第3回原子力委員会定例会議議事録(案)
1.日 時 1999年1月19日(火)10:30〜10:45
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 有馬委員長、藤家委員、依田委員、遠藤委員、木元委員
(事務局等)科学技術庁
原子力局
青江局長
政策課 坂田課長、中川
原子力調査室 森本室長、板倉、村上、池亀
吉舗専門委員
4.議 題
(1)委員長代理の指名について
(2)その他
5.配布資料
資料1 第2回原子力委員会定例会議議事録(案)
- 6.審議事項
- (1)委員長代理の指名について
- 冒頭、有馬委員長より
- 原子力委員会では、今後、原子力開発利用長期計画の見直し等、21世紀に向けての重要な検討を行っていく必要があると聞いている。また、安全を中心とした原子力利用が重要である。原子力委員長として、これらの課題に対して、積極的に取り組んでいきたい。各委員におかれては、宜しくご協力をお願いしたい。
- との挨拶があった後、原子力委員会及び原子力安全委員会設置法第4条第3項の規定に基づき、原子力委員会委員長代理に藤家委員が、さらに、藤家委員長代理の海外出張等による不在の際の委員長代理には遠藤委員が指名された。
続いて、委員より、
- 1年間委員を務めて、原子力委員会の役割を問い直す必要があると感じた。国民の理解促進においても、原子力の推進を前提にしていると、国民は受け入れない。根本的にどうして原子力が必要かを問い直していく時期に来ている。また、国民には、平易な言葉で語りかけたい。
- 原子力は、日本だけでなく、欧米でも必ずしも良く見られていない。地球温暖化対策を考えると、これでいいのかと思う。日本の原子力政策を今後の風雪に耐えられるものとして作っていく必要がある。また、アジアとの関係をどう考えるかが課題である。
- 原子力政策は重要な正念場を迎えている。幅広い視野で政策の企画・立案に取り組むようにしたい。
- 原子力委員は多彩な人材から構成され、多面多岐の議論ができるようになった。21世紀における原子力はどの様なものか、また、人類文明にどう整合させていくかが課題である。原子力における国際関係としては、日米協力の再構築が重要と考える。
- 等の意見があった後、有馬委員長より、
- 自主・民主・公開の原子力三原則は重要である。仏、スウェーデン、日本のような資源に恵まれない国と、米国等資源に恵まれている国とはエネルギーに対する態度が違う。オイルショックの際も、資源に恵まれている国は慌てなかった。その違いを国民にどう伝えていくか。
- 新エネルギーは賛成であるが、太陽電池は単位面積当たりの出力が少なく、新エネルギーに過剰な期待を持つことは適当でない。真実を国民に伝えることが必要。日本として2050年を踏まえて、エネルギーについて考えていくべきである。安全の議論に際しては、炉の安全性だけでなく、国民生活においてエネルギーが安定的に保障される安全も含めて議論するべきである。今後長計の検討などさまざまな判断が求められることとなるが、自分もなるべく出席したいと思うので宜しくお願いしたい。
- との発言があった。
- (2)議事録の確認
- 事務局作成の資料1第2回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。