第30回原子力委員会臨時会議議事録(案)
1.日時 1999年5月21日(金)10:30~11:20
2.場所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員
(事務局等 )科学技術庁
原子力局
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀
原子力安全局
放射性廃棄物規制室 桑原室長、中矢、伊藤
海外再処理契約委員会事務局 金子事務局長、縄野
吉舗専門委員
4.議題
(1)南太平洋フォーラム(SPF)へのミッション派遣について
(2)日本原子力研究所大洗研究所における廃棄物管理事業の変更許可申請について(諮問)
(3)その他
5.配布資料
資料1 | SPFへのミッション派遣について
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資料2-1 | 日本原子力研究所大洗研究所における廃棄物管理事業の変更許可申請について(諮問)
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資料2-2 | 原研大洗研究所の廃棄物管理事業変更許可申請の概要について
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資料3 | 第29回原子力委員会定例会議議事録(案) |
- 6.審議事項
(1)南太平洋フォーラム(SPF)へのミッション派遣について
- 標記の件について、海外再処理契約委員会事務局より、資料1に基づき説明があった後、遠藤委員より
- 海外からの核燃料物質の輸送のため、次の点が重要である。1つめは、SPF諸国と一層の友好関係を築くこと。先方は首脳会議を希望していた。2つめは、SPF諸国へのPA活動を積極的に行うこと。3つめは、万が一の事故時にどのような対応が取られるのか、法的な議論をすることである。
- との補足説明があった。これに対し、
- SPF諸国へ誤った情報が伝わり、偏見を持たれる前に、PA活動をきちんとした方が良い。
- 核燃料物質の輸送に関する課題については、イギリス・フランスと協力してはどうか。
- SPF諸国は、外交対象として見たとき、米国・ロシアの関心が薄れているように思われる。我が国が率先して、SPF諸国と交流する必要がある。
- SPF諸国は、地球温暖化により自分たちの島が海没することを恐れており、日本の原子力政策には理解を示している。しかし、同時に核燃料物質の輸送については懸念を持っている。
- 等の委員の意見があった。
- (2)日本原子力研究所大洗研究所における廃棄物管理事業の変更許可申請について(諮問)
- 平成11年5月12日付け11安(廃棄)第4号をもって内閣総理大臣より諮問のあった標記の件について、放射性廃棄物規制室より、資料2-1及び資料2-2に基づき説明があった。これに対し、
- 今回の変更で、どれくらい貯蔵期間を延長できるのか。
(放射性廃棄物規制室)概ね15年。
- ドラム缶の積み上げを、俵積みから縦積みにしたのはなぜか。
(放射性廃棄物規制室)形や大きさの違うものでも積み上げやすくするためである。
- 委員会に提出する資料を、適度な量にすることについて検討してほしい。
- 等の委員の意見があり、本件については引き続き審議することとなった。
※本変更申請は、管理を行う廃棄体の最大管理能力を増強するため、廃棄物管理設備本体の管理施設として固体集積保管場Ⅳの新設等を行うもの。
- (3)議事録の確認
- 事務局作成の資料3第29回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。