第9回原子力委員会臨時会議議事録(案)
1.日 時 1999年2月12日(金)10:30〜11:10
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、依田委員、遠藤委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
今村審議官
政策課 坂田課長、坂本
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀、國嶋
国際協力・保障措置課 瀬山課長、池田、遠藤
吉舗専門委員
- 4.議 題
(1)平成10年度原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて
(2)米国エネルギー省2000年度予算要求について
(3)その他
- 5.配布資料
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資料1 平成10年度原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて(案)
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資料2 米国エネルギー省2000年度予算要求について
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資料3 第8回原子力委員会臨時会議議事録(案)
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資料4 平成11年度原子力関係予算政府原案総表
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- 6.審議事項
- (1)平成10年度原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて
- 標記の件について、事務局より資料1に基づき説明があった。これに対し、
- 各国から閣僚クラスが集まるので、できるだけ大臣に参加していただけるよう努力して欲しい。
- 招へい者の顔ぶれは、これまでと変わった特徴はあるか。
(国際協力・保障措置課)
閣僚級の参加者が増え、ハイレベルになってきている。
- フィリピンから閣僚級は参加しないのか。
(国際協力・保障措置課)
大臣が交替した直後のため、海外出張はできないとのこと。
- 各国とも原子力関係の中心人物が参加しているように思える。
- 等の委員の意見があり、審議の結果、案の通り決定した。
- (2)米国エネルギー省2000年度予算要求について
- 標記の件について、事務局より資料2に基づき説明があった。これに対し、
- これまでの予算と変わった特徴的な点はあるか。
(原子力調査室)
基本的に1999年度と変わりないが、太陽・再生可能エネルギー関係の予算等の環境関係予算の充実及び21世紀のエネルギー利用の裾野を広げるための原子力エネルギー研究イニシアティブ(NERI)予算を充実している。
- 太陽・再生可能エネルギーの予算の内容はどのようなものか。
(原子力調査室)
普及促進よりも研究開発が中心になる。
- どこの国でも再生可能エネルギー関連予算は増える傾向にある。
- バイオマスに関して、日本は欧米諸国とは状況が異なる。米国では、畜産業における家畜の糞尿が大量で、地中、地下水を汚染しているといった差し迫った問題があり、その対策の意味も含めて予算が多く割かれているのではないか。米国では、軽水炉関係の研究開発予算は既に終了しており、残っているのは放射性廃棄物に係る予算ぐらいである。今後は、21世紀に向けた研究開発に予算が充てられるようである。軍事目的で相当の研究開発を進めてきた米国は、日本と事情が異なることに注意する必要がある。トリチウム生産はこの予算に含まれているか。
(原子力調査室)
エネルギー省予算のうちの国防活動分の中に含まれている。
- 核兵器の解体関連予算は、国内対象分だけか。
(原子力調査室)
ロシアの核解体も含まれている。
- 米国エネルギー省予算の2/3は国防であり、エネルギー関連予算全体としては増えている。一方日本では原子力委員会が扱う核融合のようなテーマは、一般科学の予算に入っている。米国のNERI等の新しいトレンドをとらえ日米の協力を再活性していく必要がある。MOX輸送のような重要な問題もあるが、将来に向けた協力が必要である。NERIについては詳細について分かった段階で再度報告して欲しい。
- フランスのバイオマス研究も、し尿を燃料に利用する研究が発端となった。
- 等の委員の意見及び質疑応答があった。
- (3)
- 事務局より平成11年度原子力関係予算政府原案について、資料4の通りとりまとめた旨、報告があった。これに対し
- 原子力関係予算は全体で増えたのか。
(事務局)
一般会計は減額だが、特別会計が増加しており、全体としては増加している。
- 等の質疑応答があった。
- (4)議事録の確認
- 事務局作成の資料3第8回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。