第22回原子力委員会定例会議議事録(案)
1.日 時 1998年4月28日(火)10:30~11:10
2.場 所 委員会会議室
3.出席者 藤家委員長代理、遠藤委員、木元委員
資源エネルギー庁原子力発電安全企画審査課
小嶋統括安全審査官
(事務局等)林政策課長、伊藤原子力調査室長
中村研究技術課長
政策課 坂本
研究技術課 斉藤
資源エネルギー庁原子力発電安全企画審査課 結城、石渡、小山
原子力調査室 松澤、杉本、池亀
- 4.議 題
- (1)関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び4号原子炉施設の変更)
について(答申)
- (2)平成10年度原子力開発利用計画(案)について
- (3)日本原子力研究所の業務運営の基準となる原子力の開発及び利用に関する基本計画(案)について
- (4)藤家委員長代理の海外出張について
- (5)その他
- 5.配布資料
- 資料1-1 関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び4号原子炉施設の変更)について(答申)
資料1-2 関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更許可申請(1号、2号、3号及び4号原子炉施設の変更)の概要について
資料2 平成10年度原子力開発利用計画について
資料3-1 日本原子力研究所の業務運営の基準となる原子力の開発及び利用に関する基本計画について
資料3-2 日本原子力研究所の業務運営の基準となる原子力の開発及び利用に関する基本計画について(案)
資料4 藤家委員長代理の海外出張について
資料5 第21回原子力委員会臨時会議議事録(案)
席上配布 平成10年度総合経済対策における原子力関係の施策について
- 6.審議事項
- (1)関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び4号原子炉施設の変更)
について(答申)
- 平成10年1月13日付け平成09・08・01資第12号(平成10年4月7日付け平成09・08・01資第12号をもって一部補正)をもって通商産業大臣から諮問のあった標記の件に係る核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第26条第4項において準用する法第24条第1項第1号、第2号及び第3号(経理的基礎に係る部分に限る。)に規定する基準の適用については妥当なものと認め、通商産業大臣あて答申することとした。
注)本件は、使用済燃料の貯蔵体数の増加を図るため、3号炉及び4号炉の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力を変更するとともに、変更後における3号炉の使用済燃料貯蔵設備並びに4号炉の使用済燃料貯蔵設備を1号炉及び2号炉と共用化するものである。
- (2)平成10年度原子力開発利用計画(案)について
- (3)日本原子力研究所の業務運営の基準となる原子力の開発及び利用に関する基本計画(案)について
- 標記議題(2)及び議題(3)について、事務局より資料2、資料3-1及び資料3-2に基づき説明がなされた。これに対し、
- 原研の基本計画は、いつ改訂するのか
(事務局より)毎年決定していくわけではなく、例えば、長期計画が変更された場合やITER計画に変化があった場合など、内容の変更が必要になったときに状況に応じて決定していく
- 原研の基本計画のⅡの中の各項目に優先順位はあるのか
(事務局より)ある程度長期計画の項目立てに沿った整理をしており、優先順位を示しているわけではない
- 今後研究開発に優先順位をつけていくことは重要なことであり、原子力における研究開発の優先順位について原子力委員会で議論していくことは大切
- 新円卓会議の開催についての書きぶりの変更は、今後柔軟に対応できるようにするものであり、妥当
等の質疑応答及び委員の意見があり、審議の結果、原案どおり資料2、資料3-1及び資料3-2を決定し、資料3-2について内閣総理大臣あて報告することとした。
- (4)藤家委員長代理の海外出張について
- 標記の件について、事務局より資料4に基づき、藤家委員長代理が1998年4月28日(火)から5月7日(木)までの10日間、米国ニューメキシコ州サンタフェで開催される、第2回サンタフェエネルギーセミナーに参加し、あわせて第21回米外交評議会エネルギーセキュリティグループ等米国の原子力関係者との意見交換を行うため、海外出張する旨、説明があった。
- (5)
- その他の議題として、事務局より席上配布資料に基づき、平成10年度総合経済対策における原子力関係の施策について説明がなされた。
これに対し、
- 他の省庁の施策はどうか
(事務局より)通産省は技術開発を特別会計でやっており、また、その他の省庁は行政経費が多いので、いずれも補正予算の対象外
- 高レベル放射性廃棄物処分の関連の施策は、幌延と関連があるのか
(事務局より)本分野の研究開発については、いずれにせよ強化していくことが重要。青森などの自治体から処分の方向性を早く出すよう要望されていることや、高レベル放射性廃棄物処分懇談会でも研究開発を加速して進めるべきとのご議論をいただいているように、大変重要な分野であると考える
- 我が国の原子力開発も40年を経て老朽化対策が必要になっているが、一方予算が厳しい折、どうしていくべきか。
(事務局より)老朽化安全対策については動燃が最も多いが、安全性総点検などでチェックすべき点を抽出して予算措置を行っているものであり、このように安全確保を最優先に重点的に対策を施していくこととなる。本予算でも老朽化対策、安全対策については予算をつけたところであるが、補正でも強化すべきところを行うこととした
等の質疑応答があった。
- (6)議事録の確認
- 事務局作成の資料5第21回原子力委員会臨時会議議事録(案)が了承された。
なお、事務局より、次回は5月8日(金)に臨時会議を10:30から開催する方向で調整したい旨発言があった。