第29回原子力委員会臨時会議議事録(案)


1.日 時   1997年4月25日(金)10:30〜11:20

2.場 所   委員会会議室

3.出席者   伊原委員長代理、田畑委員、藤家委員、依田委員
        藤浦安全審査管理官
  (事務局等)村田原子力調査室長
        池本専門委員
        有本廃棄物政策課長
        廃棄物政策課   川上
        原子炉規制課   市川、横川、塚野、伊藤
        原子力調査室   松尾、杉本、新井

4.議 題
  (1)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR-3原子炉施設の変更)
     について(諮問)
  (2)第8回高レベル放射性廃棄物処分懇談会の結果について
  (3)その他

5.配布資料
  資料1  第28回原子力委員会定例会議議事録(案)
  資料2-1 日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR-3原子炉施設の
       変更)について(諮問)
  資料2-2 日本原子力研究所東海研究所原子炉設置変更許可申請書
       (JRR-3原子炉施設の変更)
  資料2-3 日本原子力研究所東海研究所原子炉設置変更許可申請書
       (JRR-3原子炉施設の変更)添付書類の一部補正
  資料2-4 日本原子力研究所東海研究所原子炉設置変更許可申請書
       (JRR-3原子炉施設の変更)ー抜粋ー
  資料3  第8回高レベル放射性廃棄物処分懇談会の審議結果の概要

6.審議事項
(1)議事録の確認
   
事務局作成の資料1第28回原子力委員会定例会議議事録(案)が了承された。

(2)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR-3原子炉施設の変更)について(諮問)
   
平成9年4月15日付け8安(原規)第395号をもって内閣総理大臣から諮問を受けた標記の件について、科学技術庁より資料2-1、資料2-2、資料2-3、及び資料2-4に基づき説明がなされ、引き続き審議することとした。
    
「注」本件は、燃料芯材の種類をウラン・アルミニウム分散型合金からウランシリコンアルミニウム分散型合金へ変更するとともに、最高燃焼度を約50%から60%へ変更するものであり、これらに伴う燃料及び炉心の変更点は以下のとおりである。
      
1)燃料芯材は、ウランシリコンアルミニウム分散型合金とし、ウラン密度は4.8g/cmとする。
      
2)燃料板の枚数は、標準燃料要素は21枚、フォロワ型燃料要素は17枚とする。
      
3)シリサイド燃料(燃料芯材はウランシリコンアルミニウム分散型合金)のみの炉心とし、アルミナイド燃料(燃料芯材はウラン・アルミニウム分散型合金)との混合炉心を構成しない。
      
4)燃料要素内に可燃性吸収体(Cd材)を組み込む。
      
5)燃料要素平均の最高燃焼度は60%とし、燃料交換を燃焼度管理方式とする。
      
6)最大過剰反応度は0.21△k/kとする。
      
7)ワンロッドスタックマージンは0.01△k/k以上とする。

また、使用済燃料貯槽No.1における燃料要素(板状燃料)の貯蔵能力を約200体から520体に増量する。

(3)第8回高レベル放射性廃棄物処分懇談会の結果について
標記の件について、事務局より資料3に基づき、本懇談会の審議の概要、委員からの主な意見等について報告があった。