第36回原子力委員会臨時会議議事録(案)
1.日 時 1999年6月18日(金)10:30〜10:55
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、遠藤委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀、鈴木
吉舗専門委員
4.議題
(1)原子力政策円卓会議(第1回)の結果について
(2)その他
5.配布資料
資料1 | 原子力政策円卓会議(第1回)の結果について
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資料2 | 第35回原子力委員会定例会議議事録(案) |
- 6.審議事項
(1)原子力政策円卓会議(第1回)の結果について
- 標記の件について、原子力調査室より資料1に基づき説明があった。これに対し、
- 今回の円卓会議ではポイントを絞って議論が行われていたと感じた。また、国民の合意や国民的議論をすべきであるという意見が多くあったがどこまでやればよいのか明らかでない。新エネルギーについても供給の限界をどのように考えるのか。
- 専門的な議論を一般の方にわかりやすくすると説明の場になってしまう。
一般の参加者を募りながら専門的な議論を行う難しさがある。
- 今回の円卓会議では、司会の議事の運営が上手かった。議論のポイントを絞ったために、一般の方にとって難しい内容になったのかもしれない。新エネルギー等の議論については、日本や外国の状況を的確に説明できる人を招へいして議論すればよいのではないか。
- 国民的合意という言葉は、三県知事からの提言に用いられたのが最初だが、その意味するところは原子力がポピュラリティを持って議論されることであったと思う。
- 原子力慎重派の方も、現在の核燃料サイクルには、反対だが、国民の選択肢の一つに高速増殖炉を入れることは認めると言ったことは、今回の成果である。
- 各参加者が感情的にならなくなったのは、議論が成熟してきたからだと思う。一般の方が、今回の様な議論に関心を示すことを期待したい。
- もんじゅ事故で放射性物質が漏れたか否かの問題について、発言があったときに、科学技術庁がその場で対応したので、誤解を招かずに済んだ。
- 現代科学では、観測系があって初めて「存在」が議論できる実証主義と経験主義に基づいている。もんじゅ事故の際に漏れたナトリウムには、トリチウムが含まれていたかも知れないが、周辺環境におけるトリチウムの量が平常時と変わりなかったことから見て、放射性物質が漏れたと言うことは、適切ではない。
- (2)議事録の確認
- 事務局作成の資料2第35回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。