新たな原子力政策円卓会議の進め方について

平成10年7月14日
原子力委員会決定

 1.
 原子力委員会は、今後、21世紀に向けた原子力開発利用の全体ビジョンの構築を念頭に当面の政策課題に取り組むとともに、その際、国民の原子力に対する理解と協力への取り組みを一層強化することが必要と認識している。
 また、当委員会は、原子力政策円卓会議(以下、「円卓会議」という。)モデレーターからの提言を受けた原子力委員会決定「今後の原子力政策の展開にあたって」(平成8年10月11日)において、構成・運営等に関して所要の変更を行い、装いを新たにして新円卓会議を開催することとしている。

 2.
 このため、今般、新円卓会議を開催し、我が国の原子力の研究、開発及び利用に関する国民各界各層の多様な意見を聴取し、今後の原子力政策に反映させることとする。今回の円卓会議の開催に当たっては、モデレーターの役割の明確化等についての前回モデレーター提言を踏まえ、別紙のとおりの有識者からなるモデレーターに、円卓会議の開催、運営を委ねることとする。

 3.
 モデレーターから提出される円卓会議での意見等については、今後の当委員会における政策審議の中で十分検討・考慮し、その内容を国民に公表する。

 4.
 「原子力政策円卓会議の設置について」(平成8年3月15日原子力委員会決定)、「原子力政策円卓会議運営規程」(平成8年4月16日原子力委員会)及び「原子力政策円卓会議のモデレーターについて」(平成8年4月16日原子力委員会決定)は廃止する。

 

(別紙)

原子力政策円卓会議モデレーター

 

石 川  迪 夫 原子力発電技術機構特別顧問
小 沢  遼 子 社会評論家
茅    陽 一  慶応義塾大学教授
木 村   孟 学位授与機構長
中 島  篤之助 元中央大学教授
(敬称略 50音順)