資料1-3に基づき説明があった。これに対し、
- 理化学研究所の活動がTVや新聞を通じて外に伝わってこない。RIビームファクトリー計画など夢のある研究を行っているのだから、その内容を相手がわくわくするような表現やキーワードで国民に伝えていくことが必要である。
(理化学研究所)ともすると、内容の正確さを重視しがちになるが、子供達にも感動が伝わるように広報活動に努めたい。
- 加速器について身近な題材を取り上げつつ、普通の言葉で分かり易く表現することが重要である。
- '80年代後半に、日本が欧米の基礎研究にただ乗りしているとして批判を受けたが、日米間又は日欧間の国際研究協力がこのように進展してきたことは喜ばしい。理化学研究所の国際協力について、直接の関係者以外の欧米諸国の科学者コミュニティー一般に知られているのか。
(理化学研究所)科学技術協力協定の枠に沿って協力活動を進めており、米国でも英国でも理化学研究所の研究協力プロジェクトは有名である。
- 外国から何人くらい研究者を受け入れているか。
(理化学研究所)外国の研究者は250人程度いるが、最も多いのは中国などアジア系、次は、ドイツ、ロシア、東欧、米国からの研究者であり、欧米人の比率は他機関等と比べて高い。
- 研究成果の社会への還元をどう考えているか。また研究の外部評価について状況を教えて欲しい。
(理化学研究所)研究成果の社会還元については、所内にベンチャー制度を設けて、研究成果の企業化を支援している。研究評価については、外部の学識経験者による理事長に対する評価委員会のほか、各段階において、厳しい評価を実施している。評価の頻度、委員の質とも理研はトップクラスであると考える。
- 「消滅」と言う言葉は誤解を与える表現なので、より適切な用語を検討していく必要がある。
- 優先順位をどのように付けているのか。
(理化学研究所)どれも重要な研究であり現時点では必ずしも資料中の順番が優先度を示しているわけではないが、一応の重みづけはなされているものと理解して頂きたい。
- グローバリゼーションと国益との関係において、国際社会の中で我が国の果たすべき役割について検討が必要である。21世紀に向けて原子力を再定義する時である。理化学研究所は最初から原子力を担ってきた歴史があるが、現在の研究については、原子力を支えるツールの開拓と考えているのか、応用のためのシーズ開拓と考えているのか、聞かせて欲しい。なぜ、理化学研究所には評価が根づいているのか。今回の原子力委員会からの質問はまとめて、後日答えて欲しい。
- 等の委員の意見及び質疑応答があった。
- (2)議事録の確認
- 事務局作成の資料2-1第39回原子力委員会定例会議議事録(案)及び資料2-2第40回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。